たんぽぽ空へ舞い上がる

『たんぽぽ空へ舞い上がる』

君の長い髪に

舞い降りた

たんぽぽの綿毛


僕はこの手で

そっと捕まえようとしたら

夕陽の風にのって

高く高く

鮮やかに染まる空へと

舞い上がった


僕は視線を戻すと

君と僕の瞳は

ひとつに重なった


僕は

急に恥ずかしくなって

すぐに目を逸らしてしまった


あの時

僕が

怖がらなかったら

君と僕には

どんな空が広がっていたんだろう


夕陽に照された君は

とっても眩しくて

とっても美しかったよ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?