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夢見る約束


少しづつ、進んで行く。

先日、妻の入る納骨堂を決めそれに当たり色々と打ち合わせをして行きました。その中で、いわゆる法名(戒名)の依頼をし、生前のエピソードや職業などを細かく記載しお願いをした。  数日後、連絡が来て法名が完成したとの事でメールで受け取る。

とても素敵な法名を頂けたと思う。この様な出来事になるまで法名、戒名の様な物に特に執着は無く自分自身は俗名で良いかと思っていたが、その人の生前の人柄を込めた名前を改めて付けていただくという事は気持ちの整理にも、繋がり残された人々にとっても有り難い物だと思った。人が何故?宗教という物を作り出したのかが、少しだけ理解出来た事柄でした。

夢を見る。

昨日、夢を見た。こんな夢。

場所は何故か少し前の私の実家で、妻は普通にしている。居間で何か日常会話をしていたと思う。もう私はその時、頭の中で既に妻が逝っている事を自覚しているが夢の中で会いに来てくれていると思っている。。そして、何か御飯作ろうかとキッチンに行って料理を始めようとしている。

これは私の中の夢のルールなのか分からないが、夢の中であまり感情を荒げるとすぐ目が覚めてしまうというジンクスがあり、今まで他の夢を見ている時も大抵、目が覚めてしまっていた。。。ので、出来るだけ普通にしていれば長い間、夢の世界に居られると思っていたのだが、キッチンで料理を始めた時に耐えられなくなり、腕を掴んで、妻をこちらに向けてハグをしながらつい声を荒げてしまった。。

「俺も、そっちに行ったら必ず、又、一緒に居て欲しい!お願いだから・・・。」 「約束して。。。」

妻は困った顔をしながら少しだけニコリとしていたと思う。その時夢で泣きながらしがみつく私の顔の右目の少し下の頬を優しく撫でてくれた。涙を確かめる様に。。。

で、目が覚めた。

既に、涙を流していた。泣きながら起きるなんて、こんな漫画みたいな事あるのかな?と思いながらも、少しだけ嬉しくなった。頬を撫でてくれた感触は、どう考えても実際の感触と変わらなかったから。。

約束してくれたかな?

ではまた。





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