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イギリスに1年以上住んで変わったこと・変わっていないこと

変わったこと

ポジティブ思考になった

私はもともと先々のプランや予定はしっかり立てたいタイプで、少しでも乱れるとすぐに悪い方向に考えてしまうという、典型的なネガティブ人間。

ただイギリスに住んで、地下鉄やバスが時間通りにこなかったり、いきなりお湯がでなくなったり・・・等といったことを何度か味わっているうちに、少しだけだが、ポジティブ人間になった気がする。
その時起きたアクシデントやハプニングに対して「まあこういうこともあるよね。気楽に行くか。」と考えられるようになったのは、私にとっては大きな変化かつ成長である。
どこに住んでいるとしても、こういった余裕は生きていくうえで必要だと感じた。特に明日のことですら何が起こるか予測つかない海外に住むなら、ポジティブ思考が物を言う世界だといっても過言ではない。

Netflixが大好きになった

これまでNetflixやアマプラなどのサービスはほとんど利用したことがなく、ましてや海外ドラマや映画なんてもっと無縁だった私。
しかしイギリスにきて、友人の家で見たNetflixが面白かったのをきっかけにハマった。
「海外人気ドラマ」「イギリス英語 Netflix」等とググり、今となってはお気に入りが5本以上もある。週末は全て「家でNetflix鑑賞日」にあてたいと思っているくらいだ。

自分の意見に対しての「Why形式」視点を持つようになった

これが一番の大きな変化かもしれない。
異文化交流の場では、自分の意見をしっかり持つことはもちろん、その理由や背景もきちんと説明できないと会話が展開しない場面が多くある。
2つの例を挙げてみると、

【例1】
「好きな日本の食べ物って何?」
「う~ん、ラーメンかなあ」
「なんで?」
「日本では有名だし、美味しいから!」
「へぇ〜…」

【例2】
「好きな日本の食べ物って何?」
「う~ん、たくさんあるけど、一つ挙げるならラーメンかなあ」
「なんで?」
「じつはラーメンには味噌とか醤油とかいろんな味があってね、中でも私は味噌が好きなの。なぜかというと、父の出身地が北海道で、北海道は味噌ラーメンが有名なんだよ!」
「へえ~、なんで北海道は味噌ラーメンが有名なの?そして北海道は行ったことないんだけど、どんなところ?なんで好きなの?」

上記2つを比べたとき、後者の方が格段と会話の幅が広がることが一目瞭然。北海道=味噌ラーメンというイメージはだれもが持っているものの、なぜ味噌ラーメンが有名なのかと問われたら、答えられる人は少ないだろう。また、北海道がどういうところかについての知識も問われ、それを英語で伝えなければならない。

このスタイルを、自称私は「Why形式」と呼んでいるが、実はこれ、IELTSのスピーキングの勉強にも大変役立つスキル。日々の思考で習慣化することで、英語力も思考力もグンと上がる気がしている。

頭ではわかっていたが、異文化交流に必要なスキルは、決して英語力だけではないということを、今年身をもって強く感じた。

日本のことについて調べるようになった

私の周りには日本に興味を持っているor好きな外国人が多いので、必ずと言っていいほど聞かれる自国のこと。

「なんで東京はあんなに高いビルが沢山あるの?」
「東京の電車の路線図はすごく複雑だけど、なんで電車はあんなに正確に来るの?あと一体、何種類の電車が走ってるの?」
「北海道と沖縄の距離はどのくらい離れているの?」
「関西の人って、なんでみんなおしゃべりなの?」
「なんで京都は歴史的な場所になったの?」
「麹ってなに?」
「白みそと赤みその違いって何?」

などなど、日本にいてもわからないことを沢山投げかけられて毎回苦戦している私。
ましてやそれを英語で伝えるなんて、めちゃくちゃハードルが高い。
自国のことでも、イギリスに来なければ得られなかった知識を、彼らが逆に私に教えてくれている。
海外にいながら日本のことも勉強できてしまう異文化交流は、本当に素晴らしい。

変わっていないこと

性格

海外に住むと、よく性格が変わるよ!なんて言うけれど、私は変わっていない。
相変わらずちょっと内向的だし、新しいコミュニティや人と話すのは嫌いではないが、実はあまり得意ではない。(イギリスに来たらもう少し外向的になるのかな…?と思っていた部分は少しあったが、実際そんなことはなかった。笑)
パーティなどに誘われて行く機会は多くなったものの、実際そこで目立つキャラかといわれたら全然そうではないし、片っ端の方で少しだけお酒を嗜みながら、ありきたりな会話をして楽しむタイプ。
派手なイベント系が苦手なのもずっと変わらないだろう。

海外生活の長い日本人はそれなりにみんなコミュ力が高いというか、全面的に陽気・明るいといったイメージがあり、実際そういうタイプの人は多い気はする。そのため現地の人からみたら、私なんて特に「典型的な日本人」だと思う。でもそれに対して何の不満もストレスもない。
「海外だから外向的な性格にならないといけない」ということは決してなく、むしろありのままの自分でいられるから生きやすい。

一時帰国した際に会った友人たちも「全然変わらないね!」(もちろん良い意味で)言ってくれ、むしろそれが私にとってはなんか嬉しかった。

海外に住むと、価値観や思考は大いに変わることはあるけれど、根の性格はそう簡単に変わらないんだなと、一つ疑問が解けた気がしている今日この頃。

どこにいたとしても、ありのままの自分でいられるることが一番幸せだ。

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