近所の寿司

昔は家に来客があったときや

お祝い事のときに

何かと頼りにしてしまう

出前寿司。

最近は、安くておいしい回転寿司も数多あって

お寿司の特別感というのが

薄れてきているような気がする。

私はどちらかというと

ボーナス入ったら、あの素敵なお寿司屋さん行こう!

などと思い、お寿司に対して絶大な特別感を持っている。

そんな特別感もさることながら、

回転寿司によって、

今やお寿司は江戸時代からのファストフードとして

本来の形になりつつあるのでしょう。

安くて手軽で緊張せずに食べれるし、

豊富なメニュー写真によって食べるものの

イメージもつかめる。

どうしても近所のお寿司屋さんよりも

回転寿司の方がキラキラして見えてしまうのも仕方がない。

そんなんで、近所のお寿司屋さんもお客離れが激しく

シャッターを締め切った元寿司屋は

商店街で寂しそうにしている。

どんな形態の寿司屋でもお客さんの回転のいい店は

やはりネタの回りもよく鮮度も良い。

地消地産を掲げ、引っ越しのした日の夕ご飯に

近所の出前寿司を取ってみた。

引っ越ししたぞーというイベント感と

荷解き疲れが相成った。

新天地でのご近所開拓の第一弾として最も家から近い寿司屋を選んだ。

出前寿司は子供のころから久しく食べていなかったが、

届いた寿司は行儀よく桶に整列されていた。

流行りのシャリ少なめ、ネタ大きめではなく、

シャリもネタも同等の大きさで、丸みのある可愛らしい寿司だった。

家でゆっくり食べる盛り込み桶の寿司。

サザエさん的な光景になんだかほっこりした。

大手チェーン店に負けないで頑張って欲しいが、

注文が少ない>従業員にお手当が払えない>職人が育たない>>>

などの悪循環になってしまうことを考えるといささか寂しいものである。



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