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86.「量子飛躍」が人生の見晴らしをよくする

タイトルにある「量子飛躍」という言葉を知ったのは、村上春樹さんが翻訳した「ニュークリア・エイジ」という小説を読んだから。

「ニュークリア・エイジ」は、アメリカの作家のティム・オブライエンが書いた作品。

本の中で、量子飛躍について次のようなことが書かれていたと記憶している。

水族館のイルカにトレーナーがある芸を教えているけれど、なかなかその芸を身に付けることができない。しかし、そのトレイナーは諦めずに毎日イルカにその芸を教えていた。ところがある日、その芸の訓練を始めたところ、イルカは突如としてその芸を見事に演じることができるようになっていた。

「量子飛躍」という言葉は物理学用語であり、一般的には「量子跳躍」という言葉で訳されている。

原子のスペクトルがなぜ連続的ではなく離散的なのかを説明するために、ニールス・ボーアがこの仮説を提唱した。物理において量子跳躍とは、原子内の一つの電子がある量子状態から別の状態へ不連続的に変化することである。その電子は、一時的に重ね合わせ状態にあった後、あるエネルギー準位から別の準位へ非常に短時間で「跳躍」する。

ウィキペディアより

「量子跳躍」を一言で分かりやすく説明するなら、短時間での「跳躍」ということになる。

ソニーで社長をしていた井出信之さんは、量子飛躍のことを、次のように説明している。

クオンタムリープとは、もともと量子力学の用語で、“量子的飛躍”という原子内の物理現象のひとつだ。つまり、量子状態の時に何らかの状況が重ね合わさることにより、別の状態に非常に短時間で跳躍することを指す。

Forbes Japanより

量子飛躍や量子跳躍を英語にすると「quantum jump」であったり、「quantum leap」になるが、その意味は、「突然の大きな増加あるいは進歩」であり同意である。

幼い頃に自転車に乗れるように練習しているとき、何かの拍子で転ぶことなく自転車を操れるようになると、それまで何度も転んでいたのにもかかわらず、それ以降、転ぶことなく自転車を乗りこなせるようになったりする。

こういった経験は、量子飛躍的な経験といってもいいだろう。

たった一度の成功が、「突然の大きな増加や進歩」を生み出す。

自転車を上手に乗りこなせるようになると、今度は、自転車で転ぶことの方が難しくなってしまう。

人が量子飛躍的な経験をしてしまうと、人はもう後には戻れない。

最近、記事の中でよく紹介させて貰っているネドじゅんさんは、毎日、瞑想をしていたところ、ある日突然、左脳のおしゃべりである自動思考が止まったと語っている。

ネドさんのこういった経験も量子飛躍ということができる。

ネドさんは、長年、ご自身で編み出した瞑想を実践していたそうだ。



アキタロウさん✨

初期設定を「ありがとう」
良い言葉ですね~。
本当に良い事しか起こらなくなるのです。
自分の経験から実証済みです😆
いつも良い記事をありがとう✨ありがとう✨ありがとう✨

こちらは、昨日の【「ありがとう」が「ありがとう」の循環を生み出す】という記事に、今朝、karinさんから頂いたコメント。

karinさんは、1年以上毎日欠かすことなく、一日10個、前の日にあった感謝の出来事をnoteで記事にしている。


日々の継続によって、karinさんは「本当に良い事しか起こらなくなった」という状況を生み出すことができている。

おそらく、karinさんもどこかのタイミングで量子飛躍の経験をしているのではないかと思う。

量子飛躍を生むには継続が欠かせない。

ネドさんもkarinさんも継続があったからこそ、人生の新しいステージを迎え入れることができている。

量子飛躍が起こると、右肩上がりの成長を実感できるようになって、それまでとは異なった視点で生きていけるようになる。

右肩上がりというと、この図のような曲線をイメージすることが多いけれど、量子飛躍の曲線は短時間の飛躍になるから、下の図のようになる。

しかも、量子飛躍を何度も起こすことができるようになると、階段状の曲線を描くことができる。

しかし、急激な成長の前は平坦な状況があり、そこで辛さや苦しさを感じてしまったりする。

変化のないまま何かを続けることは苦しさを伴うもの。

好きなことを夢中になって続けていると、突然、飛躍が起こる。突然の飛躍が起こると、それまでとは違った視点を得ることができるようになり、一気に視界が開き、新しい価値観を手に入れることができるようになる。飛躍が起こる理由は定かではないが、どんなことでも継続していれば、それは必ず起こる。

