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2023年のジャパンナレッジSchoolがすごい

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

本日はGoogle for Educationでもないし、有料サービスなのですが、個人的にイチオシしているツールについての紹介です。

以前にも勉強会を主催するなど、個人的にはサービススタート時から応援しています。(もちろん、広告費などはもらっていないですよ!個人的によいと思って勝手に応援しています)

2023年の追加コンテンツがアツい

今の状況でもかなりすごいサービスであるジャパンナレッジSchoolですが、2023年の4月から一層、「電子書籍」が強化されていきます。

2023年度新規/追加搭載コンテンツ決定
この度、2023年度新規ならびに追加搭載コンテンツが決定いたしました。
次年度は、時事系の情報を得られるコンテンツを中心に、さまざまなテーマの地図を重ねてそれらの関係を考察できる新しい地図ツールを公開します。
2023年度にはご利用いただけるコンテンツ数の総収録冊数が900冊を突破し、サービス開始時から約2倍のボリュームとなります。
※これらのコンテンツは注記以外2023年4月に搭載され、ご契約すべての皆様にご利用いただけます。

《新規搭載コンテンツ》
『小学館 オックスフォード英語コロケーション辞典』(小学館)
『日本学習地図ライブラリ 主題図版』(平凡社地図出版)
『世界学習地図ライブラリ 主題図版』(平凡社地図出版)
『最新ニュース百科』(共同通信社)☆毎日更新
『ニューズウィーク日本版』(CCCメディアハウス)☆毎週更新
『角川ソフィア文庫』50冊(KADOKAWA)
『角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス』50冊(KADOKAWA)
『日経キーワード』(日経HR)*2023年夏搭載予定
『人間の許容・適応限界事典』(朝倉書店)*2023年夏搭載予定

《追加搭載コンテンツ》
『岩波科学ライブラリー セレクト100』(岩波書店)現状の95冊に5冊追加
『岩波ブックレット セレクト100』(岩波書店)現状の70冊に30冊追加
『岩波ジュニアスタートブックス』(岩波書店)現状の6冊に8冊追加

https://school.japanknowledge.com/より。2023/01/28確認

国語科としての目玉は、もう圧倒的に『角川ソフィア文庫』『角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス』ですよね。特に『ビギナーズ・クラシックス』は高校の授業の方法そのものをひっくり返す可能性すらある追加コンテンツだと思います。

古典へのアクセスのハードルが下がる

現状のジャパンナレッジSchoolのコンテンツにも小学館の『新編 日本古典文学全集』(新全集)があり、古典の注釈や口語訳については、手軽に信頼できるものを得ることが出来るようになっています。

ただ、生徒の様子を見ていると、新全集だと書いてあることが難しいことや表示が画像データでやや使いにくいこともあって、生徒の利用頻度は思ったよりも高くないです。

しかし、これが『ビギナーズ・クラシックス』となると、事情がかなり変わってくるのでは?と思うのです。

授業をして生徒に多読を進めるにしても、新全集はちょっとハードルが高いからあまり読まれないだろうなぁ…と思うのが正直なところですが、もしこれが『ビギナーズ・クラシックス』ならば「じゃあ、長期休業の課題で読んでみよう」というような指示の出し方も可能でしょう。

こうなってくると、「口語訳がわかる」ということだけを授業でやっているのがもったいなくなってくるはずです。どうしても高校の古典は口語訳を教えることの比重が重くなりがちなので、こういう手軽にアクセスできる資料が増えることでもっと授業でできることの幅が増えてくるのは嬉しいことです。

ニュースの充実も地味にありがたい

今回のコンテンツの追加では、ニュース系のコンテンツ、しかも更新頻度が高いものが追加されているのは、非常にありがたいですね。

授業のちょっとした帯単元での活用の仕方もできるでしょうし、入試の準備に時事問題を把握するという使い方もできるでしょう。

また、そもそも先生方の利用頻度を高めていくという観点で考えたときも、時事問題が簡単に参照できますよ、という宣伝の仕方は説得力があるように思います。

持ち歩く図書館への道を着々と

こうしてみると、ジャパンナレッジSchoolはサービス開始当初に比べると、圧倒的にコンテンツが増えています。

まさに「持ち歩く図書館」への道を着々と進んでいるように思います。

サービス利用者が増えてくれば、ますます面白いコンテンツが増えるのではないかと期待しています。

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