教育実習の準備のススメ
Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。
そろそろ教育実習の始まる季節ですね。自分が教育実習に行った時代に比べると、確実にやらねばいけないことが増えている現場の実態があります。
そこで、今の時代だからこそ教育実習前に少しだけ気にかけておくと良いだろうことを紹介します。
ちなみに自分はろくな実習生ではなかったのです。単位が来てよかった…。というレベルですが、毎日、元気に現場で働いています。
ICTツールを触っておく
とにかく学校現場の今昔を語る時に、一番の大きな違いは「一人一台端末」の有無です。
一人一台端末があるという教室は、体験してみないとその威力や雰囲気は分からない、まさに「自分が体験したことがないことは教えることが難しい」ということの典型だろうと思われます。
ただ、おそらく、今年辺りから教育実習に来始める学生さんたちは、まさにコロナの直撃した時代に高校生だった人が多いはず。そのため、全くICTを活用した教育を受けたことがないというケースは、一昔前よりもだいぶ減っているのではないかと思っています。
だからこそ、ちょっと踏み込んで学校現場でよく使われているツールに触ってみるのはよいかもしれませんね。
例えば、Canva(https://www.canva.com/)はその典型でしょうし、他にもKahoot!(https://kahoot.com/)やPadlet(https://ja.padlet.com)なども、シンプルですぐに使えるので、試してみるとよいかもしれません。
もちろん、自分の実習で使うチャンスがあるかどうかは学校の色々なルールもあるので分かりません。しかし、こういうツールがあることを知っておいて、実習先の授業の様子を見学してみたり自分でもやってみようと提案してみたりすることは、チャンスを広げるだろうと思います。
優れた実践を知っておく
ぜひ、実習に行く前に優れた実践を行った先達者のことを知っておくとよいと思います。
例えば、こういう本でざっと知っておくことをオススメします。
自分がこういう実践を実習で出来るか、もちろんできません。こういう尖った実践が実習先で見られるか、高い確率で見られません。
こういう伝説的な教師たちの仕事は、やはりそう簡単には現場では見られません。しかし、日常の、地に足をつけて多くの子どもたちの学びを着実に保障していく先生方の仕事の丁寧さに実習を通じて発見をして欲しいと思っています。
語り継がれるような、ある意味で一種の理想のような実践と、日々の確実に安定して行われる実践と、自分の拙い授業と…そういうものの間に揺れ動くからこそ、授業について考えられるチャンスが生まれると思います。
短い実習だからこそ、自分の追ってみたい理想を探すことに面白さがあるのです。
極端なことを言えば、通常の実習期間くらいの長さであれば、誰でも授業はできます。それ故に、授業をすること自体が相対的に軽く見られがちにも個人的には感じています。
しかし、プロの仕事とは、毎日の業務を行いながら、子どもたちの姿を見取り、安定した授業を行いながら、それでいて自分の理想をしっかりと進めようとすることだと考えています。
自分の探究も忘れずに…
今の学校は探究が大切されています。
あまり難しく、教師向けの探究の解説をどうにか読むというよりは、自分の大学での研究をちゃんと説明できるように整理しておくのがよいだろうと思います。
論文の読み方や整理の仕方、ゼミでどういう風に仲間と話しているか……そういうことをちゃんと語れるように、自分の大学生活を言語化しておくとよいですね。
よい、教育実習になるように、気持ちよく準備を進めてください。
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