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とんだお荷物おばさんになったものだ

ピクミン3デラックスを買った。

毎日、娘と2人協力プレイでちょっとづつ進めている。

ちなみに、このゲームのあらすじはこんな感じ。

『ピクミン3 デラックス』の主人公は、食糧資源を探して宇宙に旅立った調査隊、アルフ、ブリトニー、チャーリーの3人。
とある惑星に着陸した彼らは、そこで出会った「ピクミン」というふしぎな生き物の力を借りて、この惑星にあるフルーツのタネを故郷に持ち帰るため、探索をはじめます。

ピクミン、ピクミン2とクリアしているので、子供向けのソフトでもあるし楽勝だ、と思っていた。しかし、いきなりスタートからつまづいた。

操作方法を覚えるためのチュートリアルで、いきなりつまづいてしまった。

“機能が追加されて遊びやすさがデラックス” と書かれていたのだけれど、やることが増えたせいで、操作が覚えられない。

しかも、いつの間にやら勝手に登場人物が増えている。

2人だったのが3人に増え、そのおかげで切り替えが大変になり、頭が混乱する。

チュートリアルでたったいま教えてもらった操作を忘れ、娘に「あのー、どれでしたっけ・・」とお伺いすると、「え、いま見たばっかりなのに」と、憐れみの目で見られる。

前作をやったのは15年以上も前だったので、基本操作すら、すっからかんに忘れている。

「やりながら、少しづつ覚えよう!」と娘に励まされ、とりあえずおっかなびっくり大海に漕ぎ出してみた。

すると、今度はあらたな難問が降りかかってきた。

マップが、まったく覚えられない。


マップまでデラックスになっているのか、なんだかめちゃくちゃ広い。ような気がする。

しかも、ゲームを進めながら通行止め箇所を開通させ、なかった道を作っていかなければならない。ということは、常にマップが変化しているのだ。


覚えられるわけがないじゃん。

なにせ、私は人よりハンデを背負っているのだ。リアルな世界でも筋金入りの方向音痴なのだから。


このゲームでミッションを進めるにあたっては、二つの縛りがある。ひとつは、時間制限。一日が終わるごとに、連れ歩いていたピクミンを一匹残らず基地に連れて帰らないといけない。でないと、取り残されたピクミンが原生生物にむしゃむしゃ食べられるという、ショッキングな場面を目にすることになり、置き去りにしてしまった悲しみに苛まれることになる。

そして、もう一つは食料の残量。これが尽きないように、食料となるものを探して集めつつ、時間をうまく使って効率的にミッションをこなさなければいけない。

それなのに。

時間がないにも関わらず、いたるところで私は迷子になる。

見かねた相棒(娘)がわざわざ迎えにくる、という非効率きわまりない事態におちいるのだ。


せっかく2人プレイで別々に作業が進められるのに、意味ないじゃん。


協力プレイをする相方として、これほど不適任な人間はいない、というありさまなのだ。いつのまに、こんなに私の脳は劣化が進んでしまったのだろう。

劣化したのは記憶力だけではない。このゲームをやるうちに発見してしまったのだ。

脳のキャパシティがめちゃくちゃ狭くなっている。目の前のことに集中すると他が驚くほどおろそかになるのだ。

目の前の敵を倒すことに夢中になるあまり、後ろからきた別の敵に、待機させておいたピクミンがムシャムシャ食べられても気が付かない。

後ろでピクミンの断末魔がしているのに、あらかたやられたあたりで、「あれ、死んでいる。」と気づくのだ。

とんだ無駄死にだ。

時間を浪費し、ピクミンを浪費する。

すっかりお荷物おばさんに成り下がったものだ、とショックを隠せない日々だ。



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