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アメリカのクラシック音楽を育てた男 ~ハワード・ハンソン

ハワード・ハロルド・ハンソン(Howard Harold Hanson、1896年10月28日 - 1981年2月26日)は、アメリカ合衆国の作曲家、指揮者、教育者。40年間、イーストマン音楽学校の学長として、アメリカの音楽の成長に寄与した。

特に、ハンソンは自ら1939年に設立したイーストマン・ロチェスター・オーケストラで、30年間、RCAビクター、マーキュリー・レコード、コロムビア・レコードのために、数多くのアメリカ作曲家の作品をレコーディングし、その普及に貢献した。

中でも、セルジュ・クーセヴィツキーがボストン交響楽団の創立50周年を記念して委嘱し、1930年11月28日に初演された交響曲第2番《ロマンティック》は、ハンソンの作曲家としての名を不動のものにした代表作となっている。

そして、ニューヨーク・フィルの設立125周年のために委嘱され、バーンスタインに捧げられている交響曲第6番の終結部は、聴き手の誰をも驚愕させるだろう。

ハンソンの作品は、7曲の交響曲や管弦楽曲、協奏曲、ピアノ・ソナタなどのピアノ独奏曲他、合唱曲や歌曲、オペラがあるが、合唱の分野で特筆すべきは《民主主義の歌》だろう。

以下、ハンソンの代表的録音を挙げる。

*交響曲第3番
1638年、デラウェア州に最初のスウェーデン人が入植してから300周年を記念し、CBS交響楽団から委託された。
最初の3つの楽章は1936年に完成し、1938年の改訂により、フィナーレが追加され全4楽章となった。

*交響曲第4番《レクイエム》
父親の死に触発され、レクイエムのセクションからその楽章のタイトルが取られている。
また、ハンソンはこの作品により、1944年、審査員の満場一致によりピューリッツァー音楽賞を受賞した。
youtubeのこの演奏は、ストコフスキーが1944年1月にNBC交響楽団を指揮して行ったラジオ初演の放送録音。

*交響曲第5番《神聖なる交響曲》

*《険しい島》組曲
1962年、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による初演の実況録音

*ピアノ協奏曲(1948年)

*オルガン、ハープ、弦楽合奏のための協奏曲(1926年)

*《エレジー(哀歌)》クーセヴィツキー追悼のための


*《ディエス・ナタリス》(誕生の日)

生まれ育ったネブラスカ州の州成立100周年を記念して1967年に作曲、同年11月13日に作曲者の指揮オマハ交響楽団により初演された。

タイトルの「誕生の日」は、イエス・キリストの降誕、すなわちクリスマスを意味する。作曲者が子どもの頃にスウェーデン系ルーテル教会で歌ったというクリスマス・キャロルの旋律を引用し、序奏とコラール、変奏と終曲という構成になっている。

*弦楽四重奏曲(単一楽章)1923年


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