DX共通な事

 前回はDXのパターン分けを軽くしてみた。今回はDXをするための基本スタンスである3つの基礎のキと、それによって実現出来る成果について記載する。

 DXを実現するために、実現すべき事はマトリックス型組織である。何故ならば、スピードアップと効率化、人材の資産化をするためには、このマトリックス型組織無くして実現出来ない。実際、私がVMwareの日本法人をコアメンバーとして立ち上げていた時、そしてMicrosoftやAWSでマネージメントをしていた時は、マトリックス型組織を丁寧に設計し運用をしていた。そしてDwango改革もゼロからマトリックス型組織を設計し成功できた。(P15)
さらに現在の仕事ではそのノウハウをベースにDXを進めている。(P18)

 さてDXの基本となるマトリックス型組織を作るための基礎のキを説明する。1つめはサービス型チームを作ること、2つめはコミュニケーションをそれに合った形に改革をすること、最後にそれに合った人材マネージメントをすることである。

 サービス型チームを作ると、仕事のスピードが上がる。特に2Pizzaレベルのサイズでつくると完璧である。サービスの定義のやりかたや、作り方を適切に行うと成功するが、それができないと成功しない。

 コミュニケーション改革をすると、時間単位の生産性が必ずあがる。その代償にメンタルが削られ、メンタルマネジメントが重要になる。コミュニケーション改革をしないで、マトリックス型組織を目指すと、コミュニケーションコストが急上昇し、生産性が下がってしまう。

 マトリックス型組織に合った人材マネージメントが必要になる。現代的な働き方を実現しようとすると、リモートワークも必須となり、マトリックス型組織でリモートワークをするというのが、最終的ゴールとなる。立てと横のチームで人材管理と評価をしないといけなく、リモートで仕事をする社員を正確に評価する必要があり、それを「低コストで」やるためには、シンプルながら仕組み化された「現代的な」人材マネージメントが必要になる。もしそれができないまま進むと、特定の人に仕事が偏ったり、社員が評価に納得できず、パフォーマンスが下がったり、場合によっては退職に至ってしまう。

次回は、上記3つの論点を「実行する方法について」皆様に提供しようと考えている。

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