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ドラマ「正しいロックバンドの作り方」を正しく(?)推したい!【#キナリ杯】

新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言でドラマ撮影が中断され再放送が多くなる中、予定通り放送されている連ドラ作品があることはご存知でしょうか?

数少ない「予定通り放送されている2020年春ドラマ」の1つである「正しいロックバンドの作り方」を今回のnoteでは全力で推したいと思います。


★★トピックス★★

1.まずは自己紹介&ドラマ概要

2.ジャニーズドラマ枠をナメてはいけない

3.「正しいロックバンドの作り方」推しポイント
★1.製作陣を推したい
★2.出演者を推したい
★3.好きなところを語りたい
★4.主題歌を推したい

4.おまけだけど推したいこと

★★★★★★★


1.まずは自己紹介&ドラマ概要


まずは私のことを。
生田斗真ファン歴20年、去年末からジャニーズWESTにドハマリしたことをきっかけに、自分のジャニーズオタク歴を振り返るnoteを書き始めました。

今回紹介する「正しいロックバンドの作り方」は、私がドハマリしたジャニーズWESTのメンバー2人がW主演している作品です。
このドラマは、ジャニーズのアイドルが毎回主演を務める日本テレビ月曜深夜の「シンドラ」枠で放送されています。内容は

『僕らの人生、間違ってませんよね?
夢に一生を捧げるほど技術もなければ自信もない
それでも夢を追い続ける不器用でまっすぐな青年たちが
日本最大級の音楽フェスを目指す!?』
(2/11付公式Twitterより引用)

です。
こう書くと「何だ、アイドルドラマか」と興味をなくす方もいるかもしれませんが……。


2.ジャニーズドラマ枠をナメてはいけない


生田斗真ファンとして、「ジャニーズドラマ枠をナメてはいけない」と思わされたことがあります。
かつて、15年程前にフジテレビで深夜に放送されていた「演技者。」「劇団演技者。」というジャニーズと演劇界のコラボドラマを製作する実験的なドラマシリーズ。
実は、この番組では、2005年の時点で「生田斗真、風間俊介、星野源」を揃えた作品を放送するという、今では困難そうなキャスティングを実現させていたのです。
更にこのシリーズには、後に映画「バクマン。」や「モテキ」等の監督を担当する大根仁さんも演出の1人として参加しています。
その縁もあってか、大根さん発案で、翌2006年にこの4人が顔を揃えたTBS系深夜ドラマ「アキハバラ@DEEP」も製作されています。
14~15年前に深夜枠のドラマで顔を合わせていたこの4人は現在、全員、近年の大河ドラマにメインキャストや演出として関わるほどの存在になっています。

ジャニーズドラマ枠は、ジャニーズアイドルの活躍の場・経験を積んで成長する場の提供というのが主な目的だと思いますが、それと同時に、様々な俳優さんや製作陣にとっても、深夜という実験的な試みがしやすい枠で参加できる場という一面もあるようです。


3.「正しいロックバンドの作り方」推しポイント

★1.製作陣を推したい

「正しいロックバンドの作り方」は、まず脚本監修が西田征史さんという時点で、ドラマ好きな方ならピンとくるかと思います。ドラマに詳しくない方でも、西田さんの過去の担当作品が朝ドラ「とと姉ちゃん」、嵐の大野智さん主演の「怪物くん」と言えば、「ああ!」と思われるでしょう。
「監修」なので、おそらく物語の大枠を作り、細かい台詞等は西田さんと同じ事務所に所属する4人の脚本家の皆さんにそれぞれ任せているのかなと思います。良いドラマはまず脚本が大事になってくると思いますが、このドラマはその軸となる脚本が良いので、そこは安心してオススメしたい点です。

また、演出担当にも注目のお名前が。星野源さんのMV・特典映像や乃木坂46のMVも担当されている山岸聖太さんです。このドラマでは魚眼レンズで見たような画面構図を所々で採用していて、主人公たちの日常をこっそり覗き見しているような感覚をもたらしてくれる、印象的な画が出来上がっています。山岸さん以外にも2人の映像監督が携わっています。


★2.出演者を推したい

主人公となるバンド「悲しみの向こう側」メンバーを演じている4人の俳優さん。彼らのチームワークがとても良いので、そこを推したいです!

