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【推し活】願い事ひとつだけ叶えてくれるなら

あれは去年12月のことだった。知人と願掛けをしようということで、いくつかの寺社仏閣を訪ねた。
奇しくも天皇杯決勝戦の2日前のこと――

日が暮れて、たどり着いたのは神田明神だった。私はここが好きな場所の1つでもあった。よく読んでいるメルマガの作家さんがセミナーなどで利用されていることもあり、その影響かもしれないけど。

神田明神で参拝し、左隣の休憩所みたいなところで一休みする。そんな時、知人が言った。
「天皇杯の決勝戦も近いから、絵馬でも書こうか」と。
私はそういうのには興味がある。お守りを買って渡すというタイミングはとうに逸していた(注:公開練習日に渡すことが出来ないため)ので、見守る視点で書いてもいいのではないかと思った。
社務所というか、絵馬を扱っている場所で1枚手に入れた。そしてお願い事を書いた。

川崎フロンターレが12/9天皇杯でタイトルがとれますように。
今後もケガなくすみますように。
23’~24’シーズンが良いシーズンでありますようお願いします。

推し選手が活躍しますように。

記録として写真に残した。
そして、手元には推しのカードを添えてもう1枚写真に残す。
写真を撮ったら、社務所ちかくの絵馬をかけるところにそれを吊るした。

他人様のお願い事は見るものじゃないと言うが、ちらりと見えたのは推しに関したものが多かった。みんな推しに対して愛情を注いでいるのは一緒だ。推しが幸せであれば、自分たちも幸せでいられる。だからこそ、なのだ。

幸せを祈りたいから、ここに祈りとして残しておく。それを言葉に綴っただけ。


天皇杯決勝前夜にSNSで推しのある言葉を目にした。有料サービスなので割愛するが、それは書いた本人の願いでもあり、言葉であった。

当日になって、長い戦いになった。90分でもなかなか決まらず、各15分の延長戦になっても変わらなかった。そしてPK戦にもつれ込む。
途中出場の彼が蹴り込むけど外した。しかしやり直しという展開になって、再度蹴り直すと成功した。それでもなかなか決まらず、10本目のPKでようやく決まった。
あたりは真っ暗になっていたが、試合会場だった国立競技場は川崎フロンターレフロンターレの歓喜で輝いていた。

翌日の新聞で「(タイトルをとるのが)1つの目標だったので嬉しい」とコメントしていたが、その通りに現実がやってきた。あの願い事は現実として返ってきただけのこと。今まで頑張ってたのを、神様が見ていたのではないかって。

その後、お礼参りしてきた。祈っていたことが現実となった。それだけだが、伝えたいと思ったから。
多分、この先も何かあればここに通うかもしれない。それだけ願いが通じるとわかったから。

サッカーで応援歌のことを『チャント』というが、それは『祈り』が派生したものだという。だから、ここで祈っていたことを、スタジアムで歌にして届ける。そういう気持ちでありたいと思った。


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