「レバ刺しみたい」だったアイツ その1
さて手術です。
でもワタシは何もしていません。
寝ていただけ。
しいて言えば、いろいろ我慢しただけかな…?
(大人なので多少の我慢は必要です)
あ、忘れるところでした。あらためまして。
「皆のもの~!時は来たぞ!!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!」
出陣、じゃなくて手術です。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いよいよ入院。
先日の検査での失態(忘れ物)のようなことが無いために、(先日その存在に感心した)病院のパンフレットと首っ引きで支度した。
洗濯は旦那がしてくれると宣言したため、経費削減のためにパジャマは持参。
でも「前が全部ボタンで開くタイプのパジャマ」という指定があり、そんなものは1着しかなかったので、無印で慌てて購入したりした。
うーむ…病院で借りるのとどっちが安かっただろう?
1日だいたい500円だったと思う。5日で2500円。
トントンか…?
短期間の入院だったし、課金してもよかったかなあ…などと考えたが、費用計算するほど余裕もなかったし暇じゃなかった。苦笑。
まあ、普段着るからいいか。2枚着まわせばいいじゃん。
そして、なんと病気友達?ができた。
もともと知り合いだった方の奥様が、本当に数日違いで同じ病気で入院・手術すると聞いたのだ。
旦那様に会った際に、今後の予定を聞かれ
「い、いや~、なんかちょっといま忙しなくて、ものすごく先行きが見えないんですよ…。その時期ホントに予定が立たなくて、すみません」
とごにょごにょとぼやかして話したところ、「おや?」とピンときたらしい。
愛妻と言っていることがほぼ一緒だったそうだ。
旦那様に会ったその夜のうちだったか、ショートメッセージが届き
「もしかして乳がん?アタシも!」
と単刀直入に聞かれた&告白された。
なんということか。マジ神様ありがとう(いや、正直なところおい神、病気させやがってコノヤローなのだが…捨てる神あれば拾う神あり、といったところか)。
そんなわけで病気仲間は一足先に入院、手術をされたので、お見舞いに伺った。
情報交換ができてかなり有意義。
途中奥様のお友達で、乳がんサバイバーのお姉さまからもいろんな話を聞くことができた。
本当に心強かった。
仲間が身近にいるって、どうしてこんなに心強いんだろう、と思った。
あと、加入している保険会社への連絡もした。
昔から入っている某保険会社の担当さんが、
「実はうちの家内も乳がんだったんですよ~。彼女はね、健診で見つかったのに、病院から呼び出しかかっても、ぜんぜん連絡しなくて、やっと病院行ったときにはステージⅢになっちゃって」
と、結構なシビアストーリーをさらっとライトにしてくれた。
こちらの奥様はその後一通りの治療を受け、現在はお元気とのこと。
「やっぱりほったらかしが一番よくないですね~、よくご自身でみつけられました!」
と、明るくほがらかに話す、その言葉にもかなり勇気づけられた。
そう。
今回、自分でがんを見つけて、そして気になって病院に行ったことを、本当にみんな褒めてくれた。
人生でこんなに褒められたことないんじゃないか、と思うくらい、かなり褒められた。
そういうものなのかな。
やっぱり、みんな気が付かないんだろうか。
ある病院の先生は
「患者さんでね、こりゃおかしい、どうしてここまでほおっておいたって思うような人が居て、乳がん疑い(というかもうほぼ確定、転移も疑われる)で紹介状書いた人、戻ってこなかったもんね」
なんて恐ろしい話もされた。
でも、ワタシは自分の身体にかなり敏感な方だと自負していたが、こうならないと体を大事にしてこなかった、とは気づけなかった。
そんなわけで小旅行くらいの荷物を引っ提げて病院にチェックイン!
手術の前日に入院し、何もなければ術後3日で退院。
滞在期間は全部で5日間だ。
なぜか大部屋は空いてなくて、4人部屋に入らされた。
そして追加料金を取られた。
…希望してないのにこのシステム。
もっと課金すれば個室も行けますよ。とへらへら言われたので少しキレた(へらへら答えた相手にはキレていません、心の中で)。
チキショウ!地獄の沙汰も金次第か!!
と、まあ地味にムカつきながら、どこの病院もそうだって聞くししかたねえな、とぶちぶち言いながら自分のブース(?)に到着。
4人部屋の廊下側。
窓側がよかったなー、あ、でも夏場だし暑いか。
ま、4-5日間しかいないし。
そして、手術前の点滴が始まる前に病院内外を散歩した。
今日くらいしかこんなことできないだろう。
病院の近くの古い銭湯の入り口を見て「行きたい」と思ったり、TSUTAYAに行って本や雑誌やらを買ったりした。
あと、手術前後に使うので買えと言われた、前ボタンで開閉できるブラと、弾性ストッキングを病院内のコンビニでゲット。
狭いコンビニはものすごく珍しいものと見慣れたコンビニフードが並ぶ異様な陳列だった。
いまやこの陳列には慣れたが、初めは興味津々で一つ一つ見て回った。
あと、謎の病院PB商品の水が売っていた。。。
商魂たくましいなおい。。。
飲んでみたが、普通の水だった。
うん、うまいしPB商品だから若干大手より安いから買ったけど。
これで健康に!…なるわけがない。
院内外のパトロールは引き上げ、病室に戻った。
荷物持ちの旦那(入院当日と手術日は仕事を休んだ)とはここでサヨナラ。
ただ、病室ではコンセント使っての携帯チャージ禁止のため、毎日フル充電された充電池を持ってきてもらうことにした。
なんとまあ困ったもんだ。
厳しい寮に入ったみたいだな←お前マジで病人っぽくないからそういうことが言える。
大学病院の食事のジェイルっぷりにのけぞり、コンビニで買い食いし、TVは見ずに本と雑誌と携帯で暇をつぶした。
同室の人たちは静かに過ごす方ばかりだったことも幸い。
ただ、救急車が時間問わずに来るため、そのサイレンで目が覚める…。
親父も世話になったので文句も言えまい。ま、どうせ明日手術で爆睡だぜ。
なんてのんきに構えていた。
長くなってきたので続きます。
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※入院時の状況など、記載したものが現状とは違う可能性が「大いに」あります。
何かご自身のお体にご不安がある場合は、専門の医療機関に問い合わせることを、強くおすすめします。
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