似たモノ親子だったわたしたち #コーチング体験記完結
3歳の娘と起こるお風呂バトル。無意識に轢いていたわたしの願望レールに乗せられていた娘。コーチに誘われ、娘の気持ちを体感することになる。
今までのやりとりはこちら
相手になってみると感じるもの
わたしがママ役やるから、えりちゃん役やってみて。
お風呂はいる時間だよ!さっき約束したよね。いつまでも何してるの?
昨日は昨日、今日は今日。もう時間なの!わかる?早くして。
えー、でも昨日はまだもうちょっと後だったし、昨日はアンパンマン見てから入った。なのになんで今日はダメなの?
いやいや、いいからいいから!今日は今日なの。しのごのいわないで。
お洋服脱ごう!もう夜だから!もういいから!いいからそんな悲しそうな顔しなくていいから!お風呂入ったら楽しいから!さぁ行こう!
めちゃくちゃ畳みかけてくる。すごい圧力で畳みかけてくる。
お風呂入ったら確かに楽しいかもしれないけど、なんでそんなに私がやりたいって言ってること聞いてくれないの!
いつもなんで無理やりなの?
世の中にはルールってものがあるの。時間があるだから。えりちゃんいつも遅くまで起きちゃうからね!早く寝なきゃいけないの。だから早くお風呂入んなきゃいけないの。だからもう脱がなきゃいけないし、入んなきゃいけない。わかった?ママに従っていればいいから。大丈夫だから。楽しいから!お風呂!はい!行こう。詳しい話はお風呂の中で聞くから。はい!いくよ!
さらにどんどん畳みかけてくる。でも実際こんな感じ。
そんなに畳みかけてこられても頭がついてこないよ。納得いかないよ!
納得いかないよ!!お風呂は確かに楽しいけど、なんでそんなにいつも聞いてくれないの?今聞いて!あとでじゃなくて今聞いて!約束したっていうけど、その約束じゃないよ。約束の中身変わってるよ・・・
そんな悲しそうな顔してもだめだから そんな疑問に思わなくていいいから、大丈夫大丈夫。ママについてくれば大丈夫!
あーもう!どうせ言っても無駄でしょ!わかったはいはいはいわかりましたー。
はい。一旦終了ね。どうかな?どんな気分かな?
”わたしの話を聞いて!ちゃんと聞いて!”
コーチがいつもの私より激しめではあったけど、だいたい合ってるようなやりとりを実践してくれた。早いペースでどんどん無理やり推し進めてくる。そのおかげで、本当に娘の立場になったような気分で話をしていた。
経験してみて一番感じたこと。
わたしの話を聞いて!無視しないで!わたしを無視しないで!って。
嫌だって言ってるのに全然聞いてくれず、お風呂に言ったら聞いてあげるって言われても、今聞いてって言っても、無視してお風呂に連れて行こうとする。体験だけでもめちゃくちゃ嫌な気持ちだった。
今思ってることとか、約束したけどいつも違うとか、時間時間っていうけどそれはママが決めたママの時間でしょ!とか、
えりの為、っていうけど、結局それママがきめたママに都合のいい時間でしょ!って。
そう。これはママ時間。わたしの時間割。
今思い返せば、わたしのスケジュールに巻き込まれた娘は、時々”無”な顔をする時がある。あぁ、こうなっちゃったママ、もう止められないんだよねーって。もうこうなっちゃったら何を言ってもダメで何も絶対聞いてくれないからなー。はーいっていうしかないかー。みたいな顔をする気がする。
そういえば、そんな顔をすることがあるって思い出した。
自分で気付いてしまった。
全てを遮断しちゃったんだ。諦めたのかな?
そう、娘、諦めた気がする。わたしの心に余裕がある時、きちんと座って、なんでそんなに怒ってるの?と尋ねると、「えりちゃんさっきいやだった」「えりちゃんこうおもったのにままきいてくれなかった」と言ってくれる。
それって早く自分の時間を手に入れたいと思っていることが影響してる気がする。妹が生まれてリズムが狂ってしまったから、早く元に戻したいっていうのがあるな。そんな自分を認めた感じがする。
娘のレールもあるけど、わたし自身のレールもあるな。
そっか。そのレールを上空から見て見たらどう?ふたつのレール。
もしかしたら他にも何かレールをひいてるかもしれないけど、
上空から俯瞰してみてどう?
上空から・・・俯瞰・・・そのレールは・・・先が決まってなくて1mくらいしかない気がする。
あれ!?1m!拘っていた気がしたけど1mなんだ。でもぐねぐね。
あっちもグニャグニャ。カチッとしてない、いい加減に曲がったりしてる。長くなくて、長いというより薄い感じ。薄くてすぐに消して書き換えられる。
自由だね〜とっても自由だねー
そっか。自由か。
わたし自身を振り返る
自由という言葉でふと思い出したけど、そういえばわたし自身が寝るの昔から遅かった。そして今でも遅い。夜型・・・。
小さいときから早寝早起きなんてやってない。実は夫も同じリズムだ。
あら?おんなじ感じかな。
3歳のときはどうだったかわかんないけど、
決して昔から早寝早起き型ではなかった。
なんかそこらへんからいい加減だったというかグニャグニャだった。
ぐーーーーっと自分の内側に入っていく感覚で、すごく素直に自分を見て、娘のたちがに立ってみた時間だった。変な感じだけど、スルスルどんどん、自分の内側から昔の様子を思い出して、考えて制御することなく、どんどん口から出して見たらいろんな発見があった。
いいね。いろんなことを思い出したし見に行ってみた。どうかな?
