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銃器:やさしい銃器入門/№03【誤解と訂正/AUGのブルパップ構造】

第2回より・再開

slaughtercultです。前回のエントリでは、赤っ恥を晒してしまいました。
【第3位・STEYR AUG】の解説で、銃の構造を誤って解説していました
知ったかぶりです……完全にリサーチ不足。お詫びして訂正申し上げます。

基本的な情報は前回で述べてしまったので、今回は解説動画を紹介します。
AUG、F90、SAR-21、P90、F2000と5種類の銃の『分解方法』の解説です。
基本構造は概ね同一ですが、最初のAUGだけでもご覧になってください。


【どの部分が誤っていたのか?】

本文中では、シンガポール製 SAR-21を解説していた文章の『6行目』。

またこのタイプの銃は、ストック後端の蓋を外して部品を取り出します。

この部分。正確な情報を得た今から顧みれば、これはとんでもない間違い
私はP90の構造と勘違いしたと思っていましたが、それすら誤りでした。
実際には、中央部でピン固定された前後2分割のレシーバーだったのです。

TFB TVの完璧な紹介動画。AUGの分解/組み立て工程が理解しやすい。
サムネイル画像のマガジン右上部にある四角形が、固定ピンとなっている。
クロスボルト(かんぬき)を外せば、レシーバーが前後に取り外せるのだ。

ハンドルを固定、前方グリップごとバレルを外し、レシーバーを引き抜く。
正確な知識があれば、まず間違えることなどありえない明快な構造です。
知ったかぶりの誹りは免れません……無知と怠慢を晒す結果となりました。

というわけで、この銃はストック前方からボルトを抜き出すんですね。
AR-15G3に勝るとも劣らない、優れたシステムウェポン思想の構造です。
前方グリップを前に倒し、サポートハンドで包むように握れる構造も秀逸。

NRApubsより。オーストラリア Lithgow Arms F90の実射・分解動画。
サムネイル表示の銃ですが、マガジン右上部のクロスボルト位置に注目。
この銃はガスピストンの位置も同じで、AUGの構造を色濃く残しています。
Forgotton Weapons。シンガポール ST Kinetics SAR-21の実射分解解説。
外見はAUGと似つつも、トリガーパックが外せるなど、独自改良点もあり。
ガスチューブ兼用の、両面操作型コッキングハンドルは合理的で秀逸です。
再びTFB TVPS90(軍用P90のセミオート限定民間モデル)の分解動画。
マガジン装填部の底に分解ボタンを備えた、AUG構造を応用させた変化球。
ストック蓋を上に引き抜けば、トリガーパックのみが引き抜ける構造です。
三度TFB TVFS2000F2000のセミオート限定民間モデル)の分解動画。
サムホールグリップ直上の、銀色の部品が分解用のクロスボルトです。
AUGは左から右に押し込むのに対し、F2000は右から左に押し込んで開放。

TFB TVほか動画投稿者の皆様には、本当に足を向けて寝られませんね。
ボタン1つで2分割できるレシーバー構造、独特な形のボルトキャリア。
派生形の銃たちが、どれだけAUG構造に影響を受けているかが一目瞭然。

正直言って、AUGの構造ってどうせこうでしょ? と侮っていました。
5分の動画を見れば分かることなのに、調子に乗ってスルーしていました。
改めて動画を確認し、その完成されたユニット構造に感心しています。

発砲動画ばかりに気を取られ、機械動作のリサーチを怠っていました。
詳しくない銃の構造は、しっかり勉強をしないと俄か知識を晒しますね。
心から恥じ入ります。今回は本気で反省しました。今後は気を付けます


【今回は他人様の動画がメインでしたが、分かり易いのでお許しください】
【皆様の銃器に対する理解が深まり、創作の糧となることを期待して】
【やさしい銃器入門/№03 誤解と訂正/AUGのブルパップ構造 終わり】

From: slaughtercult
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