筋金入りのペーパードライバー教習所に行く⑥

5限目。

まさかの『ペーパードライバー講習なんて無駄だよ教官』が私の名を呼んだ。

『まだ講習受けてんの?』的なオーラが丸見えだ。

私の顔を見るや否や「家で練習してる?」「お金もったいない。」と。
圧圧圧あつ!!!!

ひとりで運転するのが怖いからペーパードライバー講習受けてるんです私。
お金より命と責任が大事なんです。

心の声なんて届くわけもなく、教習スタート。


さっさと路上に出て、今日は私の希望でイオンへの道を進む。
この道は法定速度で交通量も多く、田舎といえどなかなかの難関だ。

60キロに近くなると自然と足がブレーキに向かう。
目ざとく「ブレーキまだだよ」と言ってくる。

急な下り坂、上り坂、どんどんスピードが出て、もうだめだーと思ったところでようやくブレーキが許された。

私はジェットコースターやコーヒーカップの類の乗り物が大の苦手で、視覚の変化に敏感なのだ。

対向車線スレスレでビュンビュン飛ばす車の中で、生きた心地がしないままイオンを通り抜けた。

教習所に戻る頃、私の体は雨にうたれたかのように汗で湿気ていた。

この『無駄だよ教官』、最後駐車するときのテクニックがすさまじかった。
タイヤとハンドルの関係性を熟知している者のハンドルさばき!
普通ならいったんバックするだろう場面をまさかの前進停め。
いやー見事だった。


無駄だよ教官「これだけ乗れるんだから、あとはココ(心臓)だけだわ。」


いや、結構危ない場面ありましたよ。ひとりだったらどうなっていたことか。


出来るようになったことその⑤

①法定速度で走る(かなり怖い)
②上り前ではアクセル強く、下りはブレーキを調節する。
③平地に戻ったらすぐアクセル。
④左折は左に寄って小回りする。
⑥信号前で早くブレーキを踏まない。
⑦右折は自分がスムーズにいかないと渡れる車が少なくなるのでさっさと行く。
⑧トンネルではライトをつける。


⑨ペーパードライバーの一番の課題は結局精神論

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