箱庭商事の幽霊ちゃん! ばんがいっ! 「オールド・デイズ・イリュージョン!」
※このお話は、『箱庭商事の幽霊ちゃん!』という作品の番外編となります。読んで頂かなくてもそこそこ大丈夫です。多分。どうぞお楽しみください。
やっぱり本編読んでからという方や、読了後興味が湧きましたらぜひ本編へ。 ほのぼのな話ので疲れた時にでも!(全部で6万文字程あるので少し長いですが……)↓
🎄🎄🎄
『え。マジですか! 倫新さん、クリスマス暇なんですね! 助かりましたっ!』
「はっ倒しますよ?」
電話口で、閂崎さんから嫌味を言われた。しかし実際に彼女の1人もいない男子大学生なので反論が出来なかった。せめて代わりに彼の上司が頭を叩いてくれることを祈る。
というか、俺はバイトを――それも代わりが中々見つからないバイトをこの人の頼みでしてあげている身なんだが、それを自覚しているのか?
バイト。会社ビル『箱庭商事』の夜間警備だ。俺は電話口の閂崎さんからそれを勧められてやっている。
このビルには、出る。目的語を排除しても伝わるのだから、怪談文化で人口に膾炙するこの表現は凄まじく便利だ。
しかし、それが「代わりが中々見つからない」ことの理由ではない。何故ならこの幽霊には害が無いからだ。
少女の幽霊、遊崎幽海。かつてブラック企業だった『箱庭商事』の社員のどす黒く汚れた心を癒しに癒してきた、可愛らしい幽霊だ。
お話好きで、お菓子好きで、ちょっと抜けてて、そして寂しがり屋さんなごくごく普通の女の子。
では何故このバイトに人が寄り付かないのか。理由は、夜間警備中に一度強盗が入って結構な事件(一歩間違えたら死者が出るという意味で)になったからだ。危険がある場所に、人間は進んで足を踏み入れない。
自分は足を踏み入れている訳なのだけど。
この辺りの事情は、話すと少し長くなるから割愛しよう。
「いや、まあやりますけれど。どうせ暇ですし、お金は入る訳ですし」
『有難ッス! 恩に着ますぜ兄貴!』
「……漫画に毒されてますね?」
『よく気づきましたね! 最近全話無料開放されていた――』
この人の趣味の話をすると長くなるから遮るべく言葉を重ねる。俺には少しの時間も惜しいのだ。
「では、いつもの時間に出勤しますので、よろしくお願いします」
『了解です! で! 面白いですから、ぜひ倫新さんも読んでみてください! 「忍者と――』
容赦なく電話を切った。趣味は押し付ける様に勧めても逆効果だと忠言は、次回の通話時にでも言ってやろう。まあSNSのコラ画像で使われているあのぶっ飛び具合は面白そうだなとは思っているから、いつか読んでやるとして。
さて。
12月24日土曜日の昼過ぎ。今日、即ちあと半日程で件のバイトに行かねばならない。大学自体は年末年始モードに入りつつあるのだが、年が明ければテストにレポートと大忙しな訳で。今のうち少しでもその準備はしないとならないから、時間は潤沢ではない。
限られた時間で最高のパフォーマンスを出さねばならない――まるで社会人みたいな言葉が浮かぶ。今は大学生だというのに奇妙な話だ。
そしてそのパフォーマンスというのは、学業に対してだけではない。バイトに対して、より正確にはそのバイト先に住み憑く幽霊に対してである。
頭の中では、計画書が作られつつある。個人的な計画だから稟議を通さなくて良いというのは都合良く気軽なもんだと口笛を吹きたくなる。
脳内計画書によれば準備しなければならないのは、卵、薄力粉、牛乳、バター、生クリーム、苺(とその他幾つかフルーツ)、あとはチキンくらいか。砂糖は菓子作りによく使うから持ち合わせているし、食べ物以外では、遊び道具は幾つもあるから必要ない。
これで費用を概算しても、店で買うよりはマシな金額になる筈。それを元に予備費も加えて予算上限を算定。バイトの実入りが幾らかあるから、少しくらいは多く出せるだろう。
