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〔卓球〕「ナックル」は何故「無回転」?

東京オリンピックのミックスダブルスで中国選手に勝って金メダルを獲得した卓球。国内の盛り上がりは、一卓球愛好者として、とてもうれしかった。
テレビ中継のアナウンサーにも卓球に関する用語が浸透してきているようで、聞いていて「?」となることも、前よりも随分と減ってきた。

その中で、今更ながらその由来に疑問がある用語がある。それは「ナックル」。

卓球界では(おそらく日本だけ)、「ナックル」とは「無回転」の球質を意味する。その由来は、YAHOOの知恵袋やWikipediaにもあるが、野球の「ナックルボール」にあるらしい。

「ナックルボール」は、アルファベットでは「Knucle Ball」。Knucleは「指関節、指の節」、Ballは「ボール、球」を意味する。直訳すれば、「指関節球」となるが、それは、野球で「ナックルボール」は、ボールを曲げた指の第一関節部分でボールを握り、突き放すように投げることが名前の由来だという。そのようにして投げたボールにはほとんど回転がかからず、不規則に揺れ動きながら打者に向かっているといる特性がある。その無回転の特性が卓球界に「ナックル」として定着したと考えられる。

なので、海外では「ナックル」では通じない。英語であれば、「No-Spin」、「Very Little Spin」と言い表している。

余談だが、ピンポン球をナックルボールを投げるように、指の第一関節を曲げて握り、曲げた関節でボールをはじくようにしてスピンを掛けながら投げると、大きく曲がるカーブが投げられる。もう40年以上も前になるが、ピンポン球を使って野球遊びをした時には、その投法が大いに役に立った。
今、野球界で「ナックルカーブ」と名付けられた球種が出てきているが、その投げ方は、かつてピンポン球を使って自分たちがやっていた投法とほぼおなじだった。もし、40年前にあの投法を身に着けて野球界に乗り込んでいれば・・・という妄想もチラッと頭をかすめた。

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