見出し画像

第84回:「喜び」で今と未来を繋ぐ

今回は、「喜び」で今と未来を繋ぐ、ということを書いていきます。

人は意識的にせよ無意識的にせよ、よい未来を想像して生きているものです。

とはいえ、よい未来を迎え入れるためには「今」が大切であり、注目すべきは「今」だったりします。

なぜかというと「未来」は「今」の延長線上にあるため、「今」をよいものにしないと未来もよくならないからです。

このため、よい未来のためにしなければならないことは「今をよりよく過ごす」ことになります。

そして、今をよりよく過ごしていけるようになれば、当然、未来もよくなっていくものです。

「未来」をよくするために「未来」のことを考えない

今の延長の先に未来があると考えていくと、未来を考える必要がなくなっていきます。

なぜかというと「未来」は常に想像の世界であり、あるのは「今」だけだからです。

とはいえ「未来」のことを考えてしまうのが人の常です。

そこで、「今ここ」を充実させることが出来れば、その先にある「未来」も充実させることが出来るという考えを持ってみてもいいかもしれません。

というのも、今を充実させることが出来るのであれば、未来の今も充実させて過ごせるようになると考えることができるからです。

そこで思い切って未来のことを考えるのを一切やめて、今に注力して過ごすようにしていきます。

そして、この今に夢中になって「喜びの感情」をどんなときでも得られるようにしていきます。

大切なのは「今」に「喜び」を感じること

私たちが「未来」に得たいことは何かというと、「喜びの感情」を味わいたいということです。

このため「何をするか」ではなく「何をしていても喜びの気持ちを持てるようになる」ことが大切だったりします。

たとえば、Aという行為に対して「喜び」を感じられるようになる反面、Bという行為に「喜び」を感じられないのであれば、未来でも同じような状況になると考えることができます。

すると、将来は今とは変わらないということになります。

このため、今しなければならないことはBという行為に喜びを感じられるようになることです。

あるいはBという行為を、Cという行為に変えて喜びを得られるようにしていってもいいでしょう。

いずれにせよ、今すべきことは、どんなときでも「喜び」を感じられるようにすることであり、それができるようになると、そのやり方を、未来の今にも適応できるようになっていくものです。

「喜び」を感じられるような「手段」をたくさん持つ

行為を目的ではなく手段として考え、その手段をたくさん持てるようになると、ますます「今」を充実化することが出来るようになり、それが結果的に未来の充実化に繋げていくことになります。

私は、文章を書くという手段を使って「喜び」を感じられるようにしています。

毎日、パソコンの前で数時間、文章を書いたりしていて「夢中になる」という「喜び」を感じることができています。

他にも動画を見たり、食事をしたり、睡眠の時間も「喜び」を感じる時間だったりします。

今の生活のサイクルは、書く、食べる、見る、寝るということが中心になっていて、これらをすることで「喜び」を感じられるようになっていますが、たとえば、そこに新しく自分が「楽しい」とか「嬉しい」とか感じられるようなことを加えていくことも可能です。

こういった自分が「楽しい」とか「嬉しい」と感じられることは、あくまでも手段であり、私が常に求めているのは「喜び」という感情です。

そこで「楽しい」とか「嬉しい」と感じられることひとつの手段として、喜びのための手段をたくさん持てるようになると、今という瞬間を喜びの中で充実化させていくことができるようになります。

また「生活の質」を上げていくことも「喜び」を得るための手段にしていくこともできるようになります。

たとえば、暖かい陽射しに感謝することでも「喜び」を味わえるようになるものです。あるいは歯磨きをしている最中に歯が綺麗になっていく感覚を味わうことも「喜び」になっていきます。

買い物に向かう途中や駅に向かう途中の道でも、楽しいことを考えながら歩くことでも「喜び」を味わえるようになるものです。

頭の中で考えることに制限はありません。思考を使って「喜び」を味わえるのであれば、どんどん思考を使っていった方がいいでしょう。

もちろん、すべての出来事に「喜び」を味わえられるようになるわけではありません。

しかし、ネガティブに思えるようなことがあったとしても、それを乗り越えた先の自分の姿を想像するだけでも、「喜び」の感情を味わえるようになるものです。

こういったことから、どんなことにでも「喜び」に結び付けていけるようになると「生活の質」を上げることができるようになり、今を充実化させていけるようになります。

「喜び」は技術で得られる

「喜び」とは技術です。

このため、今という瞬間を絶え間なく「喜びの感情」で満たせるようになる技術を身に付けていけるようになると、未来においても「喜びの感情」で満たすことが出来るようになるでしょう。

そのためにも、「喜び」の技術を身に付け、その技術の精度を上げていくことが大切であり、その技術を磨くために「今」を使って行けばよかったりします。

そこで「喜び」を得られる手段をたくさん持てるようにして、瞬間瞬間の「生活の質」を上げていくことが出来るようになると、今を充実化できるようになり、その延長線上にある未来も「喜び」で過ごせていけるようになっていくことでしょう。

聖書のマタイ伝に「明日のことを思い煩うな」というイエスの言葉がある。「明日は明日みずから思い煩わん。一日の苦労は一日にて足れり」。明日のことで悩むのはやめて、今日という日を精一杯生きなさいとイエスは言った。
釈迦はそのことを、生への執着が人生の苦の源であるという言葉で表現した。この世の一切は空であるのに、その空なるものに執着するから苦しむのだ、と。
人知を否定し、無為自然を理想とした老子も、本質的には同じ事を言っている。

「奇跡のリンゴ」(幻冬舎文庫)

もし明日のことを思い煩うのであれば、今を充実化させる技術を向上させることです。

また、この世の一切が空であるならば「今」を楽しむべきです。

無為自然とは今に生きることであり、今の今に喜びを感じることが無為自然のあり方です。

私たちには知恵があり、その知恵を上手に使うことが技術となります。そこで、「今」を充実化させることに知恵を働かせていくことが「喜び」の技術を向上させることになります。

今の延長線上にある「未来」とは、今の状態の延長線上にあります。したがって「今」が、そのまま「未来」になるのです。

そのためにも「喜び」で今と未来を繋いでいくことが大切なのです。

いつもサポートありがとうございます。感謝ですー😆👍💓