紫山

少年期、青年期から現在に至るまでの思い出話や、好きな動植物の話、両親や親族などの家族の…

紫山

少年期、青年期から現在に至るまでの思い出話や、好きな動植物の話、両親や親族などの家族の話、食の話、最近の話などをランダムに書き綴ったエッセイ。 特に、古典・格言の類が好きなので、それに自分の経験を交えて記した覚醒の話が中心です。 写真は全てTwitter(X)にアップのもの。

マガジン

  • 動植物の話

    動物・植物など私の好きな生き物の話。

  • 最近の話

    最近に体験したこと、感じたことの話。

  • 健康の話

    私自身が体験した健康法などの紹介です。

  • 食の話

    飲食に関する話。

  • 覚醒の話

    古典や書籍を読んでの感想や人生体験から悟ったことの話。

最近の記事

動植物の話22 「馬に乗るまでは牛に乗れ」(712文字)

何でも物事は一足飛びにはいかないので、手始めに簡単なことから始めて少しずつ慣れていくことが肝要という諺です。 まずは牛に乗ることで、動物の背に乗って道を行くというのはどういう感覚なのか、それを実体験することが大事ということなのでしょう。 そして牛に慣れたあと今度は馬に乗れば、比較的スムーズに乗馬をマスターできると思います。 何かをするに際しても、段階を経て進めていかなくてはよくない。 私たちは、目的ができれば、なるべく早くそれを到達させたいという願望がありますが、そんな

    • 最近の話13 メモ帳の文字化けはなぜ?(376文字)

      私はPCを使っている際、よくメモ帳を使います。 例えば、エッセイを書くための閃きや、何かの情報を得たときに取りあえず残しておきたいから書いておきます。 メモ帳は、内容ごとに保存してあるので、二百前後のファイル数があります。 しかし、何故かはわかりませんが、以前に保存してあるファイルを開いてみると、全てが文字化けしていることがあるのです。 試しに、他のファイルを開いてみますが、それは全然大丈夫。 メールの文書でも、他のファイルは大丈夫なのに、あるファイルだけ文字化けしている

      • 動植物の話21 菊の花の長いこと (376文字)

        日本では、よく葬儀や墓前に菊の花を供える習慣があるが、菊の花は長持ちするので、仏事には本当によく似合う。 先日も、近くの花屋で、盛りをちょっとだけ過ぎた中輪咲の菊が三本で百円で売られていたので、それを四つ買った。合計十二本です。 直ぐに仏壇の花瓶に入れて供えたが、一週間経っても十日経っても枯れることなく、まだその美しさを見せている。 おそらく他の花なら、仏壇に供えて十日はもたないだろう。 棺桶にも菊の花は欠かせませんが、この菊という花は、日本にとっては特別な種であると思

        • 健康の話1 肩こりにはたすき掛け(538文字)

          確か以前、みのもんたさんの番組でやっていたと思うが、たすき掛けで肩こりを癒すという放送を見たことがあります。 私は肩こり症なので、早速やってみたが、それなりの効果は実感しました。 たすき掛けというと、昔、江戸時代の女性が、なぎなたか何かの練習で、和服にたすき掛けをして稽古に励む、というようなイメージが出てくるのだが、歴史は古いものかもしれません。 これをすると、肩付近の筋肉に程度な圧力が加わり、内側に向きつつあった体が外側へと開いていくような感覚になります。 しばらくた

        動植物の話22 「馬に乗るまでは牛に乗れ」(712文字)

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          32本
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          23本

        記事

          食の話6 中華料理屋の餃子に思う(661文字)

          最近は外食することもめっきり少なくなったが、時々、中華屋さんへ入ってラーメンと餃子を注文することがあります。 餃子は大抵、その店で具材を皮で包んで作ると思うのですが、私がよく行く店の餃子は、中に肉がほとんど入っていないように思うのです。 ほとんどが、ネギを細かく切ったものであることが多いような気がしてなりません。 私の家の近くにあった小型スーパーは、と言っても、そのスーパーはすでに閉店を余儀なくされてしまいましたが、たっぷりと肉が入った餃子で、それはそれは食べ応えのある美

