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「ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン

INIの髙塚大夢くんが主人公ルスランの声優を務めた「ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン」を観てきました。

フロイニで大夢は「自分の声だということを忘れて、ルスランだと思って観てほしい」と言っていました。

とはいえ、私はINIのオタクだし大夢の声を堪能したくて、大夢だと思いながら鑑賞しようと楽しみにしていて、大夢だと思って観るつもりでいたのです。

でも、実際観たら、大夢じゃなくてルスランだった!
最初のルスランの第一声から、「あれ?大夢だよね?!」と思ったし、
すぐに大夢であることを忘れて、普通に作品として、とても楽しめてしまった。
「大夢ほんとに上手だなー!」と感心したりもしつつ、でもやっぱり最初から最後までルスランでした。

映画はとてもテンポ良く、コミカルな部分もあり、飽きずに観られて、最後まで真っ直ぐに進む王道ファンタジーラブストーリー。
ディズニー映画のようで、子供も大人も楽しめるストーリーと映像だし、
可愛くて個性溢れる生き物たちがとても魅力的で、魔法の世界の演出も、わくわく出来ました。
お気に入りは、ハムスターとケーキのお化けと巨大なカエル!

そして、何より印象的だったのは、ブルーの透き通ったルスランの瞳と、グリーンの透き通ったミラの瞳でした。
ルスランはミラを助けるために一直線で、ミラは最近のディズニープリンセスにも通じる自立した意志を持ったかっこいい王女。
2人の瞳はまっすぐ未来を見つめていて、王道だからこそ、ストレートに伝わるものがありました。

この映画が日本初公開のウクライナのアニメーションであり、配給に至る経緯を考えると、映画の背景にあるメッセージに思いを馳せないわけにはいきません。

映画のようにHAPPILY EVER AFTERとはならないのが現実。特にウクライナは今も戦争中ですが、真っ直ぐな物語も登場人物たちの真っ直ぐな瞳も、ウクライナで祖国のために、未来のために、逃げずに戦う人たちのことが重なるような気がしました。

エンドロールの最後の最後に流れる平和のメッセージは心にくるものがあり、映画を通してウクライナの現状に関心を持ち、そしてこの映画を推しを通して知り、観ることができて光栄でした。

最後に、映画の主題歌「My Story」は、壮大な広がりと力強さと希望を感じる楽曲で大好き。
「My Story」の歌詞で一番の私のお気に入りは、
「君のために僕はここにいるんだよ」
という部分で、INIがMINIのために、そこにいてくれることに重なります。
映画を観てからは、
「君のために僕はここに来たんだよ」
という部分が、ルスランがミラのために冒険する姿と重なります。
INIの物語と映画の物語、どちらのストーリーにも重なる歌詞を書いた大夢の才能にも改めて驚きました!

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