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覚醒の話28 自然の流れに逆らわない(827文字)

以下、PHP文庫 守屋洋著「中国古典一日一言」より引用です。

鎡基(じき)ありといえども時を待つに如かず『孟子』
「鎡基」とは畑を耕す農具。どんなにすばらしい農具をそろえていても、季節はずれの農作業をしていたのでは収穫は期待できない。それより季節の訪れを待って作業を始めたほうが、たとえ粗末な農具でも立派な収穫をあげることができるというもの。
 これは農作業だけではなく、すべての仕事、さらには人生の生き方にも通じるであろう。
~~
引用以上。

確かにその通りだな、と私も思います。
農作業に道具の優劣などはあまり関係がないと思うし、季節に合った作業をすることが一番大事というのはよくわかります。

先日も、わが家のポトスの根の出たものを、植木鉢に植え替えたのですが、寒いこの冬に行ったせいで、葉がだんだん萎れてきて、ダメになりかけました。

秋に茎を切って水栽培をしていたのですが、根がかなり伸びてきたので、大丈夫かなと思って、土に植えたのです。
そうしたら、初めのうちはわかりませんでしたが、段々と元気がなくなり葉が萎びてきたので、すぐに、元の水栽培に戻した始末です。
水に入れて根が出たからといって、冬の寒い日に土に植えても根が伸びるはずもなく、水不足になってしまったのだと思います。

何かをするにしても、やめるにしても、全てタイミングがあります。
そのタイミングを誤ったら、上手くいくものもダメになり、タイミングが絶妙なら、ダメに思えることも上手くいくこともあります。

植物は、春夏秋冬それぞれ生長の過程があるし、それは人間も同じようなものです。
幼年期、青年期、中年期、壮年期、晩年期、それぞれに違った過ごし方があるものです。

それはある意味、自然の風景のようなもので、岩場から滴り落ちる雫もあれば、小川となってちょろちょろ流れたり、大川となってゆったり流れたりするようなもの。

その時々に相応しい振る舞い、考え方、生き方があるのですね。
自然の流れに逆らわない、というのが良いようです。


イチョウ

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