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課題解決をするデザインと新しい〇〇を創るデザイン

こんにちは、デザイナーのさかたです。
勿体ぶったタイトルをつけてしまってすみません。速攻でバラしてしまうと「課題解決をするデザインと新しい価値を創るデザイン」です。
勿体ぶった割に当たり前のことを言いましたが、今回さかたは新しい価値を創るデザインについて改めて認識することができたのでnoteにしたためようと思います。

よく言われる「デザインとは」

デザイナーの中で(たぶん)よく言われているのが、「デザインは見た目を良くするだけのものではなく、クライアントやサービスの抱える課題を解決するための手段である。」ということです。
さかた自身今までデザインをするということは、さまざまな課題に対してデザインという形で向き合い解決するということでした。

課題がないの課題、それがGER

先日コーポレート系のデザインタスクで、とあるブログヘッダー画像のリデザインの依頼を受けました。
依頼者へのヒアリングの中で「現状どんな課題がありますか?」と聞いてみたところ、「課題はないんですよね、強いて言えば課題がないのが課題です」と言われさかたは「???」となってしまいました。
その後ヒアリングを進めていくものの、誰が何を求めているのか誰が必要としているのかわからず終える形となりました。
普段のさかたのスタイルとしては、ヒアリングで現状どんな課題があってそれを改善することでどんな結果を求めているのかというところからデザインを始めていくのですが、今回はそこがわからないままとりあえず手を動かしてみようということでデザインに着手しました。

その結果出来上がったのが、依頼の本質を理解せず作ったぼんやりしたアウトプットの塊です。
見た目はそれなりに仕上がったものの依頼者の意図したものではなく、フィードバックもなんと言ったものかと依頼者を困惑させるような状況でした。

先輩デザイナーからの啓示

それを見かねた先輩デザイナーから「さかたし大丈夫?今回の趣旨わかってる?」と助け舟を出していただき上記の「課題がないと言われて誰が何を求めているのか、誰が必要としているのかわからない」という旨を伝えたところ、「それは課題解決じゃなくて、新しく価値を創り出すデザインだね」と即答いただき、はっとして腹落ちしました。
新しく価値を創り出すデザインという存在は頭の中にはあったものの、経験もなく頭の片隅に追いやられていた発想でした。

新しく価値を創るという観点で改めてヒアリングからやり直し、デザイン制作、社長提案までさせていただき無事リリースすることができました。

新しい価値を創るということ

今まで何もなかった、もしくは今あるものは価値を伝えきれていない。そういったところに新しく価値を生み出すためのデザイン。とさかたは解釈しました。
今回でいえばブログのヘッダー画像なんていうのはなくても別に誰も困らないし、何か利益を生み出すものでもありません。
しかし、あることで確実にそのブログに新しい価値、ブランドとしての意味を付加できるものでした。

学び

特にコーポレートやサービスのブランディング、コミュニケーションデザインと行った文脈では、何もないところに新しく価値を創るためのデザインと遭遇する機会は多いように思います。
普段、UIデザインやバナー制作などプロダクト関連のデザインをしているとデザイン=課題解決となってしまいますが、それだけではなくそれぞれの背景からどういったデザインが求められているのか、どのような考え方でアウトプットしたら良いのかという必要性を改めて認識できる出来事でした。

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