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Wハロルドについてダイジェスト見比べながら語る会

2021年、ジャニオタの自分にとって最大の事件だった「Wハロルド」。

「Wハロルド」とは。
黒柳徹子さん念願の朗読劇「ハロルドとモード」で、徹子さん演じる79歳の婦人モードと恋に落ちる19歳のハロルドを演じた2人のこと。
2020年初演のハロルド役は生田斗真さん。そして2021年版のハロルド役は藤井流星くん。そう、私の20年以上に渡る担当と、この2年で新たな希望になっているジャニーズWEST最推しメンバーによるキャストの引き継ぎが実現したのです。
「となりのトトロ」のメイちゃんの名台詞「夢だけど!夢じゃなかったー!」ってこんな時に使うんでしょうね。

ジャニーズウェブには斗真さんと流星くんそれぞれが一緒に撮った2ショット写真まで載せてくれ、更に「VS魂」でもその時の話に触れてくれて、掛け持ちオタクとしては大興奮でした。

そして先日、2021年版のダイジェストがYouTubeにて公開されました。

HAROLD AND MAUDE(ハロルドとモード)2021 for J-LOD LIVE

見てビックリ!何と、2020年版のダイジェストと全く同じシーン・同じ構成で作られてたんです!!

HAROLD AND MAUDE(ハロルドとモード)  for J-LOD LIVE

いやもうこれは見比べて楽しむしかねぇ!(ジャニーズWESTの新曲「進むしかねぇ」に掛けてます)という訳で、ひたすらリピートして見まくった感想を書きたいと思います。
尚、私はどちらの公演も直接観ることは叶いませんでした。ですので、直接観た方の感想とは違う点があるかと思います。ご了承の上、お読みください。

★★★★★★★


いやー、見比べてみて思ったんですが、同じ役でも演じる方が違うと本当に印象が変わるんですね!!

私があくまでもダイジェストを見て抱いたそれぞれのハロルドのイメージです。

★斗真ハロルド
変わり者だけど根が真っ直ぐで素直。喜怒哀楽を割と素直に表現してて、思ったことがリアクションにしっかり出る。やんちゃで自分の陰の感情を大胆な奇行で誤魔化してるイメージ。

★流星ハロルド
変わり者だけど根が真っ直ぐで素直。奇行は繰り出すけど感情表現は内に一旦落とし込んで表に出してる。やんちゃだけど、自分の奇行をあまり奇行だとは思ってなさそうなイメージ。

両方のバージョンを実際に生で観劇した方の感想をいくつか読ませていただいた時に、ハロルドとモードが木登りしたシーンでの演技がそれぞれの違いが出てて良かった、という感想をお見かけしたのですが、ダイジェストでもその部分が映ってましたね!

斗真ハロルドはモードが木登りすると言い出した時に「登るの!?」としっかり驚くリアクションをした後、一緒に登るかどうか問われて、不安ながらも意を決した感じで「登る!」と答えています。

流星ハロルドは、このシーンではまずやはり驚くリアクションをして、その後に登ることを伝える時、覚悟は一応決めたけど不安の方が強そうな雰囲気で「登る」と答えています。

そして木登りした後、斗真ハロルドは、登っていくごとにどんどんテンションが上がっていき、興奮と感動で「20m以上は登ったんじゃないかなーーーー!!」と叫ぶように言っています。

一方で流星ハロルドは、一生懸命登った後、木から見える景色を見渡して「うわ……!」という顔をして、「20m以上は登ったんじゃないかな……!!」と内側から湧き出るような思いをじわじわと伝えています。

ここの違い、本当に面白いと思いましたし、どちらのハロルドも正解というか。
斗真ハロルドが興奮して叫んじゃうのに納得できるし、流星ハロルドが感動した気持ちを内側からじわじわ滲ませるのも納得できる。

これもあくまで私のイメージなのですが、納得できるのは、ベースとなる「生田斗真」「藤井流星」それぞれの元々持つ個性とマッチしてる演技だったからなのかな、なんて思います。やんちゃな行動派な斗真さんなら登ったら確かに叫ぶかもしれないし、基本のテンションが凪だけどちゃんと心は動いてる流星くんなら内側からじわじわ滲み出すかもしれない。

流星くんは意図的に「斗真くんの真似にならないように」「斗真くんとは違うハロルドに」と思っていたようなので、G2さんとお話しながらそういうハロルド像にしていったのかもしれません。

ベースになる演じ手の個性がそのキャラクターに生かされることで、同じキャラクターの表現でも少し性格や印象の捉え方が変わってくるのが本当に面白いです。これは他のキャストさんに関しても同じ。

あと、徹子さんのモードもハロルドに合わせて演技の印象が少し変わって見えました。昨年のモードはハロルドと基本対等な雰囲気に見えたけど、今年のモードはよりお姉さんっぽい(そもそも60歳差があるのに「お姉さん」という表現もちょっとおかしいのですが)感じがしました。
これもベースとなる「徹子さんと斗真さんの関係」「徹子さんと流星くんの関係」が影響してるところが少なからずあるのかなと思いました。

斗真さんに関しては、徹子さんがハロルド役に指名しており、それだけ作品に入る前から信頼感があったし、ハロルド役に必要と徹子さん自身がおっしゃった「純真さ」もしっかり持ち合わせていることも理解されてた上で演じられてたのだろうと推測されます。
一方、流星くんと徹子さんは今回が初めましてのところからスタート。徹子さんのYouTube配信で流星くん評を語られていましたが(徹子さんが流星くん評をお話されてたのはこちらの配信の15分頃から→月一の生配信!舞台「ハロルドとモード」の楽屋から)、「流星くんはこの芝居やったことで成長すると思うわね」とおっしゃってるように、どこか流星くんのことを見守っている感じがしました。そういったところが、去年と今年のモードの違いに表れているのかなと思います。

ダイジェスト以外のシーンも観たかったなぁ……。特に斗真ハロルドは、流星ハロルドに比べると出た情報量が少なかったんですよね。ゲネプロ記事の写真を見比べた時、流星ハロルドはハラキリシーンや徹子さんと記者会見してるところなど色んな写真が出てたんですが、斗真ハロルドのゲネプロ記事は各社共通で3パターンくらいの写真しか出てなかったんですよね……。去年も今年も色んな方が感想を書いてくださったおかげで楽しめたのですが、やっぱり1つ1つのシーンをしっかり観たかったという思いはあります。

でも改めて、斗真さんと流星くんそれぞれの演技の良さ、元々持っているキャラクターの個性を再確認できる良い機会でした。

「ハロルドとモード」私にとってはとても特別な作品になりました。この先、また他の方にハロルド役が引き継がれていくのかもしれませんが、徹子さんが長年の夢を叶えてライフワークへと実現された舞台ですので、長く続いていくことを願っています。斗真さんと流星くんをハロルド役で引き合わせてくださって、本当にありがとうございました!!

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