          食の話6 中華料理屋の餃子に思う(661文字)

          最近の話12 サウナに来ている若者 (580文字)

          私はすでに還暦を過ぎているが、まだ年金受給者ではないため、今の生活を繋ぐべく仕事をしています。 その合間、好きな写真を撮ってXにアップしたり、YouTubeで動画を見たり、noteにエッセイを投稿したりしているのだが、たまに気晴らしに、平日午後に近くの大きなサウナに行くことがあります。 すると、平日であるにもかかわらず、今は、サウナブームのようで、たくさんの人が来ています。外国人もちらほら見かけます。 しかし、最近は高校生か大学生かはわからないが、若者の姿をよく見かけるよう

          最近の話12 サウナに来ている若者 (580文字)

          食の話5 ニンニクの甘味(876文字)

          何年か前、ニンニクを酢に漬けたニンニク酢というものが身体に良いと知りました。 早速、自分でも作ってみようと、業務用スーパーで皮むきのニンニク1キログラムと黒酢を何本か買い求め、梅酒用の瓶に入れて作ってみた。 ニンニクはそのまま使用するよりも、電子レンジで軽くチンした方が臭いが抑えられるというので、そうしました。 そして、台所にある収納場所の奥に置いておいた。 二、三カ月してそのニンニク酢を試しに飲んでみたら、酢の酸っぱさと、ニンニクの強烈な香りで、「ちょっとこれは自分には無

          食の話5 ニンニクの甘味(876文字)

          最近の話11 不用品買取の男に啞然(804文字)

          先日、家に「不用品の買取します」という電話がかかってきた。 最近は特に、こういう電話や訪問が増えてきているように感じます。 ほとんどの要らないものはすでに処分してあるのだが、昨年春に亡くなった母の着物がまだ残っているので、試しに、「着物がある」と返答したら、それではすぐにお伺いしますとのことだった。 数時間後、男性が一人でやってきた。 一見若い紳士風ではあるが、あまり上等ではなさそうな香水をつけた男だった。 私は男を玄関に招き、二階の母の部屋に連れて行って、桐の箪笥から

          最近の話11 不用品買取の男に啞然(804文字)

          覚醒の話32 非組織型人間の道  (1028文字)

          社会の中で生きていると、ある程度、協調の精神がないとやっていけない部分があるので、非組織型人間は苦を感じることが多い。 非組織型人間でも、一人一人はみな違い、感じ方もまた異なるので、耐える人、耐え切れずにいる人、色々いるかと思います。 もともと非組織型人間は、協調を強制させられることを極端に嫌い、それが原因で、孤立してしまいがちになるように思います。 そうした非組織型人間は、早い内から独立や自営の道に入るのが一番ですが、普通の会社員であり続ける場合、それなりの精神的負荷

          覚醒の話32 非組織型人間の道  (1028文字)

          食の話4 鰹節ご飯 (563文字)

          私は家にいるとき、昼食でも夕食でも、大したおかずがないときには、鰹節をご飯に乗せ醤油をかけた鰹節ご飯をよく食べます。 鰹節は出汁を取るくらいですから、とても美味しいですし、醤油はこれは、昔の日本人が試行錯誤して作った最高の調味料ですから、また美味しい。 そしてお米は、日本に古くからある主食であり、改良に改良が重ねられた種ですから、最高の食品です。 これらが三位一体となった鰹節ご飯ですから、美味しくないはずはありません。 おにぎりでもおかかはありますが、それは私はほとんど食

          食の話4 鰹節ご飯 (563文字)

          覚醒の話31 人はすべからく事上に在って磨くべし (896文字)

