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夫婦喧嘩のあとしまつ

先日、私たち夫婦に少しトラブルが起こった。少々お酒が入った状態で言われた言葉がグサリと心に刺さり、その後ちょっと和解したけれど、ずっと魚の小骨のように引っ掛かり、引っ掛かり続けて3日目。ついに鯵ぐらいの小骨が、心の中で育ててしまい、鯛の骨に成長し、刺さったことをほったらかしにできなくなった話。

結果、仲直りをした。・・・と思う。まだ生傷が癒えていないけどそのうちに書き記しておきたい。

喧嘩をした場合の私たちなりの仲直りの仕方。
それはもう、王道。

第1ステージ:重苦しい雰囲気の対話の土俵づくり

「ちょっといい?ここ座って。」

から始まる重苦しい雰囲気。だいたい、私がいまどういう気持ちかを言葉にさせられることが多いのだけれど、これはもう、私の方がそういうのが得意だから、突破口になってやるか!という喧嘩をしていても多少残っている優しさから、だいたい私が今の気持ちを言葉にする。

あの時こう言われた言葉がずっとひっかかっている。それがすごく悲しかった。ずーっとその言葉がリフレインしていて、すごく今悲しい。

なんでそんなこと言われなきゃいけないのよ!という怒りから、悲しみに変わり、このことさえ言葉にして口にすることも嫌で、察してよ!という気持ちも多々あるけれど、察してというのは私たち夫婦には無理なことがもう15年ぐらいの付き合いでわかっている。だから仕方ないからちゃんと本当のところの気持ちを言葉にする。

これが辛い。正直、毎回ほぼ8割私が喋り、夫の生の言葉は聞こえてこないのだけど、それも日常会話でも同じで8割ぐらい私が喋っているから、こういう時も同じかと理解している。


第2ステージ:察して心を捨てて、本音を絞り出す

言葉にするのは辛いけど、嫌だけど、できれば察して理解して謝ってほしいなんて思ったりもするけれど、やっぱりちゃんとどう思ったかを言葉にして伝えないと本当の意味での和解はできないので、絞り出すように言葉する。

私もエスパーじゃないし、相手も違う。仕方ないから生の言葉を絞り出す

イメージだけど、察してもらった場合、腫れ物を扱う感じで、こうかな?こんなことを思って怒ってるんじゃないかな?って想像されるわけで、全然見当違いのことが多い。素人のマッサージを受けて、そこじゃないのよ、もうちょっと右なのよね・・・という気持ちよくない感じ。

痛いところはここです!ここを重点的にやってください。と伝えて、ずれていたら「そこじゃないです。もうちょっと右をもう少し強めでお願いします」と伝えないと気持ちよくなれない感じに似ているなと思っている。

こう言われたことがずっと気になっていて、嫌だった。悲しかった。
じゃあ聞くけど、あの時どういう意味でそう言ったの?
こういうことが過去あったでしょ。だからもしかしてこうじゃないかと思ったの。だから心配だったの!
あぁ。そういう意味だったのか。いやそうとは思わなくて、すごく怒ってるんだろうと思って。だからそれはこうだよ!って僕は怒った。
その言葉は、僕自身のことをいったことで、君のことを言ったわけじゃない。

結局、微妙なニュアンスの微妙な勘違いと、タイミングとお酒の力もあって、微秒な誤解をしていたらしい。
そっか♡ごめんね♡と、割り切れるような甘い感じではないけれど、まぁお互いずっと喧嘩をしていたいわけじゃないから、誤解として処理しようというようなことで着した。
ここで私が声を大にして言いたい気をつけていること。

●察して!は無理!察せない!言葉にしないとちゃんと正しく伝わらない。
●思いは極力すぐ出せ!腹の中で燻らせると腐って臭気を放つ。

エスパーじゃないから察することはできないし、仮にできても絶対合ってない。余計めんどくさくなるから、さっさと言葉にしてしまえ!
ドロドロしてきた感情を心に溜めるな!せいぜい3日!極力当日。ため込むと腐って臭気を体から放ち出す。

第3ステージ:仲直りの儀式をする

これをしたら仲直りね!と宣言する。

娘との時も同じやりとりがあったのだけど、

夫との場合は、だいたいハグ。

一度、第一回話し合いを終えた後、歯を磨いたりお茶を飲んだりしてその場から離れ、なんかまだモヤモヤする。完全に和解した感じがしない!と私が感じた時、

ねえ。ちょっといいかい。さっきの件、私も悪かった。でもあなたにも悪かったところがあるよね。でもさっきの話し合いで仲直りということで良いかい?良いならば、ぎゅーっとハグして終わりにしよう。

ざっくり言うとこういう文脈。毎回この方法なんだけど、案外これが良い。OKな関係であれば、ハグはとっても効果的!!ぎゅーっとハグしたら、なんかささくれだった気持ちも収まる。不思議なもんで。

そしてハグをして仲直りの儀式をしたら、すぐに過去は水に流す!いろんなことはもう忘れる。全部チャラ!全部チャラ!あのこともあのことも、ささくれだったことも、全部チャラ!もうおしまい!

第4ステージ:別の話題で元どおりの会話をする。

そう。これで仕上げ。ささくれだった喧嘩の前のいつも通りの話題を持ちかけ、いつも通りの話をする。いつもとおんなじ。いつもの会話を意図的に完全に修復!ということにする。

まとめ

ここまでで夫婦喧嘩はおしまい。仲直り。
仲直りは意図的にしないとずーっと引っ張る。一緒に暮らしている限り、どんな時間も楽しくやりたい。そのために多少は形式的でも「仲直り」の儀式をやっている。なんだかんだ思い返せばだいたいこのプロセスで仲直りをしている。

気持ちを腐らせない、すぐ出す、ハグの儀式、元どおりの話題。

4連休最終日は、わだかまりは精算したこととして、楽しもうと思う。夫婦喧嘩の仲直りの仕方、我が家はこんな風。


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