「とりあえず褒める」の効能
「どんな小さなことでもお礼を言いなさい」というのがかつてのバイト先の歯医者での教えである。
これが意外と効果があって、皆が当然やるべき仕事をしているだけでポジティブな言葉が飛び交うようになる。言葉を口に出すだけだからタダだし。
同じことで、褒めるというのもタダだ。
難しいのはどこを褒めるかじゃないかとか言われそうなものだけど、大体パターン化されてるのでほぼ機械的にできる。考えなくても口をついて出るようにするのだ。
さすがですね〜
すごいですね〜
これめっちゃいいっすね〜
これできる人なかなかいませんよ〜
早くて助かりました〜
自分じゃできなくて困ってたんですよ〜
とかそんな調子だ。
正直なところ、私は人の気持ちや特徴を観察するのがとても苦手なので、真面目に褒めようと思ったらおそらく難しい。
だから、自分が今まで言われて嬉しかったことをストックしておいて、人に投げつけるのだ。
肝心の効果については、去年転勤でまるっきり環境が変わったのだが、半年でチームの雰囲気がよくなったと言われている。
そもそもフリーアドレスのオフィスなので、メンバーと顔を合わせるのは週次の打ち合わせや、個別に用があるときぐらいだ。
大した時間ではないものの、やってみて損はないようだ。
あとこれが真価を発揮するのは職場ではなく、家だ。
我が家はふたり暮らしなので、お互いの他に喋る人間がいない。
この場合、空気が悪い≒メンタルの死である。
ゴミ出しをした、支払いをした、買い物をした、なんでもいいのでとりあえず褒める。
うちの家族の場合は褒められると嬉しいのでめっちゃごはんを作ってくれるようになった。
損はないどころか得しかないし、単純に褒め合うのは気分のいいものなのでおすすめしたい。
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