【レビュー1】 下町ロケット
池井戸 潤 小学館
ちょっと前に大ブームを巻き起こしたテレビドラマ「下町ロケット」の原作本。元銀行マンという変わった経歴の持ち主である作者池井戸潤らしい視点で、下町の町工場で働く技術者たちのサクセスストリーをドラマチックに描き出す。
一度は志半ばで夢を諦めた主人公。しかし置かれた境遇のなかで夢を叶えようと必死にもがき苦しみながらも違った形で夢を叶えていく。
どんな環境にあっても夢を持ち続ける事の素晴らしさ、信念とは何かを訴えかける作品。
序盤の法廷でのやり取り、現代のビジネス界の冷徹さ、そして技術者のプライドと夢。テンポ良く描き出されるストーリー展開は読むものを釘付けにする。
ちょっと疲れたサラリーマンには夢と希望を与えるサプリメント的小説かもしれません。
日々、無機質に成りがちな生活に夢を持ち続ける事の大切さを改めたて教えられます。
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