【2020年のSEOまとめ】なぜ成功するSaaS企業はコンテンツをつくるのか?
Webやマーケティングに携わる人であれば、
少なからず、SEOの情報は気になりますよね。
実は、2020年、ますますSEOの競争は熾烈になっています。
そのため、一部では「SEOはオワコン」とまで言われたりしています。
しかし、結論から言うと、SEO対策はまだまだ重要です。
特にBtoBのデジタルマーケティング、
さらに細分化すると、SaaS企業においては、「コンテンツなくして成功なし」という風潮すらあります。
だから、しっかり傾向を知った上で、SEO対策を練る必要があると感じています。
なぜ、今もSEOが重要なのか? 昨今のコンテンツブームとあわせて、
しっかりと解説させていただきます。
SEOって本当に効果あるの? そんな疑問を感じていた方にも参考にしていただける内容なので、ぜひご一読ください。
SEO対策の意義をおさらい
SEO対策は、Google検索でいかに上位表示されるか、そのための対策です。
検索順位が1位と2位では流入数が大幅に変わります。
1位で20%程度、2位で7〜8%程度、
3位以降はさらにがくんと下がり、8位以降はほとんど読まれません。
だから、誰しも「検索1位をとりたい!」と思うのは至極真っ当ですよね。
SEO対策はオワコンの真意
問題は、5年前と比較して、
2020年現在、圧倒的にSEO対策の難易度が上がっていることです。
その難易度を上げている大きな原因の一つが、Gooleの検索アルゴリズムのアップデートです。
このアップデートが起こるたびに、検索順位が大幅に変動するため、
【アップデート前:1位】 → 【アップデート後:圏外】
そして、2度と検索に引っ掛からなくなるなんてこともあるんです。
僕の知人の美容系企業でも、2019年のアップデートで、
オーガニック検索が一気に落ちて、一瞬で利益が立たなくなったという話を聞きました。
しかも最近では、このアップデートが、3〜4ヶ月スパンで発生しています(泣)
「じゃあ、時間をかけてSEO対策なんてしても、無駄じゃない?」
それが、「SEO対策 => 不要 」と言われる所以です。
つまり、不要ではなく、SEOの「難易度がめちゃくちゃ高くなった」のです。
2020年、それでも企業ドメインは断然、有利!
多くの大手企業がコンテンツマーケに力を入れ始めたことも、さらにSEOの難易度が上がている要因です。
ただし、企業目線でいえば、個人のアフィリエイトやブログと比較して、有利な面もあります。
2020年現在、Googleが一番に評価の判断材料としているのは、権威性や信頼性だからです。
【企業が有利な理由】
理由①:企業ドメインで発信されている情報は、個人ドメインと比べて信頼度が高いと判断されます。
理由②:(個人ではもらえない)権威のある外部サイトからの被リンクを、企業なら獲得できる可能性がより高いです。
(この企業優位に関しては、今後状況が変わるような気がしています。)
なぜ成功するSaaS企業はコンテンツをつくっているのか?
ここからはSEOと絡めたSaaS会社のコンテンツ事情についてです。
成功しているSaaS企業は、質の良いコンテンツをつくっている。
→「SaaS企業は、コンテンツをつくれ」的な定石ができつつあります。
以下は、2019年、世界の成功しているSaaS企業がどんなコンテンツをつくっているのかを調査したグラフです。
(出典)Cobloom社「The State of SaaS Content Marketing 2019」
http://ek-byford.com/saas-content-marketing/#stats
グラフは、左から順に、①「教育とPR」の両方、②「教育」、③「PR」、④エンジニア系の機能情報です。
「36% of SaaS companies blog to educate」のトピックからの引用をさせていただくと、
Interestingly, while there was a fairly even split between educational and PR-style blogs back in 2017 (24% and 20% respectively), there’s been a significant shift in 2019.
上記より、2017年に24%だった教育型のブログコンテンツが、
36%まで上昇していることが読み取れます。
アメリカのマーケティング手法の追随をしてきた日本企業が、
これから何に力を入れていくのかは明白です。
「読者を教育するのためのコンテンツ」です。
なぜ教育コンテンツが重要なのか?
では、なぜ教育コンテンツが注目されるか。
理由はいくつも考えられますが、
大きな要因としては、潜在層から、顕在層への引き揚げです。
やっぱり、企業からすると、悩みの顕在化してるターゲットは、ごく一握りです。
一方で、まだ悩みに気づいていない多くの潜在層を、教育して、顕在層に引き揚げることができれば、
営業戦略はかなり有利になるはずです。
だから、PRではなく、「教育」が必要なんです。
そして、だからこそ、SEO対策は重要なのです。
まずはすぐ側にいる潜在層の母数を増やせ!
潜在層といってもは、関心のあるキーワードが近いところから責める方がもちろん良いです。
僕の所属している「空色」でつくったコンテンツを一つ例に挙げると、
こんな記事があります。
withコロナ時代に「デジタル接客」が小売業界にもたらす3つの価値
この記事は多くの方に読んでいただき、
「デジタル接客」」というキーワードでは、1位を獲得しています。
(2020/8/30/ chrome シークレットウインドウで検索した結果)
「接客 デジタル化」のキーワードでも2位なので、それらに近しいキーワードはほとんどが上位のはずです。
空色が提供しているメインのサービスは、「チャットを使った顧客体験の向上」です。
ただし、この記事では、「チャット」というキーワードではアプローチをしていません。
このコンテンツでやりたいことは、チャットの機能が生み出す「顧客体験の向上」というベネフィットの教育だからです。
結果的に、この記事からは、多くの資料請求につなげることができました。
やっぱりSEO対策はめちゃくちゃ大事
最終的に、教育のコンテンツが読まれるかどうかは、
検索上位を獲得できるかどうかが肝になります。
だから、どれだけ難易度が上ろうとも、
企業はSEOをしっかり考えてコンテンツをつくる必要があるんです。
まとめ
SEOの競争が激化しても、企業がSEO対策をやるべき理由をお伝えしました。
もちろん、戦略が変われば、コンテンツの中身も変わってきますが、
教育ブログは、サービスのメッセージを伝える上で、今後も非常に重要な役割を担うはずです。
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