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嘘つき

後日、不動産へ問い合わせをした。

彼は少し古くても住めば都。と拘りは全く無さそうだった。

1人で住むのかな?
もしかしたら同棲の匂わせ?

私の脳内はパンクしそうだった。

日中は会えない。
理由は分からない。

暗黙の了解。みたいな物が出来始めていた。


そんなある日。

彼と一緒に居る所を目撃した別の友人から連絡が入った。

それは私が想像していた事より絶大だった。


「あのさぁ。その彼と付き合ってるの別に良いと思うけど奥さんいるよ?」

え…。

「子供も確か2人とか居るはずだよ。知ってて付き合ってると思ってたから。」

驚きのあまり返す言葉を失った。

偶然にも友人の勤務先の常連だったみたい。


その時の記憶を消したくても消せないでいる。

彼を信用出来なくなった。

不倫って事?どういう事?

嘘つき。

…。

真実を知りたくて、でも知るのが怖くて悩んだ。


何も知らない彼が今夜も会いに来る。

嘘つき。



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