さて、その予備費とやらであるが、使い道は実は決まっている。しかし、何を買うかはまだ決めかねている。とは言え大枠の予算額から決めない限りは買うものを絞り込むことも出来ないので、先に決めてしまっただけの話。
「……まあ、考えながら材料を買い出しに行くとするか」
独り言を呟いてから、リュックに以前5円で買ったくしゃくしゃのビニール袋と財布を詰めて、スマホをポケットに入れる。ジャンパーを着てその上にリュックを背負う。
最近は本当に冷え込む。指先が悴み、凍結して動かなくなってしまいそうな程。雪山で「寝るな! 死ぬぞ!」と言われるのはこういう状態なんだろうか。自室で凍死なんて笑えないし、起きようもないから良いんだけど。
ドアを開ける。ぴゅうと寒風が吹いてぶるりと思わず体を震わせる。
🎄🎄🎄
「……っあー! 外寒い!」
部屋に戻り、素早く鍵を閉める。靴をさっさと脱ぎ、がさがさと材料が詰まった古びた袋を運びつつ、机の上のリモコンを操作して暖房を入れる。暖まるまで時間がかかるが、待っている暇はない。なに、その内暖まるさ。
早速袋の中身を取り出す。フルーツは横に置いておいて、一先ずは卵、薄力粉、牛乳、バター。砂糖は台所から取って来た。
「……さて」
手洗いうがいは終えた。さあ、調理の時間だ。
まずはオーブンを180度に余熱。その間に型にクッキングシートを入れて、水を電気ケトルで熱湯に変えるべくスイッチオン。1分くらいで出来るので電気ケトルが仕事を終えるまで待つ。
続いて篩とボウルを用意し、ボウルには先程の熱湯を注ぎ、耐熱容器にバターを切り落とす。湯せんだ。暫くすればとろとろに蕩けるだろう。
その間、薄力粉を篩にかけて別のボウルに落としていく。これが少し時間がかかる訳だが必要な工程だ。手間を惜しめばそれだけ出来栄えに響いてくる。妥協は禁物だ。
篩にかけ終わったら、別のボウルに卵2個を割り入れ、砂糖と共にハンドミキサーで混ぜる。ハンドミキサーは菓子作りの必需品。当然家には存在する。これもある程度混ざったら湯せんをし、人肌くらいに暖まったらまた混ぜる。
ここに薄力粉を入れて混ぜ、更に湯せんで溶かしたバターを混ぜる。生地につやが出てきたら、いよいよクッキングシートを敷いた型に流し込む。
それらが終わればいよいよオーブンの出番だ。じっくり暖まったオーブンの中に型を入れ、30分程焼き上げれば完成。
オーブンのスイッチを幾つか操作した。ぴりり、と電子音が鳴る。さあ、次はクリーム作りだ――。
🎄🎄🎄
――と、全行程を見せても良いが、流石に退屈するだろうからすっ飛ばそう。出来上がったものが箱に入ったモノになります。
ということで仕事場にやって来た。半日後の深夜、『箱庭商事』のビル。此処までの道程にはイルミネーションが街路樹に巻き付いていて、手を繋いだカップルが何組か自分の隣を通り過ぎて行った。煌びやかなクリスマスイブに微笑ましくなる。
対照的に、目の前のビルは黒一色に染まっていた。それでも俺の微笑みは崩れていなさそうだった。友である幽海ちゃんに会えるのだから勿論のこと。
セキュリティを解除して中に入る。暖房は流石に警備員室以外は効いておらず、凍れる寒さに満ちている。そんな廊下を足早に駆け、部屋に辿り着く。
がらりと扉を開ければ、そこには幽霊――幽海ちゃんが座っていた。俺の姿を見るなり、ぱあっと顔を明るくして駆け寄る。
「りっ君!」
「よっ、幽海ちゃん」
もう長い間過ごしているから距離感も縮まったもので、幽海ちゃんは遠慮なく自分に近づいて来る。本当に嬉しそうに笑う幽海ちゃんに、寒さも忘れるようだった。
「寒かったでしょ?」
「ああ、本当なら一歩も外に出たくなかった」
「だよねー。すごくよく分かるよ! 私もここから出たくないもん――ま、幽霊だから出られないんだけどね~」
……幽霊も寒さを感じるのか?
