あなたと少し離れたくて

あなたと少し離れたくて

あなたの顔をまじまじと見つめたくて

その幸せをもっと感じたくて


つれない表情

そっぽむく仕草

言いづらそうな言葉の羅列

もうわかってるよ

私の方もおんなじと思いたくない


磁石が惹かれ合うように

出会ったのは運命なんかじゃなく

この手のひらでつかまえたくて

私の心が自らそうしたと

ただ自分を納得させたくて


あなたと少し離れたくて

もう一度きらめくその笑顔に触れたくて

初めての頃のワクワクをそのままに


もう二度と会えないと思えるなら

もう少しもう少し

優しくできるんでしょう

あなたともう何時間も

話をしてるけどほとんど話してない


心の中に水溜まりひとつ

溜まった涙の受け皿は小さく

心の中に水溜まりひとつ

私にとっては大海より大きく


他人事だと思うんなら

今すぐ出て行ってよね

あなたの為に犠牲にしたこと

私もあるよ そればっかりだよ

いっそのこと あぁいっそのこと


あなたと少し離れたくて

自分自身と向き合って話がしたくて

独りぼっちだった私に触れた手のひらの熱


きっと戻ってくるよ

朝と夜が少し巡れば

今とは少し違う新しいこと

始めてくうちにわかるよ


あなたがいなくても息ができる私が

信じられないくらいこれは愛だったのかしら

少し遠くからあなたを見ているわ

その輪郭をなぞる指が空を切る


心の中に水溜まりひとつ

溜まった涙の受け皿は小さく

心の中に水溜まりひとつ

私にとっては大海より大きく

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