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夜の散歩〜北斗七星と北斗百裂拳

イギリスはロックダウン中。基本的に外出禁止だが、運動のための外出が、一日一回のみ認められている。寝坊して朝の散歩を逃すと、仕事後の5時以降、すでに真っ暗な夜の散歩をすることになる。

夜の散歩の楽しみは、なんといっても晴れた夜空に広がる星。寒ければ寒いほど、何だかクリアにきれいに見える。子どもたちも、星座を見つけては喜んでいる。定番、オリオン座、カシオペア座そして北斗七星が見える。

北斗七星といえば、団塊ジュニア世代の私は北斗の拳を思い出す。北斗七星の傷を持つケンシロウを真似て「あー、タタタタタタ」「お前はもう死んでいる」とやったものだ。

イギリスで生まれ育った娘たちが「北斗の拳」を知るはずもない。なのに、「お前はもう死んでいる」と言っているのを耳にしてしまった。私の頭の中は「?」だったが、情報源はやはりYouTube。彼女たちが好きなアメリカのYouTuberであるMr Beast (ミスタービースト)が、なぜかこのケンシロウの一節をビデオの合間に挿入しており、日本語も勉強してる彼女たちは、奇妙な日本語が使われていることを不思議に思ったようだ。

我々は、北斗の拳を一緒に見て、ケンシロウの傷と彼の強さを確認した後、夜の散歩へと出発。北斗七星も見つけ大満足だったのだ。世代も国境も文化も全部越えて、夜の空に広がる星が、何かをつないだような不思議な気持ちになった。

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