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【音楽紹介#1】コシヒカリーモはご存知?

 好きなものを好きに書き散らす――ということで、好きな音楽について書いてみようと思います。気が向いた時にシリーズで書きますので、今回は1回目。
 目的は推しの布教です(直球)。よろしくお願いします。

 さて、皆様。
 「コシヒカリーモ」というジャンルをご存知でしょうか?
 ご存知でなくても大丈夫です。というか知っていると中々にコアかもしれません。私と握手しましょう。

 「コシヒカリーモ」とは、

「コシヒカリ」+「スクリーモ」(スクリーム+エモ。乱暴に言っちゃえば感情的なメロディと歌詞をシャウトしながら伝えるロック音楽の一種)

の造語でございます。
 コシヒカリは、捻りも何もなく、あのお米のコシヒカリです。新潟県魚沼市産が有名なお米。
 つまりは、コシヒカリで有名な新潟発のスクリーモ音楽――これを「コシヒカリーモ」と呼ぶわけです。

 こんな滅茶苦茶なネーミング付けたのはどこのどいつだ!となるわけですが、それがこちらのバンド。

 新潟発スクリーモバンド、a crowd of rebellion(ア・クラウド・オブ・リベリオン。以下「リベリオン」)でございます。

 貼り付けました動画が、リベリオンの代表曲『M1917』です。
 聞いて頂くと分かるのですが、疾走するリズムをギター・ベース・ドラムが支え、そこに女性と聞き紛うハイトーンボイスと鋭い刃の如きシャウトが乗る――というのが、ベースにあります。
 まさしくスクリーモ。歌詞は少し難解な部分はありますが、概ねわかりやすい感情の吐露があります。

 が、リベリオンの魅力はここだけではありません。
 順にいきましょう。

①カオス。振り幅がおかしい。

 とにかくカオスです。音楽そのものも曲名も中々ぶっ壊れています。
 少し知っているかもしれない人向けにイメージしやすいように言うと、Fear, and Loathing in Las Vegas、PALEDUSK、Attack Attack! 辺りが好きなら間違いなく好きだと思います。そういう種類の曲です。

 百見は一聞に如かず。ということでカオスの代名詞を聞いて頂きましょう。

 Gorilla Gorilla Gorillaという曲です。

 ……ね、カオスでしょう?私は初めて聞いた時、大爆笑していました。
 ちなみにMVではゴリラの着ぐるみを着た方がパルクールします。MVまでカオス。何を食ったらこんな発想になるんだ。

 この曲の通り、基調はメタルです。ですが別の曲を聞けば、ポップを入れるし、とんでもない速弾きをぶち込むし、バラードも歌うし、EDMも入れるし、ホラーゴシック入れるし、ガチのデスコアに落ち込んだりするし、最早何をしたいのか分かりません。

 そしてこのゴリラの曲の通り、曲名も中々パンチがありカオスです。他にも、

・『hAngedmAn_A』(ハングドマン・エー。うん、まあ、読める)
・『||:α→Ω:||』(アルファ・オメガと読みます。読めるか!
・『294.38g/mol』(読み方はありません。読ませる気がない。なお、祭囃子みたいな曲調のインタールードです)

などなど。
 曲名からはどんな曲なのか全く予想できないところも、とても楽しいのです。
 新アルバムが発表されて曲名が公開されると、もう滅茶苦茶なタイトルがずらりと並ぶわけです。それだけでワクワクして、一層楽しみになります。曲名って大事だな、といつも思う瞬間でもあります。

 では次にいきましょう。

②バンドの独特のゆるさ

 リベリオンの魅力です。とにかくバンドの空気がゆるい。めちゃくちゃゆるい。
 どれくらいゆるいかと言えば、これなんか分かりやすいかなと。

 バンドメンバーの実家にてこたつでぬくぬくしつつ、ゆるーくトークをしたり、ファンからのコメントにゆるく返したり(私のも反応してもらったりしました、嬉しかった)、猫ちゃんを可愛がったりします。さっきまでの曲の威勢は何処へ行った

 ライブでも同じ感じで、雑談を聞いている気分になります。ちゃんと観客を煽ったりもするんですが、激しい曲をやった後にゆるゆるトークされるとずっこけそうになります。

 ……と、こんな感じで話すのは好きらしく(特にシャウトボーカルの宮田さん)、一番すごかった話として、2時間尺のワンマンライブで30分もトークしていたことがあるそうです。ライブをしろ。

 そして、上の動画を見て頂いた方にはお分かりいただけますが、メンバーの仲が良いです。元々5人いて1人抜けたのですが、抜けるという発表があった後に上のゆるゆるトークをしているところからしても、仲の良さはうかがえます。こういうのも、独特のゆるさを支えているんだと思います。

 そして最後。

③演奏レベルの高さ

 これを挙げないわけにはいきません。4人全員ハイレベルです。

 ボーカルの宮田大作さん。クリーンボイス、シャウト、グロウルなどなど、声の種類や表現がとにかく多彩です。この曲が顕著でしょう。

MEI

 もう1人のボーカル兼ギターの小林亮輔さん。繰り出されるハイトーンボイスのエグさたるや。曲を重ねるごとに高くなっていき、極致に1回達したなと当時思っていた曲がこちら。

Nex:us

 なお現在はこれより高いキーがバンバン出ています。声帯どうなっているのか気になります……。

 ギターの丸山漠さん。この方は演奏動画をアップロードされています。途轍もない速弾きとテクニック。必見です。ギターが分からなくても見ていて楽しいです。

 ちなみに猫を飼われています。きんちゃん。構ってアピールをするので、ギターを弾いている途中もお構いなしです。可愛くて癒されます。違う。ギターの技術の凄さに酔いしれてみて下さい。
 あと、作曲をされるのがこの方でして、別バンドに曲提供やMIXもされている多才な方です。

 ドラムの近藤岳さん。ドラムの技術もさることながら、この方写真や動画編集も手掛けておられ、MVも作られています。

MATSURI WWWeapon

 シンプルながら、カッコよさがスタイリッシュに表現されているとても良いMVです。こういう映像もあるからこそ、バンドのカッコよさが際立つのです(トークがめっちゃゆるいですけども)。

 ……ということで、コシヒカリーモのa crowd of rebellionでございました。

 彼らの音楽や人柄に何度も救われている私ができることと言えば、こうして紹介して存在を広めることくらいです。
 愛を込めて、皆様の耳にラウドなカオスミュージックをお届けさせて頂きました。

 以上、1回目は終了です。
 2回目はこちらから。また好き勝手語ってますので期待は程ほどにお楽しみ頂ければと。

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