挨拶から広がる世界
4歳になった我が家の娘。
外で人に会うと、何故か進んで挨拶をしています。
「こんにちはー!」
小さい子どもから挨拶されれば、そう簡単にスルーできませんよね。
今日は「挨拶の重要性」について思うことを簡単に綴りたいと思います。
※※※
我が家のことになりますが…
子どもができる前から、今の家に住んでいます。
集合住宅。
住民と顔を合わせれば挨拶はします。
が、それ以上の話をする関係には特になりませんでした。
ですが、子供が産まれてからは一変しました。
赤ちゃんの頃でも、抱っこして外に出れば良くも悪くも注目してくれますし、挨拶すれば「親子」として見られ返事を返してくれます。
「あら、可愛いわね」
「お父さん偉いわね」
なんて言葉も返されつつ。
そして、子ども自身が発信できるようになってからはまた一変。
挨拶しても仏頂面(失礼な言い方ですが)だった人が、にこやかに「こんにちは」と返してくれることも多く、驚かされました。
近所を散歩していれば、通りすがりの人でも挨拶したり、声をかけてくれる人もいるわけで。
我が家の場合ですが…
子どもができてから新たに顔を知り、そして話すようになった人がとても多いです。
それだけ、子どもができたことで親である自分自身の世界が広がったように思います。
子どもという存在から広がる世界
というものは、大きいものだな、と実感しています。
※※※
先の記事「秋を感じ、秋に学ぶこと」にも書きましたが…
人の精神発達は「認識の発達」「関係の発達」であると児童精神科医である滝川先生は述べています。
認識の発達。
新しい世界を、知っていくこと(理解の広がり)。
関係の発達。
新しい世界と繋がっていくこと(社会性の獲得)。
個人的な見解ですが…
挨拶は人間関係を構築する上で必ず必要な手段であり、故に発達発達を促す基盤である、と思っています。
関係の発達。
すなわち、新しい世界と繋がっていくこと。
そのことを考えた時に、まず何をすべきか。
子どもは、子ども自身で切り開いていく力もまた兼ね備えているとも感じています。
自然と話をしていたり、遊びに加わったり。
ですが、その支えにもなるものとして「挨拶」の存在は見過ごすことができないほど大きなものです。
挨拶はされたら返すもの。
コミュニケーションの基盤。
我々大人でも、人とコミュニケーションをとるために必要なことと言えば、それは「挨拶」と感じる人も多いですよね。
挨拶をきっかけに話が展開していくことも大いにありますし、むしろ挨拶が無ければコミュニケーションの基盤が成り立たない、とも。
何より、挨拶されて嫌な人もいませんしね。
そういう意味で、挨拶は子どもの世界を広げる手段であり、かつ子どもの発達を支える重要な手法でもある、と思います。
そして、一番大切なこと。
子供は親の背中を見て育つ、とも言えますが…
まずは親自身がきちんと挨拶によるコミュニケーションをとる必要があるとも思っています。
親が「こんにちは」という事が、何より子どもの模範となるわけですから。
(ただ、親が挨拶をしても子どもが同じようにそれを真似て挨拶をするとも限らない訳ですが。でも、親自身がそれをすること自体は悪いことではない、とも思っています。)
子どもが「おはようー!」とかけた言葉に対して、「おはよう!」と返してくれる。
言葉のキャッチボールを交わす。
そのことは、コミュニケーションの基盤。
そして「自分の言葉を相手に受け止めて貰えた」と感じてもらう上で必要なこと。
発信をキャッチしてもらう体験を積み重ねる。
また、相手が笑顔で返事をしてくれたなど肯定的感情や表現が加わるのであれば、それに越したことがありません。
挨拶という手法は、そのための最も簡単かつ有用な方法である、とも思います。
「おはよう」とかけた言葉に対して、にこやかに「おはよう」と返してもらうこと。
その積み重ねが、人としてのマナーや礼儀を獲得させ、コミュニケーションの基盤と、情緒を育む。
そして、新たな人間関係を構築し世界を広げるはじめの一歩に。すなわち関係の発達を支えることになる。
だからこそ、子どもにも「挨拶」の大切さを伝えたいな…と思いつつ、まずは親がそのお手本を見せなければな、と感じています。
加えて大切なこととして…
子どもが挨拶をしたことを見逃さずに
「ちゃんと挨拶できたね」
と肯定的に注目してあげることかな、とも思います。
仮に相手に快い返事が貰えなくとも、親が見ていてフォローしてあげれば、決してただマイナスにはなるだけではないでしょうから。
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