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キッズキッチンレター8月号

7月のキッズキッチンは、インドがテーマでした。インドといっても広すぎるので、ご飯のカレーにしよう、と言うことで南インド風のカレーになりました。子供達は、自分でスパイスを調合して、自分だけのための自分カレーを作りました。
インドといえば、スパイス!子供の頃「インドにはカレー粉があって、毎日カレーを食べている」そんなことをイメージしていましたが、そうではないことを高校のころにもらった本で知りました。もう30年ほど前のこと。レヌ・アロラさんの「インド・スパイス料理」と言う本です。巻頭からスパイスの説明、食材の説明が載っており、現物を早く手にしたかったのですが、一般にはあまり売っていませんでした。神戸は実は中華街へ行けば手に入ったのですが、インターネットもない時代、情報がありませんでした。

ようやく手に入れたクミンでヨーグルトのサラダ(ライタ)を作った時は、新しい味に感動し、家族に「ぜひ食べて!!」と作りましたが、残念ながら不評でした。ヨーグルトは甘いものでしょう!と。大学に上がって一人暮らしを始め、自分の食事を1人で作って1人で食べることになり、文句も出ないことから、一時期スパイス三昧の日々を過ごしました。今でも1番気に入っているのはライタ(ヨーグルトサラダ)で、クミンをたっぷりと入れて作ります。(茄子のライタを今月のレシピで紹介しています。きゅうりのライタはキッズキッチンのレシピで紹介しています)

そして2番目に好きなのが、ジャガイモのサブジで、スパイスのカロンジーを入れて作ったものです。カロンジーも神戸では三宮や元町のスパイスショップに行けば手に入るまあまあ手に入りやすくなってきたスパイスの一つ。カロンジーは鉛筆のような匂いがします。鉛筆は食べ物ではありませんし、鉛筆を食べたことはありませんが、鉛筆の匂いがします。薬味や漬物に入っていることが多いらしいのですが、これがナン(パン)や芋にふりかけてあって、スパイスミックスの食べ物と組み合わさると、染み入るような香ばしさ、うまさになります。中央アジアでもお馴染みのスパイスのようで、中国新疆ウイグル自治区のウルムチにいるときはよくカロンジーのついたナンを買い求めていました。肉と食べると最高です。
ブラック・クミンとも呼ばれますが、ブラック・クミンは普通のクミンと同様の香りを持ち小さくて黒い品種のものもあり、別のものなので注意が必要です。

スパイスは自分の体調や性質に合うものを「良い香り」「美味しい」と感じるとか。自分のお気に入りのスパイス、探してみてくださいね。

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