見出し画像

日本産漫画・アニメはハリウッドで花咲くか②

前回、ハリウッドで日本産漫画やアニメを原作として良作が生まれるのは現状難しそうだとしたが、ネット配信に目を向けると新たな展開が見えてくる。

パンデミックによりすっかり定着したネット配信事業。ネットフリックスの躍進は一時ハリウッドを揺り動かすほどのインパクトがあった。

そのネットフリックスも2022年後半頃から料金プランの改定や事業戦略の転換が見受けられ、従来のアニメオリジナル作品の独占配信には陰りが見える。

その一方で、漫画を原作とした実写作品の制作に力を入れ始めている。既に第二シーズンまで配信されている『今際の国のアリス』も少年サンデー発の漫画が原作である。

Twitterで流れる感想を読む限り、それなりに高評価を得ているようだ。

それに加えて現在作成進行中の『ONE PIECE』や制作発表がされた『僕らのヒーローアカデミア』もある。権利関係の複雑さは映画で実写化するのと同じなはずなのに、ネット配信事業では今後も日本産漫画の実写化の話題には事欠かなそうである。

もちろん、『幽☆遊☆白書』など制作発表段階では不安の声が相次いでいる作品もある。これらの作品が最終的にどう評価されるか明らかになるのは、まだ少し先の話であるが、日本産漫画やアニメの実写化はハリウッドから舞台を変えて、まだまだ可能性を秘めている状態だと考えられる。

さて、こちらの記事を執筆・推敲している間に『聖闘士星矢 The Beginning』と『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が同日公開となった(2023年4月28日公開)。

共にオリジナルは日本発のもので、前者は漫画、後者はゲームが基盤である。

実は『聖闘士星矢 The Beginning』は、一足お先にジャパンプレミアで鑑賞してきた。原作未履修の私から観たら、「お、けっこういいんじゃない?私はかなり好きな部類かも」となった。

公開されて、一定期間が経った後、どんな感想が飛び交っているのか、振り返りが楽しみである。


さて、次はどんな作品の企画が発表されるだろうか。最近は『ストリートファイター』の実写化が発表された。

日経新聞の取材によれば、マリオの生みの親にして任天堂フェローの宮本茂氏は自社が知的財産権を持つ作品のさらなる映画化は「間違いない」と断言している。

今後の展開もとっても楽しみに感じられる。

(ゲームじゃないけど、真島ヒロ先生作品とか海外俳優で実写化したら絶対にビジュアルもいいし、題材も面白いし、観てみたいなぁ…)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?