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それは「何のプロ?」「何の専門家?」SKPが記事を書く理由

こんにちは。SKPです。
これまでに数件、「会計」や「保険」に関する記事を投稿していますが、私たち「SKP」は会計や保険に関する『プロフェッショナル』ではありません。

しかし以前、そういった業務・業種に携わっていましたので、そういったことに関係のない「一般的な人」よりは詳しいと思っています。

ある意味「偽プロ」のような私が、何故こういった記事を上げているのか、今更ながら少し書かせていただきます。

それは何についての「プロ」なのか?

皆さんはその分野の『プロフェッショナル』は誰だと認識していますか?

例えば、経営。会計。保険。株式などの投資商品…などです。「税理士や公認会計士は経営のプロ」や「証券会社は投資のプロ」、「保険の販売員や募集人は保険のプロ」と思っている人が多い気がします。

私個人の認識ですが、これは半分正解で、半分誤りです。

その分野に携わっている人は、その分野に携わっていない人(ここでは一般人と言いましょう)に比べて、専門的な知識を有しています。これは間違いありません。

税理士・会計士・証券外務員・保険募集人などは資格を有していなければその業務ができず、公的にもその専門性が保証されており、「プロ=専門家」といえます。

その一方で、「プロ」と言う時、「プロ=その業で利益を上げられている人」という視点もあります。

個人が趣味で好きなことをするのであれば、利益を上げられなくても問題ありませんが、生活の糧を得るための仕事であるならば、最終的には利益が出せるかが大切になってきます。どれだけその理念・志が尊いものであっても、利益が出せず、事業を存続できなければ、意味がありません。

私たちが書く記事は、基本的に『経営者、経営者層、事業家』を読者として想定していることが多いです。自身の責任で、リスクをとって、自身の理念に基づき財・サービスを提供し、経済的対価を受け取ることを生業・職業としている方々です。

そういった経営者にとって、最終的に利益をあげるためにはどうしたらよいのかを相談しようと思ったときに、相談相手となる「プロ」は誰でしょうか?何についての「プロ」が相談相手として適切なのでしょうか?

先に挙げた「税理士・会計士」などは「専門家としてのプロ」ですが、一般的に「利益を上げるため・実業としてのプロ」ではありません。

一概に「プロ」と呼ばれる人であっても、必ずしも「その商品や事業で成功する・させること」のプロではないということです。

極端な例を挙げれば、証券会社の社員が投資で成功できるのであれば、その人は、わざわざ証券会社で勤め続ける必要はありません。では、投資で儲けたいと思ったら『その投資で儲けた社員』と『その証券会社の別の社員』、どちらに相談したいと思うでしょうか?

私だったら『実際に儲けた社員』に相談します。

実際、税理士は「税金計算のプロ」、公認会計士は「会計監査のプロ」、証券会社は「証券を売ることのプロ」、保険の募集人は「保険を売ることのプロ」が本質です。

そしていずれの場合も、それぞれの「営利目的」でその専門的な業務は実施されています。儲かっていなかったら「そのような知識を提供しない・できない」のです。

端的に言ってしまえば「自分たちの経済的な利益を犠牲にして、率先して顧客を儲けさせよう」と思っている人は限りなく少ないということです。これは自分たちの生活もある以上、至極当然のことと言えます。

リスクを許容するのは『自分』であるということ

とは言っても、各専門分野の知識の最新情報が集まり、ノウハウが蓄積されているのは「それぞれの専門家」です。これに間違いはありません。

そのため、何か必要があった時「専門家」を頼ることは問題ではありません。私もそれを推奨します。しかし「その専門家は何のプロなのか」を考えている人は少ないような気がします。

今はいろいろな法律で「消費者保護」が優先されています。そのため、一般人にとって明らかに不利な取引はどんどん行えなくなってきています。

ただ皆さんは「保険に加入する際に『約款』を」、「投資信託を購入する際に『目論見書』を」すべて理解するまで読んでいるでしょうか?

こういったことを書いていてなんですが、私は全てを読みません。

法令上、読み・理解してから手続きをすることになっている書類ですが『熟読する』という人はほとんどいないと思います。しかし、読んだことにしたその書類に「何らかのリスク」が書いてあった場合、それを既に許容したことになっています。

一番の問題は、こういった書類は一般的に「分かりにくく、長ったらしく」書いてあるということなんですが…。

本来、それを噛み砕いて、理解できるように説明する、というのを専門家に求めたいですが、それを実施してくれる専門家は稀です。中には「何度も同じことを説明」することを嫌がる人もいます。

販売する立場からすると、あんまり小難しい説明ばかりしていると「相手に拒絶反応が出て商機を逃す」というのもありますしね。

こういうことを考えるということは『売ることを優先している』ことに他なりません。正に「販売のプロ」としての思考回路ですね。

では、その状態で購入した商品のリスクを誰が背負うのか、というと、それは当然『購入した自分』となります。「無知は罪」とも言いますが、知らずにリスクを負うということもあり得るというわけです。

「良い様にやられて」ほしくない

今や、ある程度、専門的な知識でもネット上でいくらでも見ることができます。その情報の正誤は調べる必要がありますが、情報そのものは溢れています。

私が書いている記事の内容も、その分野の専門家から見たら「基本」であったり「少しの応用」であったりするものばかりで、「私しか知らない」というものは存在しません。

それでも記事を書くのは、「販売のプロ」に「良い様にやられていますね」という状況を、何度も目にしているからです。

100%損になるわけでもなければ、メリットがないわけでもない。しかし、それ以外にもっと良いと思われる「最適解」があったよね…。と。

であれば、その時に「こういうことを知っておいてもらえたら」「こういう専門家に相談してもらえたら」もっと最適解に近づけたのではないかと。

そんなことを思うわけです。

私たちSKPは、特定分野の「プロフェッショナル」でも「専門家」でもありません。

しかし、様々な分野の入り口を知るものとして、少しでも内容を噛み砕いて。できるだけ分かりやすく。専門的な内容でも、知っておいた方が良いと思うところを記事にしています。

掲載していっている記事が、何かの一助になれば幸いです。

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