【書評】県庁そろそろクビですか?

面白い本を読み終わったので、感想を書いてみる。

県庁そろそろクビですか?「はみだし公務員」の挑戦 著者:円城寺雄介 小学館新書257

著者は、佐賀県庁の公務員で、救急車へのiPad搭載やドクターヘリ導入を佐賀県で始めて、全国に広げていったという「ヒーロー型公務員」である。

全体として業務改革の苦しみ•楽しみを味わえて、気分が高揚した。特に次の2個所が、著者の考え方を表しており、感動•共感した。

事実前提、つまり現場の現状を前提に「こういう状況だからできない」という言い訳をせずに、本来「あるべき姿」を前提に、より新たな価値を生み出すための仕事をする。(107ページ)
変革者は物事を変えるだけの人間ではない。かえることが目的ではなく実現したい理想や未来に近づけるために、たまたま変えるという手段をとったにすぎない。(234ページ)

私も社会人として、業務におけるあるべき姿を考えることがある。業務で問題が発生したとき、事実関係の把握に努め、あるべき姿で解決を図っている。その際、過去と同じ問題でも、時代や場所などに応じてあるべき姿が変わるため、常にチューンナップする難しさを感じている。



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