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大事なことは漫画から学んだ<Papa told me, サプリ, 機動警察パトレイバー> 編

漫画座談会を開きました。業務時間中に、結構まじめに(笑)

こんにちは。
TOKYO BRANCH@SKwordです。

リモートワークを取り入れた当初から、TOKYO BRANCHでは、毎日14時と16時に「雑談タイム」を設けてオンラインでおしゃべりをしています。ここで仕事の進捗報告や、抱えている課題の相談も行いますが、今はまっていること、料理や映画のことなど、いろいろな話題が飛び交います。

中でもよく話に出るのが漫画です。
主人公に自分を重ね、奥深いセリフにくすっと笑ったり、元気をもらったり。

普段の雑談では話し足りないということで、「好きな漫画を語る会」を開催することになりました。

熱く語ってくれたのは6名、紹介時間はひとり3分です。<前編><後編>の2回に分けてお届けします。

◆参加メンバー(発表順):
早川(サービスデザイナー)
山岸(アートディレクター)
沢田(取締役COO)
福田(コンテンツデザイナー)
中野(デザイナー/先月仲間入りした新メンバー)
村田(ディレクター)
◆前編で紹介するのはこの3作品
〇榛野なな恵(著)『Papa told me』集英社
〇おかざき真里(著)『サプリ』祥伝社
〇ゆうきまさみ(著)『機動警察パトレイバー』小学館

それでは始めていきましょう!

♯1 紹介者:早川
優しく、時にハッとさせられる作品:

榛野なな恵(著)『Papa told me』 

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○ ストーリー
主人公の的場知世(ちせ)は生まれてすぐに母を亡くし作家である父の信吉と二人暮らし。 この知世ちゃんの視点で大人の社会や、悩んだり葛藤したりする人々が描かれる…という話。彼女の小学生とは思えない鋭い視点や、時々おとぎ話のようなメルヘンな世界の要素もありつつ話が展開していく。

○ 好きなシーン
自身を「コブつきシングル」と称するお父さんに、知世ちゃんが、「私がお父さんの子供であることはお父さんにとって幸福なことなのかどうか考えちゃう」とつぶやきます。

自分が幼い頃は無邪気でそんなこと考えなかった、という父に対して知世ちゃんが「違うわよぉ、きっとみんな忘れちゃってるのよ」と言うんです。

この言葉に私自身、ハッとさせられました。大人になることで取りこぼしてきたこと、忘れてしまったことがあるのではないかと我が身を振り返って考えてしまいました。

○ 注目ポイント
● 親や世間が認めるような仕事につき、結婚し、家を買い、子を育てる−−そういう人生が「正しい」という世の風潮は変わらずある。 そうできない、しないことを選んだ人々の人生を通して、優しく、時にハッとさせられる世界観が描かれている。
● 服が可愛い〜洋服に対しても信念を持っている。

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中野:好きな絵柄と世界観だったので、すごく読みたくなりました。
表紙デザイン、洋服、小物がファッション誌の表紙のようで可愛い!

山岸:女の子の大人びたことばの中に考えさせられるセリフがあって、いい意味で早川さんっぽいと思って見ていました。
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♯2 紹介者:山岸
働くアラサー女子の共感度MAX:

おかざき真里(著)『サプリ』

サプリ

○ ストーリー
広告代理店で働く主人公、藤井ミナミ。華やかな響きとは裏腹に地味な作業に没頭し、連日連夜、残業・休日出勤。広告業界を舞台に「働く女子」の仕事、恋愛、友情、人生を描く。

○ 好きなセリフ
ものづくりの仕事に携わっていて主人公が不器用な性格、というところも、自分と重ねて共感しまくっています。

●うじうじした時に
▶徹夜して考えた提案がクライアントに受けず一瞬で苦労が水泡に帰したミナミ。涙するミナミが「努力が評価されるのは義務教育まで!」と自分に言い聞かせて前を向くシーン。
▶「マイナス思考は自分じゃなくて他人に失礼だ」と心でつぶやくシーン

● 頑張ろうっておもえる
▶ファッションデザイナーさんが「あなたに頼んでよかった、って思ってもらうためだけに徹夜しちゃったり。でも天才じゃないから人よりがんばるしかないの。それ以外に結果を出す方法はこの世にないのよ。」

● 沁みる〜
▶上司に言われたことに落ち込み給湯室で涙していたとき、掃除のおばさんがミナミにかけた一言。「しんどいのは若くてかわいいからよ。がんばってね」

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福田:私も読んだことあります~。この人入社4年目なんだ、ここまで働けるんだって焦りました。絵がきれい、背景がきれい。

早川:コマわり、比喩表現、全部おしゃれ。

山岸:作者自身が広告代理店に勤めていたこともあるらしく、リアルなんですよね。
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♯3 紹介者:沢田
私の中二病にヒットした愛蔵作品:

ゆうきまさみ(著)『機動警察パトレイバー』

パトレイバー

○ ストーリー
連載時(1980年代)からみた近未来(1990〜2000年代初頭)、東京近郊エリアを舞台とした多足歩行式大型マニピュレーター「レイバー」が活躍する世界。レイバー犯罪に対抗するため警視庁はパトロールレイバー、通称「パトレイバー」を設置。そこに勤める人々の活躍を描く。

○ お気に入りポイント
● 時代が変わっても色あせない機体のカッコよさ
▶最新鋭パトレイバー「AV-98イングラム」

● 社会性の高い大人たちの話
▶「次世代OSとコンピュータウイルスによる犯罪」、「外国人雇用問題と技術流出」、「機械による自動化」など、今に通じる課題を予見していた。

● 大人ってこういうのなんだなと思ったり
▶ぼんやりした中間管理職と見せかけて実は切れ者の隊長 主人公の後藤喜一の言動に感銘を受けたり。

2月11日からシリーズ新作映画が上演されますので、ぜひ観てください!

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早川:沢田さんって、おじさんのキャラクターがいつも好きですよね。

沢田:おじさんがいいキャラは名作という持論ありw

山岸:ひょうひょうとしてるけど言ってることがかっこいい。社会性の話はむしろ現実より進んでますね。
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「好きな漫画を語る会」<前編>はここまで。
選ぶ作品にそれぞれの個性が現れていて面白いです。

続きは後日アップしますのでお楽しみに。

(記事監修:TBバックオフィスチーム 岡田伸子)

「想いはある。まずはその整理から」という
ご相談も多くいただいています。
課題整理のためのワークショップを一緒に開催しませんか。



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