見出し画像

ベジタリアンが自分ごとになった話

フィンランドに来てびっくりしたことの一つが、ベジタリアン・ヴィーガンの人が決して珍しくないこと。ベジタリアン・ヴィーガンの料理が当たり前のようにレストランやスーパーの商品棚に並んでいたり、パーティーやイベントの申込みでも食制限について答える欄があったりする。その多くはどうやら環境的なエシカル消費への意識から来ているらしい。
私にとってベジタリアン・ヴィーガンは宗教上の理由によるもので、むしろタンパク質を取らなかったら健康に悪いんじゃないか、という以上に深く考えたことはなかったから、これまでベジタリアン・ヴィーガンは私にとって無縁のものだと思っていた。

でもある日フィンランド人の友達に
「なんで肉や魚を食べるの?他にも体に必要なタンパク質を取れる方法はあるじゃん。」
とやや責めるような口調で聞かれ、確かにせっかくこれだけベジタリアンやヴィーガンに配慮した食が充実しているのだし、なるべく肉・魚の消費量を減らそうという心がけはするべきなのかもしれないと思って、できる限りベジタリアン・ヴィーガンを始めてみることにした。
「できる限り」というのは、例えば旅行に行ったり友達とわざわざ外食するときは肉・魚も食べるけど、日常的な学食や自炊での食事は肉・魚を使わないというレベル。もう少し正確にいうと私が避けているのは肉・魚だけだから、オボ・ラクトベジタリアン(卵や乳製品は食べる)と言われるらしい。

始めたばかりのときは「明日朝起きたら体に超異変が起きてたらどうしよう!?!?」と本気で考えるくらいちょっと勇気が必要だったけど、周りにいるベジタリアン・ヴィーガンの人に栄養を補う方法を教えてもらったり、学食やスーパーのベジタリアン・ヴィーガン向けの食事をうまく活用したりして、なんだかんだ2ヶ月近くこの"ゆるめオボ・ラクトベジタリアン"を続けている。

以下、普段私が食べているメニューをご紹介。

例えば学食なら、必ずメニューに成分表示が書いてあって、ベジタリアンの料理ならVegみたいなマークがついてる。ボロネーゼパスタとか、大豆ミートで作られてたりするらしいけど言われなかったら正直気づかないくらい味は遜色ない。

これはパスタじゃないけど、ベジタリアンのご飯で外れたことはほぼない。

自分で調理するときは、具材を選ぶときにブロッコリーや豆を選んだり(ブロッコリーには野菜の中でトップクラスの量のタンパク質が含まれるらしい!)、大豆ミートを使ったりしている。この大豆ミートはかなり優秀で、調理も普通の挽肉とほぼ同じだし、少しだけ油と味を濃いめにすれば全く味も遜色ないし、安いし、保存も楽!正直普通の肉と大豆ミートどっちを選んでも良いよって言われても大豆ミートを選ぶかもしれないレベル。

ちなみにこれは人工ではない着色料で茶色にしているそう。

ただハズレもあって、このベジミートはO$☆□??#ops???ってなるくらい美味しくなかった。キーマカレーにしたんだけど、こりゃあかん。むちゃくちゃスパイス投入してもなお消えぬ謎の独特の香り…
成分表示によるとpea protein(豆), rice flour(米), wheat gluten(麦), coconut fatなどなど色んなものを混ぜ合わせてできてるみたいです(雑)。

某-Marketの名誉に配慮しております。
まずね、そもそも肉がね、全然ほぐれないのよ。
そしてね、火が通っても永遠に色が変わらないからね、思わず焦げ付くまで炒めちゃうのよ。

買うときの見た目的には確かに本当の肉により近く見えるけど、値段とか保存とか、そして何より味を考えたら、私は圧倒的に大豆ミート推しです。

何はともあれ、これだけベジタリアン・ヴィーガンが身近でそのための食環境が充実しているフィンランドにいる限り、このくらいのゆるめのオボ・ラクト・ベジタリアンなら続けられそうだなあっていうのが私の個人的な感想。
日本でこの習慣を続けるのがどのくらい現実的なのか分からないけど、できる範囲でなるべく続けていけたら良いな!

--
とかいいつつ、日本に帰ってしばらくは食べたい料理が山ほどあるから目を瞑ってくだせえぇ

読んでくれてありがとう!Kiitos!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?