躓いて傷ついて気づきを得て自分を築く

僕等は、躓いて傷ついて気づきを得て方向転換をすることで、自分自身を築くということを、人生を通じて行っているように思う。

生きるとは、たくさんの失敗を繰り返しながら、本来の自分に近づいていくという作業をすることなのかもしれない。

強度のある土台を築くには、いろんな角度から物事を見て、実際に試して、問題点を見つけ、それを解消してやっと礎となる。

通りいっぺんのやり方だけでは、どうしても強度が弱くなる。

しっかりとした土台を築くには失敗を通じた試行錯誤が欠かせない。

失敗をしないと気づけない。

失敗して傷ついて苦い思いをするからこそ、強度のある土台を築くことができる。

生きることは失敗することが前提となっている。

だから、失敗することが人生には欠かせないのだ。

誰もが傷つきたくないと思っている。

傷つくことなく、すっと物事を成し遂げたいと思っている。

でも、それでは強度が生れない。

失敗が僕等を強くする。

だから失敗を怖れないこと。

失敗を怖れずに挑んでいくと必ずそこに気づきが生まれ、結果として自分を築くことができる。

傷が人を強くする。

大切なのは傷の中から気づきを見つけること。

気づきを得てそれまでとは異なるやり方を試してみること。

同じやり方を繰り返している限り、自分を築くことはできない。

勇気を持って変化をさせることが、強度のある自分を生み出す。

傷が本来あるべき自分に近づける。

僕等が暮らす社会の常識と、この宇宙の法則は乖離している。

だから、この社会の常識の中で生きていると躓いて傷ついてしまう。

そういった意味では、現代社会で生きている僕等は、傷つくのは当たり前だし、ある意味では、躓いて傷つくことを、あえてしにこの場所に来ているといってもいいだろう。

そういった試行錯誤を通じて本来の自分を知るということをするために、僕らはこの世界にやってきている。

数年前体調を崩し、一月ほど入院したことがあった。

僕の友人の多くも、何かしらの形で体調に不調が出たり、一時的だけれど精神的に病んだりしている。

つまり、この世界の常識や習慣で生きていると、高い確率で体調不良を起こしやすいといっていいだろう。

とはいえ、そういった中で体調を崩さずに元気に過ごせている友人も少なからずいたりする。

いつも笑って過ごせている友人がいたりする。

そういった友人たちはどのように生きているかというと、彼らは自分の好きなことをしていたりする。

あるいは、今していることに納得感を持って生活している。

現代社会の習慣や常識とこの宇宙の法則の違いはそこにある。

我慢して生きていると躓く。

でも、自分が好きなことをして楽しむことができたとき、あるいは、今していることに納得感を得ることができたとき、人は明るく元気で毎日を楽しんで生きることができるようになる。

しかも、そういった明るさや前向きさが、周りから評価され、その評価によって、ますます自分を拡大することができるようになっている。

もしかすると、そういった友人たちも見えないところで傷ついて、気づきを得る経験をしているのかもしれない。

そのことを、僕が知らないだけなのかもしれない。

いずれにせよ、現代社会の習慣や常識で生きていると、我々は躓いて傷つくく。

でも、傷ついてもそこから気づきを得ることができれば、この宇宙の法則を知ることができ、自分を築けるようになる。

現時点では、僕らはそういった仕組みの中で生きているといってもいいだろう。

傷を乗り越え、自分を乗り越えられた人は強い。

強度がある。

そして、強度のある人たちが、これからの日本を支えていく。

人の痛みを知った人が、これからの社会を支えていくようになる。

強度のある人達が三角形の底辺に位置し社会の礎となって、弱い人を支えていく社会を生み出していく。

そんな社会を実現するためにも、まずは自分を満たし日々を納得感を持って生きること。

心で笑って日々を丁寧に過ごしていくこと。

可能ならば自分の好きなことをし、それを喜びに変えて、その喜びを他者に分け合っていけるようになるといい。

そんな社会を生み出していけるようになると、この世界は必ずよくなっていく。

宇宙の法則は、自分に優しくできている。

自分を満たして、自分を満たすことで周りによい影響を与えることができたとき、躓くことのない喜びに満ちた世界を生み出していくことができるようになるだろう。

これまでの生き方から脱皮する。

それが、我々が今しなければならないことだ。

そうすれば宇宙の法則に沿った生き方ができるようになって、自分を活かして生きていけるようになる。