          以下、PHP文庫 守屋洋著「中国古典一日一言」より一部引用です。 人はすべからく事上に在って磨くべし 『伝習録』  ~~(前段略)  生活や仕事など毎日の実践を通して自分を磨けというのだ。  自分を磨く方法は、まず第一に、すぐれた先達の教えに耳を傾けることである。そのためのてっとり早い方法は古典を読むことだ。古典というのは、言わば先達の英知の結晶であり、長い歴史のなかを生き残ったものであるだけに、時代を超えたすばらしい教訓に満ちている。  だが、本を読み、人の話を聞くだけで

          覚醒の話31 人はすべからく事上に在って磨くべし (896文字)

          覚醒の話30 安定のあと     (695文字)

          「安心-それが人間の最も身近にいる敵である」  これはシェイクスピアの言葉です。 安心するという状態になると、人間はどうしても、気の緩みが出てきて油断をし、そこから思わぬ災いを招いてしまうという可能性があります。 「蟻の穴から堤も崩れる」のように、初めは小さな事からです。 「油断大敵」と、日本の諺でも言われていますが、安定し安心した状態は、何かの拍子にそれが不安定な状態へと変わっていくことがあります。 変わりばえのしない毎日の仕事や家庭、変化のない同じような日々を過ごし

          覚醒の話30 安定のあと     (695文字)

          覚醒の話29 他人の尺度と自分の尺度(522文字)

          朝早く起きる習慣がある人が、朝4時に起きて外出するのは、あまり苦ではないですが、普段から遅めに起きている人が、朝4時に起きて外出するのは大変な苦でしょう。 この本がとても良いと思って友人に貸しても、友人はそれほど良い本とも思わないこともあるし、友人からこの映画が感動したといって私に勧められても、私はそれほどの感動もない。 だから、他人の感想とか、意見と言っても、自分とは違う感覚・尺度を持っているので、あまり当てにはならないということです。 幸不幸も苦楽もみな同じで、その

          覚醒の話29 他人の尺度と自分の尺度(522文字)

          覚醒の話28 自然の流れに逆らわない(827文字)

          以下、PHP文庫 守屋洋著「中国古典一日一言」より引用です。 鎡基(じき)ありといえども時を待つに如かず『孟子』 「鎡基」とは畑を耕す農具。どんなにすばらしい農具をそろえていても、季節はずれの農作業をしていたのでは収穫は期待できない。それより季節の訪れを待って作業を始めたほうが、たとえ粗末な農具でも立派な収穫をあげることができるというもの。  これは農作業だけではなく、すべての仕事、さらには人生の生き方にも通じるであろう。 ~~ 引用以上。 確かにその通りだな、と私も思い

          覚醒の話28 自然の流れに逆らわない(827文字)

          覚醒の話27 出てこないインクへの思い(583文字)

          よくボールペンで文字を書いていて、途中で書けなくなることがあります。 まだインクはたっぷりあるのに、ペン先からインクが出てこず、全く書けない。 紙の上で、何度も何度も円を描くようにして刺激を与えても 一向にインクが出てこない状態です。 ボールペンなど安いものなので、そのまま捨ててもどうということもないのだが、そんなときは理由もなく執念が出て、何としてでも必死になって出そうとしたりします。 それでもなかなかインクは出てきません。 ペン先の金具を外してインクの筒を出し、火であ

          覚醒の話27 出てこないインクへの思い(583文字)

          思い出話23 出稼ぎのお婆さん-信州でのアルバイト-(638文字)

          私がまだ学生の頃、夏休みに信州の高原へアルバイトに行ったことがあります。 そこでは高原レタスの栽培をしていて、夏の収穫期で人手が要るということで、求人を見て応募したのでした。 小淵沢から小海線に乗って信濃川上という所まで行き、農家の家に入り込みました。 朝五時に起き、着替えをし、朝食をいただいた後、軽トラックに乗ってレタス畑までみんなで行きます。みんなといっても、八人くらいです。 日が出る前の信州の畑は空気が澄んでいて、真夏の薄着には肌寒い陽気でした。 見渡すかぎり、黄

          思い出話23 出稼ぎのお婆さん-信州でのアルバイト-(638文字)