この幽海ちゃん、幽霊にしては結構実体がある方だ。壁抜けや物の貫通はお手の物だが、逆に物に触れたりすることもできる。なのでお菓子も食べられる。そこまで実体があれば寒暖差も感じられるということだろうか。
幽霊については残念ながら門外漢だ。
「……で、さ。りっ君」
幽海ちゃんが期待に満ちた声で呼びかけてくる。視線の先には、自分の持っている箱。
「それ、なあに?」
「ああ」
自分は箱を掲げた。
クリスマスと言えば、当然これしかないだろう。
「ケーキだ!」
「……けーき?」
首を傾げる幽海ちゃん。ケーキを知らないのか。
うーん、マカロンを知らなかった位はまだ分かるのだが、まさかケーキすらも分からなかったとは。
「ああ。甘くてふわふわしたお菓子だ。今日はクリスマスだからな、日本中の結構な数の人がこれを食べる慣習に従って作って来た」
クリスマスと言えばケーキ、となっているのはどちらかと言えば日本の商業戦略の賜物だとは思うが、野暮なので言わないで――。
「……くりすます?」
幽海ちゃんの首の角度が少しだけ大きくなった。
……まさか、クリスマスも知らないのか。
「りっ君。くりすますって何? あっ、もしかして……美味しい食べ物を食べるイベント?」
「……まあ、そんなところだ」
本当のことを言っても良いとは思うが、間違ってないからそのままの認識でもいい気はした。
「そっか!」幽海ちゃんは何か合点がいった様子。「だから皆、『クリスマスが今年もやって来る!』ってるんるんで家に帰るんだね! 美味しい物食べるの楽しみだもんね~」
「……」
……ほんの少しだけ訂正するか迷ったが、やっぱりそのままで良いかなと思った。お菓子大好きな君でいてくれ、幽海ちゃん。
るんるんな幽海ちゃんを引き連れて部屋の中央で腰掛け、箱を開ける。中には。
「……わあっ! 綺麗!」
この俺、佐藤倫新お手製のフルーツホールケーキ。手作りスポンジ生地にフルーツを挟んで固定し、その全てをクリームでコーティング。出来上がった甘くて白い舞台の上に、役者よろしく色とりどりのフルーツ――苺、キウイ、オレンジ、パイナップル――を乗せている。綺麗と言って貰えたのは素直に嬉しい。切ってきても良かったが、見た目を優先したので取り崩しながら食べる方式である。
食べきれなかったら持ち帰ってしまおうと思っているが、案外この場で完食するかもしれない。
ついでにスーパーでターキーレッグも買ってきた。ケーキとチキン。クリスマスにはこれじゃないとな。
目の前に並ぶ食事に、幽海ちゃんは目を輝かせ喉を鳴らす。
「よし、早速食べるか」
「うんっ!」
これまたスーパーで貰ったプラスチックのフォークを手にし、手を合わせた。
「いただきます」
「いただきますっ!」
早速ケーキを切り崩す。幽海ちゃんは苺の乗った部分を切り崩し、大きく口を開けて頬張るように食べる。すぐに目をまんまるに開いてもぐもぐと口を動かす。
「ん〜っ!」
頬に手を当て笑顔を浮かべる。気に入ってくれたようだ。
「美味しいっ! ケーキってこんなに美味しいんだね!」
「丹精込めて作ったから嬉しいもんだぜ」
「流石りっ君! 神様仏様りっ君様だ!」
「何だそりゃ」
笑いながら俺もケーキを食べる。うん。ちょいと味見はしていたがよく出来ている。スポンジもふわふわに仕上がって良かった。生クリームもフルーツの酸味と良く合っている。
「これは間違いなく世界一、いや冥界一美味しいケーキだよっ!」
「……幽霊ジョーク?」
「何を今更! 私幽霊だからね――って、わ! 中にもフルーツが入ってる!?」
「ふふっ、ドッキリ大成功ってやつだな」
そんな感じで、幽海ちゃんと一緒にクリスマスの料理を満喫していく。
ああ、楽しい。本当に楽しい。
こんな楽しい時はいつぶりだろう?
