盛夏

 今年も暑い夏がやってきた。去年の今頃は何をしていただろう。
去年は・・・身体を壊し、食事は喉を通らず食べれば気持ち悪くなるという最悪の状態だった。毎週のように病院で薬をもらって点滴してもらって。ついに医者から休職することを薦められた。動悸に目眩、不眠も出始めており、ついた診断は適応障害。暑さと過度なストレス、責任のある立場であることにより神経質になり・・・これは一度自分を見直さなければと休職届を出して8月から休職した。そのまま仕事は9月で退職したわけだが、なんだかあっという間に1年が過ぎようとしている。
 今、私は職業訓練校で簿記会計を学んでいる。就職活動もぼちぼち始めた。なにかに打ち込めるのは良いことだと思う。煩わしいSNSのいざこざやスマホのゲームなどほとんど見なくなった。ひたすら音楽をかけながら毎日るんるん気分で学校に行き勉強して帰ってくる。
まあ正直、最近の茹だるような暑さにお気に入りのワンピースは毎回洗わなきゃいけないし(生地が傷む)、洗えないものはひたすら干してリセッシュ。
駅から家が遠いこともあってバスを利用しているのだが、そもそもバス停までが遠い。着くまでに汗だくになる。異常ともいえる暑さに、外で仕事してなくて良かった、などと思うようになった。今まで普通にそこで仕事していた私、偉い!何ならクーラーもなく、日陰を探して休憩するしかない職場にいたときの私の体力、すごい!頑張った!
今じゃ無理だ。クーラーは相変わらず苦手で、他の訓練生が暑い暑いと半袖でいる中、私だけ羽織りにストールをぐるぐる巻いているのだが(笑)

 話は変わるが、今月の20日に私の好きなバンドが解散する。
解散発表が出てから2日は泣き崩れていたのだがだいぶ落ち着いた。
最後のライブにはもちろん参加する。
無所属で活動していたバンドなのだが、本当に素敵な音楽ばかりだった。
解散してしまうのが惜しい。でも彼らの決めたことを私が引き止めることはできない。彼らの音楽は私の人生のひとつであることは間違いない。
応援しているバンドが解散するのはこれで二度目だ。
ライブの参加不参加には後悔することが多い。
多分、それでいいのだろう。どんなに後悔しないようにしても何かしら後悔は残るのだ。本当に後悔しないとき、それは本物のサヨナラ。
私は彼らの音楽をこれからも聞き続ける。
彼らにとって私は小さな一人のファン。モブと言ってもいいだろう。
でも私にとっては…私という人生の物語の登場人物なのだ。
私に影響を与えた人物であり、音楽である。
愛する音楽たちへ、最愛のありがとうを。
私のライフセーバーだった。

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