「悲しみの向こう側」のメンバーを演じているのは、まず主演として、ジャニーズWESTのメンバーで、CDデビュー前からほぼ毎年1~2本ペースで連続ドラマに出ている藤井流星さん。そして、同じく主演として、ジャニーズWESTのメンバーで、特に舞台での評価が高い神山智洋さん。この2人は、ジャニーズWESTの中でも穏やかな和み系で、ジャニーズJr.時代からずっと一緒のユニットだったこともあり、信頼関係がしっかりできています。この2人が座長の時点で、現場の雰囲気が和やかになるのが見えます。
そして、メンバー役の栗原類さんは4人の中でも一般知名度は最も高く、その不思議な雰囲気や独特なキャラクターで、俳優だけでなく、バラエティー番組やモデルとしてもインパクトのある活躍をされています。同じくメンバー役の吉田健悟さんは、今回が連ドラにメインキャストとして出るのが初めてというフレッシュな俳優さん。特に彼のメイン回である3話はぜひ見てほしいくらい、「素敵な俳優さん見つけた!」という気持ちにさせてくれる今後の期待値が高い方です。

この4人は、とにかく互いにコミュニケーションを取ることを大事にしている印象です。それによって生まれる雰囲気の良さは、ぜひ「シンドラ」の公式YouTubeがあるので、まずはそれを見て感じ取ってほしいです。

特にオススメ
「正しい自分の撮り方 1」
https://youtu.be/3rAFuDTv0xI

「正しい自分の撮り方 3」 https://youtu.be/dy6sC7by2fM

「正しい○○に挑戦 文鎮編」
https://youtu.be/_87vCtcaRfE

「正しいドラマの楽しみ方 Lesson5」
https://youtu.be/LqL2XDUzC8c

雰囲気の良さ、チームワークの良さはドラマに表れてくると私は思うのですが、今回は本当にそれをひしひしと感じさせられる作品です。「この4人に出会えて良かった」と思わせられる主人公たちがいる作品は、強いです。


★3.好きなところを語りたい

毎回、ドタバタしながらも、どこかほのぼのとした温かさとクスッと笑えるところ、そしてグッとくるような場面があるこのドラマ。
特に私が特筆したいと思ったところを3点挙げたいと思います。(ネタバレを含みますので、ご了承ください。)

(1)第4話で肯定された「仲間の形」

第4話はぜひ単体でなく、第3話を見てから視聴してほしいと思います。

第3話は、吉田健悟さん演じるコバのメイン回で、その中でシズマ(藤井流星さん)とコバの仲間としての絆が描かれています。シズマとコバは、割とドラマでもよく描かれるような「互いの長所と短所を理解し認め合う関係」が成り立っていることがこの回で分かります。

第4話はオギノ(栗原類さん)のメイン回で、ここでシズマとオギノの絆について描かれています。しかし、シズマとオギノの絆の形は、シズマとコバのそれとは違います。

オギノは、高校の同級生であったシズマやコバにとっても「謎多き存在」。この回ではオギノがバンドか就職かで揺れます。
最終的にオギノはバンドを選ぶのですが、その理由を「就職先の面接に行く途中で、お地蔵様に納豆が供えられていたから」と答え、シズマたちは頭に「?」を浮かべます。
オギノの考えが全く理解できないシズマたちですが、実はその時のオギノの脳裏には、ある記憶が浮かんでいます。それは、高校時代、昼食用に持ってきた納豆を混ぜながら渡り廊下を歩いている時に、微笑みながらギターを弾くシズマを見つけた記憶です。
オギノにとってはおそらく「音楽活動の原点になる大事な記憶」なのですが、彼はその事を一切シズマたちには説明しません。でも、シズマたちも詳しい説明はなくとも、オギノのことを仲間として受け入れます。「互いのことで分からない所があっても仲間になれる」ことをシズマとオギノ(そして他のメンバーたちも)は示してくれます。
SNSなどで公私どちらの時間も繋がって理解し合えていないといけないような世の中の流れがある中で、「分からないことがあっても信頼し合える関係」を肯定してくれるこのドラマは心から信頼できると、私は第4話を見て確信しました。

(2)ストレートな気持ちをテツ(神山智洋さん)がさらけ出す第5話

このドラマの登場人物の大きな特徴の1つが、「素直で気持ちをストレートに表現できる」ところです。
シズマは普段から熱い気持ちを真っ直ぐに表現します。悪いと思ったらすぐに謝ります。不思議系のオギノ、明るく能天気に見えるコバも、表現は違えどそこは共通しています。
シズマの弟でもあるメンバーのテツは、兄と同じく悪いと思ったらすぐ謝るような素直さを持ちつつ、兄がメンバーにいるということもあってか、普段は遠回しに「まあ、いいけど……」とクールなテンションで熱い思いに同意します。
しかし、5話では自分の母親とその彼氏に対して、本音の気持ちをストレートにぶつけます。神山さん本人が後日談として「気持ちが溢れてコントロールできなかった」とおっしゃっていましたが、その渾身の演技はぜひ見ていただきたいです。
また、このシーンを見た後にもう一度5話を見返すと、初見の時とテツへの印象が変わってくるので、繰り返し見る楽しさを味わえるのも5話の特徴です。

