MARIA

あなたのことを忘れてから
もうどれくらいが経ったんだろうね
そして過ぎた月日で僕らは
どれだけ強くなったんだろうね
きっと世界の勇気の量は決まっていて
あなたから分けてもらった分で生きている

なくなればその証を探して旅をする
クレーターみたいな穴なんてどこにもなくて
世界の裏側をもうちょっと覗きたいんだ
あなたがそうして見つけていったように


あなたの体と心の全てが
砕けて散らばって世界の栄養になったよ
まるで燦々と光を受けたその花のように
僕ら今進む一歩の為の力になる


あなたのことを忘れてから
日々の素晴らしさも一緒に陰ったよ
花の美しさ　風の心地よさ　単純に
その全てが少し削られた気がしたよ
きっと世界の淀みの量は決まっていて
あなたが余計に吸い取っていてくれたんだね

一体あなたはどんな魔法を世界にかけた
一体あなたは僕らに何をしたの
思い出さずともずっと染み付いてる
無意識の世界の不思議な王様


あなたが悩み苦しんだことの全てが
巡り巡り染み渡って世界の血液になったよ
まるで熱くたぎるその胸の脈動のように
僕ら今進む一歩の為の力になる