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カオスマップとその有効な使い方

社内外の資料にカオスマップや企業ロゴ一覧を使って説明をする人を見かけます。中にはあまり効果的でない使い方をしている人もいるので、カオスマップやロゴ一覧について使い方のおさらいをしてみたいと思います。

カオスマップ (業界地図/企業ロゴ一覧) とは?

カオスマップというのは、IT業界を中心によく使われており、特定の製品群、業界のプレイヤーである企業 (または製品) のロゴを一覧にした図です。1つのマップ内に製品群/業界毎に分類された複数のグループやそのサブグループがあります。

カオスマップの起源は2010年に LUMA Partners が作成した業界地図「LUMAscape」のうちの一つで、ディスプレイ広告の業界地図を表した「Display LUMAscape」ということになっています。ただし、「カオスマップ」という単語は和製英語であり、「Chaos map」と英語で書くと別の意味になるので注意が必要です。英語では「Industry map」と呼んでいます。

また、グループが書かれていない、たとえば特定製品の事例になっている企業ロゴ一覧や特定分野のツールベンダーロゴ一覧なども同じような位置づけとなります。

カオスマップの使い所

カオスマップや企業ロゴ一覧を社内外の資料に使う際、気をつけるべきことがあります。これを使う場合は「作った資料を見る相手がその分野の素人である場合に限る」ということです。

企業ロゴがたくさん並んでいて分類がされていると、なんとなくよく調べた資料っぽく見えると感じるかもしれません。しかし、これらのマップはつまるところ分類学に過ぎません。学問の世界でも未知の新しい分野の研究に取り掛かるときにまず最初に行うのは、目の前の事象を分類する「分類学」です。分類学は一番初歩的な学問であり、この分野のプロフェッショナルから見ると「…で!?」ということになります。

相手のスキルレベルを見誤ると怪我をする

そのため、カオスマップや企業ロゴ一覧が含まれる資料は、相手がその分野の素人であるのかどうかを確認してから使いましょう。分野のプロフェッショナルに対して使うと、かえって逆効果 (この人はこの分野を分かっていないのではないか、と見られてしまう)です。ロゴの一覧からは、次のアクションを取ることもできません。

ちなみに、インターネット上に流通しているカオスマップの中で使われている分類は、わりと作成者の主観によるところが大きく、どうしてそう分類しているのかがプロフェッショナルから見ると理解に苦しむ物も相当数見られるため、「この人分かってないな」度合いがますます高まってしまいます。

相手がその分野のプロフェッショナルである場合は、ひとつひとつの企業や製品についてより深掘りしたり、お互いの特徴を比べるような競合分析を行ったりと、意味のある情報を付け加えた、より内容のあるものを作ることをおすすめします。

それではまた!

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Shinichi Komeda | 米田 真一 @ 富士通にてマーケティング変革
マイクロソフト→オートメーション・エニウェア (RPA)→富士通でマーケティング変革に従事中。製品開発と大企業でも使えるB2Bマーケティングの最新動向やリアルな現場の情報をお伝えします。 ※発言は個人の見解であり、過去及び現在所属する企業の正式見解ではありません。