(3)どこまでが演技?リアル?YouTubeのような第6話

6話については、ストーリーが「シズマにドッキリを仕掛けて、そのリアクションを動画サイトにアップする」というものなので、大半の時間にYouTubeのような映像演出がなされています。(ちなみにこの回の演出担当は、映画監督の原桂ノ介さん)
そして、ドッキリを仕掛けられるシズマも、ドッキリを見守るテツ・オギノ・コバも、リアクションがかなりリアルで、見ている方も演技との境目が分からなくなります。
でも、最後にシズマが本音を吐露する場面では、きちんと元のドラマ映像に戻ります。そのシーンも動画として撮られている設定なのですが、そこではYouTube風な編集は入らず、ストレートにシズマの本音を視聴者も受けとめることができます。
ドラマなのにYouTubeを見ているような不思議な感覚、そして加工のないシズマとメンバー同士の本音のやり取りを、ぜひ6話では楽しんでほしいです。

★4.主題歌を推したい

このドラマの主題歌であるジャニーズWESTの「証拠」が、私がジャニーズWESTファンという色眼鏡をかけていることを除いても、単純に「良い曲」です。
ドラマの最後に1番がしっかり流れるのですが、爽やかでストレートにメッセージを伝える楽曲の雰囲気が、ドラマの中の登場人物たちとリンクして、とても合っています。
また、この主題歌が流れるバックの映像では、ドラマの続きの様子が流れるのですが、その映像がこのドラマの根底に流れる「ほのぼの感」「温かい雰囲気」をより演出しています。
例えば、3話は「オギノがバンドより就職を選ぶかもしれない」というちょっと不穏な雰囲気で本編が終わります。しかし、その後の主題歌が流れる時に、バックの映像でショックを受けるようなシズマの様子が描かれた後、怪我で入院中のコバのギブスにテツがメッセージを書き、シズマもそれに便乗して書くという、最終的に心温まる展開で放送が終了します。「月曜の深夜に放送」ということを考えると、爽やかな主題歌と、それに合わせて心温まる展開で終わるドラマというのは、週の始まりにぴったりだと思います。

4.おまけだけど推したいこと

(1)ジャニーズWESTのことを知ると、もっとドラマが楽しめる!

第2話で主人公たちのバンド「悲しみの向こう側」のバンドコンセプトが明かされるのですが、その時に視聴したジャニーズWESTファンの間で「悲しみの向こう側とジャニーズWESTはコンセプトが似ている」と話題になりました。
実は主演の藤井さん・神山さん自身もジャニーズWESTにリンクするような発言をしています。藤井さんは自身が演じるシズマを「重岡大毅(ジャニーズWESTのセンターメンバー)に似てる」と製作発表当時から話しています。また、神山さんも、ファンと同じく「悲しみ~」とWESTは音楽の方向性に通じるものがあると自身のブログに書いています。
更に、神山さん演じるテツがメインの第5話と、藤井さん演じるシズマがメインの第6話も、ジャニーズWESTのことを知った上で見ると、神山さんや藤井さん本人と役がリンクしていることが分かります。神山さんが「気持ちが溢れてコントロールできなかった」理由が分かるし、シズマの性格が藤井さん自身を通して見るとより納得できます。
ちなみに、藤井さん・神山さんが「ANS」(読み:アンサー)というこのドラマのイメージソングを書き下ろして、ジャニーズWESTとして歌っています。今後もしかするとドラマの中で何かしらの関わりを持つ可能性もあるので、そこもぜひ注目していただきたいです。

(2)ロケ地になったライブハウスがクラウドファンディング実施中

ドラマの中にライブハウスの楽屋が登場しますが、これは横浜にあるライブハウス「F.A.D.YOKOHAMA」で撮影されています。(楽屋シーンを見ると、壁に貼られたステッカーに「FAD」の文字が見えます)
ドラマは「非常事態宣言」が出される前の3月までに撮影が終わったため予定通り放送できているのですが、「F.A.D.」はライブハウスということで、経営を持続するために現在奮闘されているようです。
その一環として、グッズ販売とクラウドファンディングが行われています。ドラマを見て気になった方は、こちらのクラウドファンディングもぜひチェックしていただきたいです。
https://twitter.com/fad_yokohama/status/1246045307021881344?s=19

ドラマは全10話で、6月いっぱいまで続きます。放送地域は限られていますが、「TVer」で毎週無料配信され、また、「Hulu」では有料ですが全話見逃し配信ができます。まだ未見の方も今からでも楽しめますので、ぜひ一緒に「悲しみの向こう側」へ行きましょう!
キエチマエカナシミー!

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