……?
いやいや何をおかしなことを思ってるんだ佐藤倫新。幽海ちゃんとは最近も会ったじゃないか。その時だって非の打ち所がなく楽しかったじゃないか。
ほら、会った――よな。
会った……。
……最後に会ったのは、一体いつだったっけ?
🎄🎄🎄
気付けばホールケーキは平らげてしまい、ターキーレッグも骨と皮だけ残して転がっていた。本当に完食するとは。
「ふぅ! お腹いっぱい!」
「だな、めっちゃ美味かった――というかよくあの量を食べ切ったな。ほとんど幽海ちゃんが食べたんじゃないか?」
「ぅ……そうかも」
目を逸らして頬を赤らめる幽海ちゃん。沢山食べる子として見られるのに恥ずかしさを覚えたのか、はたまた殆ど平らげてしまったバツの悪さか、或いは両方か。
しかし、嬉しいものだ。脇目も振らずにケーキを完食してくれるというのは、料理人冥利に尽きるというものであって。
「でも沢山食べてくれて嬉しいよ、それだけ美味しかったってことだろ?」
「……へへ、まあね」
舌をぺろりと出して茶目っ気たっぷりに返してくれた。
「りっ君の料理なら、私が沢山平らげてあげるんだからっ! 毎日でも!」
「嬉しいな。でも、それなら太らない様にちゃんとセーブしてあげないとな」
「余計なお世話っ! 幽霊は太らないから良いのっ!」
確かに幽霊が太るという話は流石に聞かない。でもここまで実体的な幽霊なのだ、肥満体になっても不思議じゃ――。
「り、っ、く、ん〜?」
「……ハイ」
幽海ちゃんがとてつもなく良い笑顔で迫って来たので、この辺にしておいた。
幽霊ハ太ラナイ。俺、覚エタ。
「っんー! しっかし、りっ君と一緒にいると退屈しないな! 楽しくてしょうがない!」
「俺もだ」
そう返すが、その幽海ちゃんの言葉は裏を返せば。
俺がいない時、とても退屈で仕方ない――いや、誤解を恐れずに踏み込めば寂しくて仕方ない訳で。
「……幽海ちゃん」
「ん? なあに?」
だから買ってきたんだ。
この、リュックに入れておいたモノを。
「メリークリスマス!」
包装をキチンとした袋を取り出し、幽海ちゃんに渡した。受け取ってはくれたものの、まだ首を傾げてる。同時に、嬉しそうな雰囲気が漂っていた。
「え? えっ!? だってクリスマスって美味しいものを食べる日じゃ!?」
……あー。
ごめん、そういやそう思い込ませてしまってた。てへぺろ。
「実は少し違うんだ」
「えー! りっ君、危うく私が恥をかくところだったじゃない!」
「ごめんごめん」
で、クリスマスって何、と改めて幽海ちゃんから質問が飛んで来たので答えてやった。
「まあ、元々はとある宗教のお祝いごと――開祖様のお誕生日なんだけど。宗教意識の薄いこの日本だと全然違う形になっちゃったんだ。結果、仲の良い人と一緒に過ごして、美味しいものを食べたり、こんな感じでプレゼントを渡したりするって訳」
「……」
幽海ちゃんの表情が、僅かに曇る。
その理由は、あまりにも明白だった。
「わ、私。何にもプレゼント用意してないよ……?」
そう、こういう子なのだ。
どういう訳か、相手に尽くしてあげるという思考と行為が体に染み付いて取れなくなってしまった子。
そんな彼女の性質を分かってるから、俺はこう返す。
「うん。だから、次来た時に何かくれればそれで良い」
あ、そんな大層なモノじゃなくても良いぞ? こういうのは気持ちが大事なんだ。
――付け加えてあげると、幽海ちゃんの硬くなった表情が和らいだ。それから、両手で支える手包みに目を向ける。
「開けても、良い?」
「勿論」
そう。これこそが、使い道が決まってるけど何を買うか決めてなかったお金の、その結晶だ。
