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吹いても飛ばなかったバンドマン🕺🏻〜SUPER BEABER

ひな祭りでゾロ目の今日。SUPER BEABERのライブに参戦した。
スピッツ、スピッツと叫んで久しいが、SUPER BEABERもスピッツと負けず劣らず大好きなバンドの一つだ。
ただ、曲を聴くきっかけは、通常ルートとは異なった。
好きになったのは昨年の4月頃。
普段愛聴している、草野マサムネさんの『ロック大陸漫遊記』にて。草野さんがラジオ内で、SUPER BEABERのボーカル渋谷さんのエッセイ『都会のラクダ』が面白かったと言及。好きな人の気になるものは、俄然興味が湧く。よし、読んでみよう。
その当時はまだSUPER BEABERがどんなバンドで、どんな音楽性なのかも全く知らず。
興味本位で読んだ『都会のラクダ』だが、実際読んでいくと、バンド自体を知らなくてもストーリーとして非常に面白かった。
渋谷さん(以下:ぶーやん)の独特な言い回しというか、大正・昭和の文豪を彷彿とさせる文体、目の付け所、考え方に惹かれた。
本を読んだ私の中のぶーやんは、メガネをかけて、黒髪で、ザ・サブカル男子を想像してしいた。が。
気になってYouTubeを見た時、「ん?なんか思ってた見た目と違う!何か自分とは違う星の人みたい…。でも、曲はストレートで良いな」と思った。
一番最初に聞いたのは、たしか『美しい日』。歌詞がストレートで、ぶーやんの声がすとんと一直線に心に刺さるというか。PVもあいまって涙が流れた。むっちゃ良いやん…。
そこから、色んな曲を聴き漁るようになった。
中でも、私が好んで読んでいた『SHIORIEXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』の紹介動画?をたまたまyoutubeで見かけた時、『嬉しい涙』が使用されていた。漫画の世界観と相まって、さらに感極まった。
先に都会のラクダを読んでいたため、バンド結成からメジャー落ち、そこからの今に至るまでのストーリーを知っていたので、より一層一曲一曲に深みが出て、胸を打った。
違う星の人とか、ヤのつく自由業とか、パリピみたいとか思ってごめんなさい。一歩ずつ着実に汗水流して頑張ってきたバンドなんだなと、曲を聴いて思った。
そこからの自分の行動は周りも驚くくらい早かった。電子版で持っていた『都会のラクダ』を紙版で買い、心のバイブルとして、仕事終わり、夜寝る前、悲しい時、どんな時にも寄り添ってくれる一冊となった。電車で一度読んだ時には、声を出して笑ってしまったことも。そして、「ビーバー友の会」なるファンクラブに入り、ライブチケットを取り、ライブBlu-rayを買う。好きなことに関しては、周りもあっと驚くレベルで行動は早い。

そして、今日。人生2回目のSUPER BEABERライブ。1回目は昨年12月に参戦した名古屋ライブだが、友の会として参戦は今日が初めて。
周りの友の会メンツを見ながら、何となく自分の陰キャさに気後れしつつ、アウェイ感を感じながらもいざ参戦。
一曲目が始まった瞬間。「私が毎朝会社行くの億劫で奮起させるために聴いてる曲やん…泣 生で歌ってくれるの、1番自分のほしい言葉が出だしの歌詞に詰まってるよ…」と滂沱の涙を流す羽目に。マスクびしょ濡れ。ぶーやんの声はいつ聴いても、真っ直ぐ心の奥深くに突き刺さって、しっかりと芯を持っている。気持ちのこもり方が、熱量がとてつもない。それ以降も、私は始まってから5曲目まで泣き通しだった。一曲、一曲にそれぞれの思い入れがあって、自分だけでなく、隣も前も後も、友の会のみんなが思い思いに聴いてるんだと思うとより感極まった。ぶーやんもさることながら、ギターの柳沢さん、リーダー、かわいこちゃんこと藤原さん、メンバー全員が心の底から楽しんで、オーディエンスと一体となって、幸せな空間を作り上げているように思った。
前回、スピッツの記事で、「スピッツは一緒に散歩しようよ、と寄り添ってくれる存在」と例えたが、ビーバーは、「頑張れ、大丈夫だから。俺たちがついているから」と全力で背中を押してくれるような存在だと思う。いつだって真剣で、MCもちょっと気恥ずかしくなるようなこともあるけど、大衆に向けて、ではなく、会場で聴いている一人一人「あなた」に対して問いかけてくれる姿勢が好きだ。
ビーバーを大好きな人たちはたくさんいるけれど、彼らが演奏している間は、「自分とビーバーの4人」だけの空間になるように思える。
「ああ、この日のために自分は普段の苦しさも悲しさも嫌なことも耐えてこれたんだな。音楽を続けてくれて、届けてくれてありがとう」
そう思った。本当に今日は美しい日だった。ビーバーのおかげで、変わり映えのない毎日に彩りを与えてもらってます。ビーバーの音楽で踏ん張れてます。これからもどうか、長く音楽を続けてください。私も頑張ろう。



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