この文章は、今朝の「飛躍」についてのつぶやきで書いたこと。

量子飛躍という現象は、「好きなこと」「夢中になれること」でないと起きにくいのではないかと思う。

そういった理由から、文の最初に「好きなことを夢中になって続けていると」と書いた。

なぜかといえば、「好きなこと」や「夢中になれること」でないと継続が難しいからだ。

量子飛躍は、いつ起こるかは分からない。

このため「好きなこと」や「夢中になれること」でないと、量子飛躍が訪れる前に辞めてしまうケースが多くなる。

しかし「好きなこと」や「夢中になれること」であれば、量子飛躍が起こるかどうかは関係なく継続することができる。

どんなことでも楽しんで継続することができれば、必ず量子飛躍は起こるため、人は誰でも「好きなこと」や「夢中になれること」を実践していれば、納得のいく結果を得られるようになるといっていいだろう。

量子飛躍は短時間の進化を意味するけど、量子飛躍が起こるまでにある程度の時間が必要になる。

ソニーの井出さんは、「何らかの状況が重ね合わさることにより、別の状態に非常に短時間で跳躍が起こる」と語っている。

「何らかの状況が重ね合わさる」という現象が起こすためには、確率論で考えるなら、多くの機会が必要になる。

多くの機会を得るには、当然、多くの時間が必要になってくる。

多くの機会や時間を生み出すには、「苦手なこと」や「辛いと感じること」は向いていない。

また「何らかの状況が重ね合わさる」ためには、様々な試行錯誤が必要であり、「好きなこと」や「夢中になれること」でないと試行錯誤をしようという思いすら浮かんでこなかったりする。

しかし、「好きなこと」や「夢中になれること」であれば、時間を掛けることも試行錯誤も苦にはならないから、量子飛躍が起こる確率が一気に高まっていく。

そして、ある瞬間に、突然、量子飛躍が起こると、大きな喜びを得られると同時に、自分が選んだことに間違いはなかったという思いが生まれ、それが自分を肯定させる力となる。

こういったことから、人が一度、量子飛躍的な経験をすると、生き方のコツを得られるようになったりする。

生き方のコツとは、「好きなこと」や「夢中になれること」をしていれば、量子飛躍が起こり、その結果、自分の人生を飛躍させることになる、ということである。

量子飛躍が起これば、それまでの人生とは異なる人生を歩めるようになって、生きることが楽しくなっていく。

気を付けなければならないのは、量子飛躍は逆のことでも起こりうるということ。

何かを我慢し続けていたりすると、突然、体調不良になったりすることがある。

自分では大丈夫だと思っていても、長期間、我慢を続けていると、突然、短時間で負の状況を生み出すことになってしまったりするので気を付けなければならない。

そういった意味でも、「好きなこと」や「夢中になれること」をして生きていたほうが人生を楽しく過ごせるようになるといっていいだろう。

自分の「好き」や「夢中」を信じて生きていれば、必ず量子飛躍が起こる。

そして、量子飛躍が起こすことができると、人生の階段を一つ上げることができるようになり、見晴らしのよさを感じられるようになる。

量子飛躍が、人生を飛躍させ、生きることの喜びを実感させてくれる。

そのためにも自分の好きや夢中を大切にしていくことが欠かせないといっていいだろう。




話は変わって、今日、このYou tube動画を見ました。

とてもいい内容なのでぜひご覧になってください。

縄文時代のような平和な世界を創り出すヒントが語られています。


こちらは、村上春樹さん翻訳の「ニュークリアエイジ」。

長編ですが、面白いのですぐ読めてしまいます。


いつもサポートありがとうございます。感謝ですー😆👍💓