クリスマスプレゼント。喜んでくれるかはドキドキするが、散々悩んでこれにしたのだった。
「……わ!」
袋の中は、うさぎのぬいぐるみ。うさぎと言っても大分デフォルメされていて一目見てよく分からない(というか一見して熊にも見える)のだが、うさぎらしい。
寂しさを癒すもの。ということは使って無くなるようなものは良くないし、かと言ってあまりに重いと捉えられるものも嫌だし――とぐるぐる考えた結果がこのぬいぐるみだった。
「か、わいい~っ!」
幽海ちゃんはぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。あまりの強さに早速うさぎがあらぬ体勢になっている。痛そうだからやめてあげて。
「え、えっ、本当に貰っていいの?」
「ああ。クリスマスプレゼントだからな」
「……えへへ。ありがと、りっ君」
漸く力を緩めて、今度は優しく頭を撫でてあげていた。
「嬉しい。これでちょっとは寂しさが紛れる――あっ」
と、突然口元を押さえる。思わず本音を口走ってしまったらしい。恥ずかしそうに口ごもる彼女に意地悪する程、俺は人間を捨てていない。
「ああ。そうなってくれたら俺も嬉しいよ」
その言葉で、幽海ちゃんの口元が緩んだ。
「……うん、本当にありがとね」
屈託のない笑顔。
「もう、これで満足」
そして。
「だからりっ君、もう私は大丈夫だから」
優しい声色。
なんだ、その言葉は。
「こんなところまで、本当にありがとうね!」
まるで、これじゃあ。
本当にお別れみたいじゃないか。
――り。
――りりり。
ぴりりりりりりりりり。
***
ぴりりりりりりりりりりりりりりり――。
……。
身を起こして目覚まし時計を止める。
日付は12月26日月曜日。時刻は午前7時半。身支度を終えて家を出るには十分すぎる時間だ。
「……懐かしいな。幽海ちゃんが夢に出て来るなんて」
ベッドの上で微笑む。
確かに彼女と会ったことは懐かしかった。だが、彼女とは残念ながらクリスマスを一緒に過ごすことは無かった。
『次来た時に何かくれればそれで良い』なんて宣ったが、その次はもう無いのだ。
夢。幻想。昔日への憧憬。あまりに解像度が高くてちょっと怖いが、それらであることには間違いない。
「……」
……。
……だから。
「起きるか……」
気を持ち直せ、佐藤倫新29歳。
確か、今日は昼頃に客先で打ち合わせがある。
記憶した予定を想起しながら、ベッドから降りてパジャマを脱ぎ、壁フックに掛けてあるスーツに手を伸ばした。
おしまい。
🎄🎄🎄
※ちょっとしたお知らせ※
来年のどこかで『箱庭商事の幽霊ちゃん!』の続編(そして事実上のシリーズ完結編)を執筆します。公開は来年か再来年か……。他の作品も執筆する関係上、遅筆になるとは思います。
ぶっちゃけた話、この短編を書く前に話の流れが思い浮かんだ感じです。そして、続編はこのお話に繋がるようになっています。本当はただのほのぼの短編を書く筈だったのにな……。クリスマスにいちゃいちゃする(但し友人以上恋人未満)倫新君と幽海ちゃん、良いでしょう?
別時空の話として書いても良かったですが、何故か私の中の創作魂が許しませんでした。許してくれよ頼むから。私は終始ほのぼのしてるだけの話が読みたいんじゃ。
……何かそれはそれでまたいずれ書きたい気もします。
ということで、『箱庭商事の幽霊ちゃん! えんっ!』(仮題)にてお会いしましょう。しーゆーあげいん。皆様良いお年を!
2022/12/27 透々実生
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