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エストニアに法人たててみて1年が経った

新年あけましておめでとうございます!と、言っても本稿が公開される頃には、既に年明けから1週間以上経っているはずですが。本稿は、1月1日に執筆し、本日に予約投稿したものとなります。

弊社「 OmusBridge OÜ 」を創立して1年が経ちました。

実は、創立したものの、去年は営利となる事業活動はまったく行っていませんでした。なので、もちろん赤字です。

とはいえ、なにもしてこなかったわけではありません。お金にならない実益は、確かに得ることができました。去年やったことは、ざっくりここにも書いてあります。

これらの糧は、確実に、今年から本格する事業活動の根幹となるはずです。以下、その一部を紹介し、本年の事業計画の報告とさせていただきます。

----------報告ココから----------

事業領域は WebVR+ 

既に多くの人々の生活に当たり前に存在する、二次元の Web と、決して大多数の人々に利用されているとは言い難い三次元の VR 。これらを組み合わせた WebVR 技術は、既にさまざまなサービスに導入され始めているのですが、一般的と称されるほどには、生活に浸透していないのが実情です。

しかし、このWebVR技術は、今後とも益々発展していく技術であると想定されます。ハードウェアの性能や、視覚が不自由な方へのフォロー、多言語多文化対応など、課題が尽きない分野であることに違いないのですが、それを差し引いても、事業を進めるだけの将来性は十二分にあると判断しました。

ところで、 WebVR+ の + とはなんでしょうか?これは、近い未来のWebAR技術やホログラム技術の台頭、そしてこれらを相互に、多層的に組み合わせたXRを見据えた +α の + となります。WebVR技術の将来性は、それ単体の将来性のみならず、これらの関連技術の多層的な組み合わせのうえに成る、非常に広大な将来性であるということができます。

弊社としても、この大きな流れに一石を投じ、バーチャル世界の一端を担えるだけの存在となるべく、邁進してまいります。

事業内容1:  WebVR+ のサービス開発に注力します。

詳細はお伝えできないのですが、「バーチャル世界の入口」となる WebVR サービスを企画・開発中です。本年9月中のα版公開がターゲットとなります。当該サービスで、各種コンペティションへのエントリーを予定しております

事業内容2: VR コミュニティの活性化に貢献します。

今後エントリーさせていただく VR 業界に、関連コミュニティへの参画やイベントの主催・共催、広報活動等を通して、その全体の活性化へ貢献します。これは、自社製品の市場となる業界を活性化することで、市場規模の拡大と収益の最大化を狙う...のは勿論なのですが、単純に、「楽しいから」「好きだから」の思いも大きいです。そのため、上記で言う貢献には、法人としての貢献と、私人としての貢献の両方が含まれます。

ちなみに、微力ながら、弊社のゴリ沼が、「VRまわりおしごと集会」というVRコミュニティを本年より開始するそうです。何卒ご愛顧くださいますよう、皆さまのご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

このゴリ沼の活動も、弊社の事業内容2に含まれます。昨年はVRSNSに顔を出す程度のことしかできませんでしたが、今年は、先のイベント主催であったり、自社メディアを執筆してくれたり、動画作成も企画しています。多岐に渡り、VR業界ならびに弊社のPRを手掛けていただく予定です。

ご挨拶

弊社もいよいよ2年目突入となりました。ますますの繁栄を目指して、精進してまいります。皆さまには何卒、ご指導ご鞭撻のほど、何卒ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

以上。

----------報告ココまで----------

余談1: なんで予約投稿なの?

今回、このような予約投稿を採用した理由は、新年早々、タスクに忙殺されかねない状況となっているためです。やっぱり、少人数零細企業は「Everyday's 繁忙期」が宿命なのでしょうか?こういったご時世なので、嬉しい悲鳴には違いないのでしょうが。

忙殺と言いつつ、個人事業主としてもWebエンジニアやライターや講師など、もろもろのお仕事は適宜ご相談を承っております。是非にお声掛けください。また、質問等ございましたら、可能な限りは回答させていただきますので、質問箱にいただけますと幸甚です。

 
余談2: 別に去年起業しなくても良かったのでは?

確かに、営利活動をしていない以上、昨年起業しなくてはならない必然性はありませんでした。しかし、「エストニア法人代表取締役」という肩書がもたらした影響というのは、想像以上に大きかったです。この肩書は、名誉であり、重石であると思います。昨年もろもろやって、果てにエストニアに移住までやり遂げられたのも、この肩書があったからだと確信しております。行動力とやる気(≒義務感)を増幅させる効果があることが想定されます。結論、「エストニア法人代表取締役」になってよかった!人生進んだ!配当がない限り、年間10万円もかからずなれるので、みなさんも是非なってみると良いと思いますよ!

なお、あいにく、ご時世もご時世なので、「銀座で『シャチョサンー!』と声をかけていただく」という、人生でやりたいことのうちのひとつを叶えることはできませんでした。

余談3: 別にエストニア行かなくても良かったのでは?

去年の仕事的には、そう。そのとおりです。エストニア法人はエストニアにいなくても運営できることが利点のひとつなので、それは確かなんです。というより、母国語を自在に使える強みがある点では、日本にいるほうが企業運営がスムースであることに違いないでしょう。私が言うのもなんですが、「海外企業だからいい」なんてことは絶対にありません。日本も、とてもスタートアップしやすい環境です。特に、私どもの事業内容となると、地理的制約が比較的少ないうえ、日本は VR市場 の世界第2位の市場規模なので、殊更「日本でやればいいじゃん」には同意せざるを得ません。

ただ、移住して法人運営することのメリットも当然あります。ただ、このへんの話は概ね過去の記事でしたはずなので、そこらへんを参照していただけますと幸いです。唯一語っていないメリットは、 WebVR を市場としたグローバルビジネスをするのに必要不可欠な「現地の文化を体験できること」でしょうか。「 VR に文化理解は必要?」と問われれば、答えは間違いなくYESなのです。この経験は、まさに値千金です。これだけでも、移住の意味はあったと思っています。

そもそもなのですが、「『ステークホルダーが住む国』=『自分達が住む国』」という暗黙的な社会合意に、私は異を唱えたいです。「これ、違くない?」と私は2020年前から思っています。「日本人相手の仕事をするなら日本に住む」「アメリカ人相手の仕事をするならアメリカに住む」「エストニア人相手にするならエストニアに住む」みたいな固定観念、いつまで続けるんですか?

インターネットが発達した現在、「日本でエストニア企業を経てて、エストニアで日本人相手に仕事をする」というクロスボーダーな生き方もアリではないでしょうか?「リモートワークでどこからでも働ける」と言うならば、「住みたい国に住んで、好きなところから働くことができる」というのが、当たり前な世の中になってほしいものです。

末筆ながら、エストニアのカウントダウンの画像をおすそ分け。年越し、楽しかったですよ!詳細はアンドエストニアを一読いただけますと幸いです。今年もよろしくお願いいたします。

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元ITコンサルタントのフリーランスエンジニアによる雑記を書いています。いただきましたサポートは北欧移住および某計画の資金とさせていただきます。何卒よろしくお願いします。