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コンサル会社Sitra|DAY32

またまた1日遅れになっちゃったけど、昨日はSitraというフィンランドの政府系コンサルの見学に行ってきた!
オフィス見学と言っても意外とこじんまりとしていて、ヘルシンキ中央駅から数駅のビルの1室を使っているくらいのサイズ。なのでどちらかというと社員の方の話を聞くのがメインだったけど、ずっと気になってた会社だから直接訪問できて良かった。

Sitraは1967年にフィンランドの独立50周年(1917にロシアから独立)を記念して設立されたシンクタンク兼投資会社。元々は国内企業の経営や環境配慮についての調査を行うようないわゆる研究開発が中心だったけど、段々ベンチャーキャピタル(ベンチャー企業への投資を行う)としての役割や、よりサステナビリティに焦点を当てた研究も行うようになった、多様なバックグラウンドを持つ会社。調査結果を議会に提出・提言したり、後は独自のプロジェクトを運営したりもしている。

日本の大学で社会学部に通っていたとき、アンケートの取り方やそれの集計方法のような社会調査を勉強していたから、日本でも結構コンサルやシンクタンクは興味があったんだけど、経営や経済系のコンサルが多い印象があって、私の関わりたい分野とは少し違うかな〜って思ってたんだよね。

でも今日SItraの話を聞いて思ったのは、経営や経済の話よりも、例えば"Sustainability"や"Democracy"のような分野のまさに私が関心のあった社会調査をやっているんだなっていうこと。ちょうど研究内容のプレゼンがフィンランド語であんまり内容が分からなかったのがちょっと残念だったんだけど、イラストとグラフから大勢を察するに、生態系の保全にどんな要因が影響を与えているのかを調査しているのが一つの例だった。質疑応答でも「経済系に関する部門はないんですか?」っていう質問に「特別そういう部門はないですね」っていう答えだったから、議会にこれだけ関わってるのに経済の話が中心じゃないんだ、ってことが私にとってはすごく新鮮だった。日本でももちろんこういう分野のシンクタンクや有識者の提言を参考にしている部分はあると思うけど、そうはいっても結局財政的・経済的な要素が最終的な政策決定に一番大きな影響を与えているんじゃないかなって感じることが多いから、経済の話を二の次に政策を扱えるってすごいなって思った。

どんなに小さなオフィスでも、やっぱりコーヒーメーカー用のスペースは十分に確保されてるのがさすがフィンランド!着いてすぐに当然のように学生がオフィスのコーヒーメーカーに並びにいく光景はなかなか日本では見られないだろうなって、ちょっとそこも新鮮でした(笑)
Moi!


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