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さよなら、仔鹿(タピ)

東京から九州の別荘地に移住した、我が家。
仔鹿シリーズ、ラスト!


仔鹿を水路から助けて1ヶ月ほど経ったころ。

家の隣の空き地で自由に過ごさせていて
1日4回ほど、声をかけると草むらから出てきて
勢いよくミルクを飲んでいたけれど

草むらに向かって声をかけると・・・
ひょこ!っと現れる
小さい子どもみたいに、スカートのなかに入りたがる

一本じゃ足りなくて、二本準備!


4回が3回になり、3回が2回になり、2回が1回になり、
お昼過ぎにミルクを飲んだきり帰ってこない夜が数日続いて

それでも朝には戻ってきていたのだけれど
とうとう、草むらに声をかけても姿を表さなくなりました。

ひょっこり現れそうなのに、現れない

迷子になったわけではなく
害獣駆除で捕まってしまったわけでもなく
また水路にはまったりしていることも
恐らくないだろうと。願っています。

徐々にお出かけ時間が長くなって
探検する範囲を広げていたようだから
きっと群れに合流できたのか、お母さん鹿に会えたはず。

突然の、さよなら、なんて

とても元気に跳ねながら走り回るようになって
背中が大きくなってきたかな?と感じられるようになって

ミルク以外のものも、もぐもぐするようになっていたから
しっかりと野生に戻って生きていてくれますように。

寝起きでボサボサだけど、
お腹すいたよーって呼ばれたので駆けつけたところ

雨の日はレインコートを着て
夜中は真っ暗な中で子鹿に声をかけて、で
父の看護もあるし、なかなか大変だったけれど

毎日、毎日、
大きな黒い瞳に見つめられながらのお世話、
しあわせな時間でした。

ずっと見つめられる


ミルクを飲んだあと、空き地を跳ねて駆け回っては
小さな子どもが「見て見て!」とお母さんに言うかのように
私の方へ寄ってきて、またグルグルと駆け回るのが
とってもかわいくて。

私と仔鹿の様子を
夫はよく二階の窓から見ていて
「貴重な経験をしているね!」と言っていたけれど

鹿と仲良くなりたかった私にとって
夢のような経験でした。

くすぐったいから、やめてくれぇ

普段から我が家の庭に鹿たちは来るのだけれど
野生の鹿は人間の顔を見ると
バーっと走って逃げてしまって
近づいて観察することもむずかしいので。

仔鹿の蹄の裏側は肉球のようになっていて
柔らかくてすべすべしていることや、

ぷっくりしている

暑い日には犬のようにハーハーと舌を出して
体温調節すること、

子鹿の白いブチのように見える部分は
他の毛よりも一段長くて硬いこと、

細く短い毛が茶色い毛の下に隠れていて
そのおかげで雨の中でも体が濡れにくいこと、などなど。

知らなかったことばかりでした。

白い毛と茶色い毛は、毛質が違う

最初は怖々だった息子もすっかり慣れ
夫のことは同じ群れのお兄さんとでも思っているようで。

水路を渡らずに森へいける道を教えるために
月明かりの中で3人と1匹でお散歩した夜、たのしかった!

最初から、野生に帰れるようにと
子鹿が自由になれる場所でお世話をしてきたから

いつか突然帰ってこなくなるのだろうなと覚悟していたし
それが一番良いと頭では思っていても
それでもやっぱりとてもさびしい。。

かわいかったなぁ…!

外から「キュウ!キュウ!」という鳴き声がしないか
ついつい耳を澄ましてしまうし、

風が草花を揺らしていると
その下にタピがいるような気がしてしまって
しばらく待ってしまったり。
なかなかに重症のようです。

鹿ロス…

夢にもタピが出てきて
(白い斑点を見て
息子がタピオカと名付けて
タピと呼んでいました)

私がメソメソしているので
夫は「この辺りで鹿を見たら
全部タピだと思ったらいいよ!」と。


鹿の行動範囲はだいたい2キロほどで
15年ほどは生きるそう。

人間の気配を感じると鹿は隠れてしまうけれど
私の声と顔と匂いを覚えてくれて
他の人と判別してくれていたようだったので
いつか、また会えるといいな。

洗濯物を干すとき、
空き地に向かって声をかけ続けてしまいそうです。

…と言うわけで長くなりましたが
仔鹿の乳母が終わりましたので、ご報告でした!

ふたりとも、元気にすくすく育ちますように

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

あなたが、いまどこにいて誰といて何をしていても
いつも健康でしあわせでありますように。


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ご挨拶させてください。

親子関係、職場での人間関係、親子関係、
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どれも、わたし自身、思い込みから自由になることで
現実のパターンを変えてきたテーマです。
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頭で理解しても、変えることはできません。

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