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第69回:「喜び」が生き方の方向性を決める

今回は、「喜び」が生き方の方向性を決める、ということを書いていきます。

どういうことかというと、「喜び」で生きると決めて「喜び」を軸にして生きていると、やがて生き方そのものが「喜び」になっていくということです。

この「喜び」で生きるという方向性ことを、ひとつのベクトルととらえて貰えると、わかりやすいかもしれません。

たとえば、今、「喜び」を感じることが少なかったとしても、「喜び」を感じることを目的として、そこに向かってベクトルの方向を定めることができると、次第に「喜び」を見つけることができるようになっていきます。

わたしたちの心は、高度に進んだ「求めよ、さらば与えられん」式の器械なのです。心は探しているものに集中するようにできています。もし世界の中で赤を求めようとするならば、それをどこでも見つけるようになります。最初は見つけにくくても、ずっと赤を求めることに集中していると、意識せずとも赤をいろんなところで見ることになるからです。

「奇跡の脳」(新潮文庫)

これは、前回の記事でも紹介した「奇跡の脳」という本の中の一節ですが、この文章にあるように、自分が求めているものに意識を集中させていると、次第にそういったことが目に付くようになっていくものです。

こういったことから、「喜び」を見つけようと決意して、普段からベクトルの向きを「喜び」に向けていると、やがて意識しなくても「喜び」と思えることを気軽に発見できるようになっていくことでしょう。

「リアクション」から「クリエイト」へ

人は、油断していると「リアクション」だけで生きてしまうことになったりします。

たとえば、生活の中で嫌なことがあったりすると、そのことに対してずっと腹を立てて過ごしてしまうことがあります。また、そういった「怒り」の気持ちをずっと持ったまま生活していたりすると、ちょっとしたことでも腹を立てやすくなってしまったりするものです。

こういったことが「リアクション」で生きるということであり、「リアクション」で生きている限り、いつまで経っても自分の人生の主導権を持つことができません。

しかし、腹が立つようなことがあったとしても、それはそれとして意識を「喜び」の方向へと向かわせることができるようになると、自分の人生を「クリエイト」していけるようになっていきます。

なぜかというと、「創造」とは「喜び」の感情がもたらすものだからです。

そういった意味でも、普段から自分の意識のベクトルを「喜び」へと向かわせていると、「リアクション」の生き方から「クリエイト」の生き方へと変えていくことができるようになるでしょう。

わたしはいつも、個人的判断を避けるという右脳マインドの目線を通して、周囲の状況を観察しています。そして、内なる喜びを大事にして、感情的な重荷を負わせる回路からなるべく離れるようにしています。
精神生活にとって何がプラスの影響を与えて何がマイナスの影響を及ぼすかは、自分自身で決める。

「奇跡の脳」(新潮文庫)

こちらも「奇跡の脳」の中からの引用ですが、この文章にあるように、内なる喜びを大事にして、自分にとってのプラスとマイナスを判断し選んで生きていけるようになると、人生の舵を自分で切れるようになっていきます。

生活の中で嫌なことが起こってしまうのは仕方ありません。しかし、その体験を引きずって生きるのか、それとも、気持ちを切り替えて「意識」を「喜び」へと向かわせるか、そういった選択ができるかどうかで、人生の質が変わってくるものなのです。

「喜びの道」を太くして人生を創造する

「嫌なこと」に焦点を合わせて生きていると、「嫌なこと」を創造することになります。なぜかというと「嫌な気分」を原因にして行動すれば、その結果は必ずマイナスなものになってしまうものだからです。

しかし、「喜び」に意識を向けて「喜び」を原因にして行動すれば、導かれる結果はすべて「喜び」になっていくものです。

では、どのようにすれば「喜び」に自分の気持ちを向けられるようになるかというと、「楽しいと感じること」や「自分の気持ちと一致すること」、「リラックスしてできること」を意識してしてしていればよかったりします。

また、普段から「楽しいと感じること」や「自分の気持ちと一致すること」や「リラックスしてできること」を繰り返して過ごしていると、そこにひとつの「道」ができるようになっていきます。

そして、この「喜びの道」をどんどん太くしていって、どんなときでもすぐに自分の意識を「喜び」へと導いていけるようになると、人生が楽しくなっていき、生きることそのものが「創造」へと繋がっていくものです。

「創造」とは内側から生まれる「喜び」

何かを生み出して作り出すということは、内側のエナジーを形にするということです。

もちろん、内側から生まれ出た「喜び」というエナジーをどういう形で表現するかは人それぞれです。

「喜び」というエナジーを歌にする人もいれば、小説に変える人もいるでしょう。あるいは、それを映画にしたり絵にしたり彫刻にするかもしれません。また「喜び」というエナジーを商品にしたり、医療や介護、教育などの人材支援という形に変えることもあるでしょう。

こういった感じで、私たちの世界は、自分の内側に潜んでいるエナジーが源になって、ひとつの形へと変えていくものです。

さらに「自分の気持ちと一致すること」や「楽しいと感じること」、「リラックスしてできること」を自然体で出来るようになると「喜び」の感情が次々と湧き上がってくるようになってくるため、アイデアが尽きることがありません。

そして、この尽きることのない「喜び」の気持ちを自分なりの形で表現できるようになったとき、それが人生そのものを「クリエイト」させていくことになっていきます。

「喜び」に矢印を向けることで人生が変わっていく

もし人生を楽しく創造していきたいと思うなら、まずは「喜び」に意識を向けていくことです。そして、常に「喜び」に焦点を合わせて生きていけるようになると、自然と「自分らしい創造」ができるようになっていきます。

もちろん、意識を向ける先は「喜び」でなくても「愛」でも「平和」でも「自由」でも構いません。

ただし、自分が向けた矢印の方向をしっかりと固定させていないと「リアクション」の人生を送ってしまうことになるので、日頃から意識の方向がちゃんと、その対象に向かっているかどうかの確認が欠かせません。

とはいえ、意識のベクトルの向きを常に自分が求める方向に定めていることができるようになると、あとはその方向に沿って生きていけばいいだけなので、それこそ「自分に一致」して「リラックス」して「楽しんで」過ごせるようになるものです。

そういった意味でも、自分がどういった気持ちを感じていきたいかということを明確にし、その気持ちに向けて舵を切って生きていけるようになると、自分らしい人生を創造できるようになっていくことでしょう。

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