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NO.11 | spraymum | 無限の可能性

1回目のワクチン接種をして4時間。少しづつ腕が上がらなくなってきている彫金作家でコーチのぐっちです。このまま腕が上がらない程度で明日を迎えたいと切望している。

さて、前回に続き、指輪制作のお話を書いてみたい。

NO.11 | spraymum | 無限の可能性

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|製作方法|

スプレーマムという西洋菊をモチーフにした spraymumと名付けた指輪は、現時点でシルバーカラーのみ。サイズは9号で前後3号程度、変更可能。腕の太さが18mm、花部分が約14mm。身につけるとしっかり花が主張して華やかな指輪だ。花部分はシートワックスを使用。中央は釈迦玉を4粒。花びらは8枚づつになっている。リング部分はつけ心地を重視した甲丸だ。花部分はボリュームがある。結婚指輪などのように毎日お風呂や寝るときもつけるような付け方は適さない。PC作業やお出かけをする時など、シーン別に指輪を眺めて、空にかざしたり、鑑賞したり願いを思い出したりするつけ方がおすすめだ。

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|デザインの着想|

この指輪のデザインはいまから約3年前。ちょうど長女を出産してしばらくした頃、指輪を身につける機会が激減していた。抱っこしたり洗濯をしたりミルクを冷やしたり、まだ生まれたばかりのホワホワ柔らかい赤ちゃんがそばにいる時だった。それまでは、トップにデザインがあるボリュームある指輪をつけることが多かった。何かに引っ掛かりやすく、気をつけて手を動かす必要があるようなもの。パソコンをしたり何か作業をするとき、手元にパッとインパクトがあるものが目に入ると、よしもう少し頑張ろう!と気分転換になるような指輪をつけていた。そういう指輪がつけられなくなっていた頃、少し落ち着いたら思いっきり目を引く、目に留まると応援されているような、そのまま行け!と言われているような指輪を作ろうと、走り書きのようにデッサンしたのが始まりだった。

|デザインの意図|

この花のモチーフは、Spray mum(スプレーマム) という西洋菊だ。mumとは“菊”のこと。菊と聞くと、「昔から日本を代表する花で、仏花として定番の“あの菊”」を思い出す方も多いと思う。実は、MUMと呼ばれる西洋菊はあまり知られていないが、ブライダルやお祝いの場、可愛らしいフラワーアレンジメントでたくさん使われている人気の花である。きっと市販されている可愛いブーケを買ったとき、丸いぽんぽんのような花があればそれはきっとMUMだ。

“菊”というイメージで、一つの見方をするのはもったいない。主役にも脇役にもなれる万能さ。さらに咲き方も特徴的で、ポンポン咲き・アネモネ咲き・スパイダー咲き・丁字咲きなどで、この形がスプレーマムだという決まった形がない。色も豊富で1万種類以上の品種があると言われる。そんな“これ!という決まった形がない”こともスプレーマムの魅力の一つだ。

こういうスプレーマムの魅力って、女性にもあると思う。

“女性”とか”お母さん”とか”妻”とか、色々な顔・役割があるけど、ある時はメインで輝き、ある時は誰かを支え、またあるときは準備裏方に徹する。女性といえば、母といえば、妻といえば、これ!という形があるものではなく、どんな姿も考え方も全てがYES。決まった容姿も考え方も何一つと決まっていない。良しとするもの、大切にしている考え方も全部違ってそれでいいんだ、すべてがYESなんだ!というところがスプレーマムと近しい気がする。

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さらに、
1本の茎からたくさんの花を咲かせる咲き方が、何かを始める時、最初から大輪の花を咲かせようとしなくていいんだ、と言っているようだ。

気になったことをまず一つ。ちょっとやってみる。
そして、ちょっと面白いなと思ったらさらにもう一歩やってみる。
お、これは好きだな、と思ったら、さらにもう一歩やってみる。
そうやって少しづつやってのめり込んでいくうちに
気がついたら、咲き誇るスプレーマムのように
美しい小さな花がたくさん咲いて、周り一面を花で埋め尽くしている。

そんなメッセージを放ってほしいと、スプレーマムをモチーフとした指輪ができた。

|指輪に込めた願い|

この指輪は、全く肌に馴染まない。つけていると、ひっかからないように、傷つかないように気をつけないといけない。その気をつけるたびに、指輪からメッセージを感じてほしい。

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「私は世界中に唯一無二。今、目の前の好きが積み重なって、必ず大きな花束になる」

この指輪を一番最初につける時、目の前にある"ちょょっと好き"を10年やり続けたら、どんな姿になっているかイメージして言葉に、絵にしてほしい。

毎日肌身離さず身につける指輪ではないと思う。宝石箱に並べて、今日はこれだ!とひらめいて指にはめたとき、そのイメージを思い出して、また続きの10年を想像してみてほしい。

10年後、少し傷が入った指輪とともに、今も目の前の好きをコツコツ積み重ねていたとき、あなたはどうなっているだろう。そんな今と未来をつなぐ架け橋としての指輪になってほしい。

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|こんな人に届け|

□近年自分で事業を始めた人
□こうあらねばならないと自分で自分を縛りがちな人
□誰かに呪いの言葉をかけられた人
□子どもが生まれたばかりで今は自分の時間が取れない人

|コーチからの質問|

今こんなことをやっていて成果がでるのかな、と思うことを、もし1年間、毎日休まず同じことをやり続けたとき、”想像しうる最高のなったらいいな”は何ですか?

ちなみに私はこの指輪製作noteをコツコツ書きつづけたら、大好きな草彅剛さんの目に留まって、彼の愛用の指輪として購入されることかな💛

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