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逆噴射小説大賞の結果について

 おれの事は摩部甲介と呼んでくれ。増長した結果、こうやってガチガチキーボードを叩いている。
 ストロングゼロを1リットル飲んでいるところだから、わけのわからないことを書くと思う。ブコウスキーもビールを飲みながら書いたそうだぜ。
 本題。
 先日、逆噴射小説大賞が発表された。

 おれはツイッター巡回中にそれを知り、来て見れば通知欄に「自分の作品が話題です」と、明かりが灯っていた。
 馬鹿なことを考えていたおれを待ち受けていたのは、一度も読んだことのない作品が名誉を受け取っている姿だった。

 早速読んだ。面白かった。「イーグルアイ」の換骨奪胎じゃないかとも思ったが(なにせ予告編しか見てないんだ)、面白いもんは面白い。おれの感性は正直だ。悔しいけどな。それと、やっこさんはパンク聞くんだろうな。
 それはいいんだ。コロナは自費で買うことにするよ。気が向いたらさ。
 で、なにが嬉しいかって、このおれが書いた作品が最終候補に残ったってことだ。名作ぞろぞろの中にだ。

 コメントによればこっちも残ったそうだ。

 だけど、選考連中のすごいところはおれの本命中の本命(一発目投稿だからな。気合も入るよ)を見事にぶち抜いてきたってことだ。一番スキ数が多い、つまり面白いだろう大統領じゃなく地味なコイツを選んだことだ。
 そりゃあ、大統領はルサンチマンにまみれていて、掌編じみたオチを付けていた。雑感読む限り、当然アウトだ。それを抜きにすれば、掌編という観点から800字という制限で面白いと比較的多数から認識されたに違いねえ。おれ自身もツイストの効果にびっくりしたもんだ。
 で、うまいものは何がうまいのかを知っているというタイプ、という文面を読んで、おれはらわたを放射線で焼かれたような気分になった。
 当然だぜ。創作指南本を5,6冊程度読めばこうもなろうというこった。秘伝書を盗んだにわか忍者のようなもので、ついでに言うなら、その本に大抵共通して書かれていることは、どんなクソだろうと最後まで書ききること。(未完作品の主人公を非公開で殺しててめえの中でケリをつけたことはある。主人公が死ねば作品は終わるもんだ。)皮肉なもんさ。
 連中がいうことには、エルロイをパクった電文体よりも、スカル+スコルピオ(ダーティーハリー観たこと無いのか?おれは漕げ漕げ漕げよボート漕げよのバスジャックしか知らぬ)の造語の方が興味深いってのがよい。
 連中のいう「えぐみ」とやらが未だわからぬおれ自身の無能さ加減に呆れつつ(紛れもない課題だ)、オンリーウエポンとなるであろうソレの強化を望みながら(願うだけならタダだからな)、今日は筆を置くことにする。

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