今日テーマとしては怒りが制御できないってことで、はじめは無駄なことをしないようにしたいっていうテーマからスタートしたんだけど、
1時間ずっと話してみて何に気付いたんだろうか。
何に気付いたか。一番大きかったのは、
娘の気持ちを感じて、娘の気持ちに気づいた。
わたしが決めた枠組みが大きくなったり小さくなったりして、それを娘に当てはめようとしていて、その矛盾に彼女自身がもう薄々気付いている気がすること。
3歳児。言葉にはまだできないけど、なんかいつも言ってるけど違うなって感じてたりとか、ママルールすごくあるなーって思ってるんじゃないかと思う。ちゃんと説明をしてよ!相談してよ!って。
3歳児だからわかんないはず、まだ世の中の道理なんてわからないはず。ということはないな、って。
ちゃんとわたしなりの理由や事情を説明してみて、どう思ってるって聞いてみようと思った。早速いつもどう思ってるの?ってきいてみようと思う。
リビングで今待ってるから、終わったら早速聞いてみたい。
早く聞きたい。
そっか。いいね!是非やってみて、どうだったか簡単でいいので感想メールでいいから教えてほしいです。今回のテーマについては相談をするってことでなにかしら解消できそうかな。
わたしが今日思ったのは、えりちゃんに対して、一人で判断して生きていってほしい、自分で責任をもって生きていけ!って思ってるという、そこが本当の願いなんだろうなって思う。そのことにインパクトがすごくあった。
えりちゃんとママはすごく似ているなって思った。生写しのえりちゃんにママは怒ってるみたいな。同じようにママがグリングリンだとえりちゃんもグリングリンになっちゃうし、生物としては二つに分かれているけど、二人はおんなじことを体験してるんだろうなって。似ている親子だなって。そしてえりちゃんはすごくいい子に育ってるねって思ったよ。
そうかもしれない。
似た二人が、あーだこーだ、喧嘩しながら生活している。無理やり押さえつけられたらわたしはすごく嫌だし、ちゃんと説明してよ!って思う。
言ってることも聞いて欲しいし、耳を傾けてくれないと悲しい。
そんな同じようなことを彼女が感じてるかもしれない。そうかもしれない。
終了したとき感じたもの
こんなやりとりで、1時間のコーチングは終了した。
何度もいうけど、コーチはこうしたらいいよ、とも、そういう時はこういう風にしたらうまくいくんじゃない?という話は何一つしていない。
わたしが喋る言葉をじっくり聞いて頷いてくれた。辛そう顔しているとか、ちょっと声のトーンが変わったねとか、わたしの様子を時々反映してくれた。それってどんな意味があるの?とかそう思った理由は何?とか、
もっと深く深く気持ちを掘り下げていくお手伝いをしてくれた。
言ってみればそれだけ。
でも、そのタイミングとか、その質問の仕方とか、表情を読み取って教えてくれたりすることとかが絶妙!だからこそ、手探りで自分なりの答えを見つけられた気がする。
そして最後、一番嬉しい、認知。あなたはわたしにはこう見えたよ!応援してるよ!って。いつもそうやって褒められること・認められることがないからここ、めちゃくちゃ嬉しい。
これがわたしが受けたコーチング。
その後、娘に聞いてみた
ちなみにその後、
早速聞きました、娘。
お風呂に入る時時々ママ無理やり入れるけど、あの時どう思ってる?って。
:
えりちゃん、かなしかった。
:
一言だけこれを。
悲しかったか。それは嫌だったね・・・。ごめんなさい。
本質的な変化があったのか
そこから数日経ってますが、この時の話を踏まえて、お風呂に入るかなり前から説明をしている。これとこれを終えたらお風呂に入るけどいいかな?と。
今日のスケジュールはこんなかんじね。それが終わったらこれしようと思うけどいい?と。嫌!って言われることも多々あるけど、なぜ嫌か、聞くようにして、代替え案を提案している。じゃあこれは?こっちは?
いくつか提案すると、5個目ぐらいまでにはだいたいヒットがある。
いいんじゃない?ってニコってして言ってくれる。
わかった!じゃあその作戦で今日はいこう!
今のところそれで平和になった部分がある。
ただし!わたしもやっぱり毎回余裕ある行動を取れるとは限らないし、
約束はできない。でも、今までのイライラ押しつけグリングリンやりとりが行われる自分の考え方の流れを知れたので、制御しやすくなった。
あ、わたしは今、また余裕をなくしている。
グリングリンにお互いなっているということが、分かってやってしまうのと、分からず余裕をなくすのでは全然違う。
”本質的な変化”が、もしかしたら起きたかも知れない。
コーチングとは、こんな感じ。まだまだどんな感じか伝わらないかもしれないけど、こんな感じ。
少しでも会話のやりとりで、どんなものかが伝わればこの上なく嬉しい。
数字で見える応援が、日々の励みとなります。一瞬でも、あなたの人生に何かハッピーをお届けできたらこれほど嬉しいことはありません。